男の娘攻め本です。
最高!!
こんなにカワイイのに攻めです。
性癖開拓されること間違いなし♪
私が好きな攻めは、かっこいい男アイドルを目指していたのにひょんなことから男の娘アイドルとしてデビューしてるゆりちーでした。かわいいけど、男の子らしくて、包容力MAXなガチムチ眼鏡マネージャーを抱くシーン大好き。
あやなんも好きです!完璧に女性のようなふるまい&顔立ちなのにバリタチかつ性欲鬼強で、
ヤンキー風ファンを食い散らかす!
こんなに美少女風なのにチン○がデカいのも良いですね。
メインのかのんは、男の娘アイドルとして誇りがある男の娘。
成長するにつれ衣装が似合わなくなっていく、ガタイが良くなっていくことに恐怖を感じて泣いているシーンにどきっとしました。
でもバリタチ!社長をズコバコします。
純愛でした。
ツインテールあんまり好きじゃないのでハマらなかったんですけど、最後のソロ曲のお話はすごく好きでした。
レギュラーの雛木くんが補欠の初見先輩(女の子が好きなノンケ)に片思いして、ちょっかいかけたりするところから始まります。
二重の意味で補欠を自覚する初見先輩のシーンが切なかった!
雛木くんは明るく飄々としていますが、実はチームメイトから嫉妬でいじめを受けており……。
そのいじめというのが、カメムシを無理やり食べさせられるというもので…。
その描写自体はさらっとしていますが、キスの味を気にしたりといったのちのちの初見×雛木描写にも影響があって、うう~~~……悲しいしちょっとキツい……となりました。
現在リアルの甲子園でもいじめ問題が取り上げているので、ノイズというか……私の読むタイミングが悪かったですね…。
爽やかだけでは終わらない、えぐみのあるお話でした。
最後はハピエンなので、良かったです。
ヤマシタトモコさんとの対談目当てに買いましたが、個人的に浅野いにお先生の滅びの前のシャングリラの部分コミカライズが刺さりました。
世界観合いすぎ!!
山本文緒先生との対談もすごく良かったです。凪良さんが神と崇める憧れの作家さんに会って話している、そんな興奮が文章から伝わってきました。対談後に逝去されたことを初めて知ったのですが…。この対談で語っていた話が本屋大賞を受賞した「汝、星のごとく」なのはすごいなと思いました。
それ以外でもBLについてガッツリ語っているので、凪良先生が好きな人、BL小説が好きな人におすすめです。
物語を書くということについて深く語っているので、小説家を目指す人の参考にもなるかも。
ヤマシタさんがBLに女性キャラは出さなくていいですと編集さんに言われBLを描くのをお休みしちゃったという経緯の話が書かれてあり、うーーーーん……と複雑な気持ちになりました。
BLに女性キャラ、私はいても良い派なんですが、昔のBLって必要以上に女性キャラをいじわるい当て馬にしたりして不快なこともあったし、そもそも男性同士のBLを見たくて本を買っててるんだから女性に話をさかなくていい(女性視点BLみたいなテーマなら別ですが)、という意見もわかるので、かなり難しい。ガールズラブ(百合)で男キャラがでしゃばるのは禁物なのと同じような話だと思いますね。ヤマシタさんが今のBLに合わないと感じたならお休みして一般で活動する方が良いのかな、と思いますね…。
流浪の月、読みました。本屋大賞とのことで気になっておりました。
BL要素ないですがちるちるでレビューして良いのでしょうか汗
すごく好きな話でした~。
美しい文章とともに生きづらさ、苦しみが書かれていて、
胸が押しつぶされそうなのに読む手が止まらなかったです。
この話の好きなところは、更紗と文が男女の関係にならなかったところです。「汝、星の如くで」は海辺で野外セックスして子連れの先生に目撃される激ヤバ高校生カップルだったので…。
このふたりではそういう性的な恋愛を見たくないなと思ってたら、清い関係で終って良かったです。
被害者と加害者。でも更紗にとってはどこまで行っても自分を助けてくれた人。世界から理解されることはないだろうけど、ふたりが幸せならそれでいいんだと思いました。
帯にもあるように、更紗は周囲の善意を見ず、むしろ振り払い、アタシは孤独…この傷は文でしか埋められない……というカワイソウな雰囲気に浸っているのですが(汝の主人公もそうですが)、こういう心の欠落をリカバリーしようとせず、私はこう生きるので…で終わらせるのが、変に取り繕うハッピーエンドではなく、良いなと思います。