薔薇色じゃない

barairojanai

薔薇色じゃない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神75
  • 萌×232
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
19
得点
518
評価数
119
平均
4.4 / 5
神率
63%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
単行本
発売日
価格
¥1,400(税抜)  
ISBN
9784344837416

あらすじ

恋に落ち、小さなすれ違いで別れ、再会後はお互いを支えあう友人となったふたり。心の底に埋み火のような熱を隠したまま……。

表題作薔薇色じゃない

阿久津慧一、学生~大手食品会社勤務
水野光流、学生~フードスタイリスト

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レビュー投稿数19

人生が薔薇色じゃないのは知っている

凪良先生の本だしーと手に取って読んではみたものの、こんなにツライ本だとは。神評価つける方の気持ちはとてもわかるし、すごく感銘する部分もあるのですが、シンクロしすぎて前半は苦行でした。読み進める手が止まってしまった・・・人と傷付けあう事を経験した方にはあまりオススメできないなあと感じます。かなりしんどいです。腐れ縁二人の15年にわたるお話で、自分の感情があまりに辛かったので中立、お話自体はスゴイです(としか言えない・・)

舞台は現代日本と推測。冒頭早い段階でカプになる二人。運命じゃん♡なんですが、まるで共働きの夫婦のような理由により別れます(ここがキツイ1回目)。でもまだ序盤戦、さっさと再会、友人ポジションに無理やり収まり、お互いの人生をずんずん進み、お互いすれ違い・・・・

二人以外の登場人物は、二人の行きつけ店の大将、阿久津のパートナー、水野のパートナー、仕事仲間等やや多めです。(この大将が秀逸、強者!呑み屋の大将とはかくあるべし と思う~)

挿絵情報。カラー口絵の二人が「the大人の男」なんだけど艶っぽく本当に泣かせる。奈良先生の描かれたカプで、この二人が一番好き!スーツ、ネクタイやシャツ姿に腕時計等々、小物が効いていて♡こんなリアル男子がいたらうっとりなんだけどー。

************以下は よりキツかった部分


阿久津が結婚、離婚するのですが、そこもキツかった。阿久津の母、水野に胃袋をがっつり仕込まれたためとはいえ、顆粒だしの味噌汁に抵抗を示すということはどういうことだ!!!!!!
うるせー顆粒だしの何が悪い!食品会社さんに謝れ!!!!ということで、すいません、ダメでした(笑)

確かに昆布、カツオ節、しいたけで出汁とったら味違うよ、知ってるよ、でもね、私働いていて、一分一秒を争って家事してるの・・・・などと阿久津元嫁の言い分、甘え部分にシンクロしまくり。
阿久津、いい男だし、亭主関白っぽくなる理由は分かるし、所詮男子ってこんなもんよね と諦める気持ちがぐるぐるして、自分がとても嫌だなあ と思い出して、ツライです。

そこが本筋ではないとはいえ、薔薇色ではない人生、ツライこともいっぱいあるのは重々承知しているので、本の中は幸せ気分に浸りたいわ と改めて思った一冊でした。印象深い本であることは間違いなしです。

2

さじ加減が絶妙

色々と身につまされるラブストーリー。
若い頃に出会った二人がつきあい、一度別れて、また出会い…というのが粗筋です。

それにしても、この作品での一度別れる場面への流れって多くの夫婦の間でもありがちないさかいすぎて本当に胸がギューッとなります。よくある明るいBLではうまくスルーされている「結婚生活に類する生活になった時の生活スタイルや家事負担に関するあれこれのズレ」、ありがちだけど永遠のテーマのひとつでもありますね。「夫婦」であれば、社会的な契約や(居たら)子どもなどが良くも悪くも「かすがい」となり、本心はどうあれ持ちこたえたりするのですが、それがない関係だとね……。
その辺のシーンで、色々我が身を振り返りすぎて何度か本を閉じたりも(汗)

そこで終わると身も蓋もないのですが、その後はフィクションらしい偶然や運命的な導きを荒唐無稽にならない程度に織り込んでの再会ラブ。そう簡単にはまとまらない辺りにリアリティを入れて。

現実感のある描写と物語らしい描写のバランスが上手いから、すっと胸に落ちるのかな?と思いました。その辺がさすがです。

そして、後書きで凪良さんが書いてらしたBL遍歴にも親近感。一度離れて戻った時の感想も似てて、あー…となりました(笑)

2

流石、凪良さん!

あらすじも読まず、作家買いしました。
もう一冊まとめて買った凪良作品が個人的にちょっとだったので、しおしおしながら読みましたが、「これだ!」と叫びたくなるほどの凪良節!こういうのが読みたかったのですよ。
全体的にしんどい話ではありました。
「恋愛前夜」よりもつらくないのは、二人が大人だからかもしれません。(「恋愛前夜」は本当、途中かなりしんどかった!!)
だからこそ、もう戻れないかもしれないみたいな不安がありつつも、凪良さんだし!と信じて読了。
はい、きちんと凪良さんでした。
綺麗にハッピーエンドです。

どちらの気持ちもよくわかるけれど、何故上手くいかないんですかね。凪良さんは、本当こういうの書くのうまいなあと毎回思います。
とにかく、大将有難う(笑)

1

壮大な物語を読み終えた感・・・

作者様の作品は数作既読です。
この作品は、表紙に惹かれて購入しました。

このところ、ライトなお話や、幸せ一杯なお話を読んでいたので、この作品を読み言えた際は、久しぶりに壮大な物語を読み終えたような気持になりました。20歳から35歳に至るまでの2人のお話ですし、大げさかもしれませんが2人の15年間の歴史を見届けた・・・という気持ちです。

最初に幸せいっぱいの2人が描かれていて、そこから不穏な空気が漂って、突然の別れ・・・。まずこの2人が別れることはあらすじから分かっていたからこそ、幸せそうな描写は読んでいて辛かった・・・
最初は攻め様に憎しみさえ覚えてしまいましたが、受け攻め両方の交互視点で描かれているため、攻め様には攻め様の葛藤や事情があって誤った選択をしていったというのも分かり、受け様、攻め様、どちらの気持ちも共感できて、私自身の気持ちがすっかりお話の中に持って行かれました。
どっぷりはまり込んで、2人のある種のすれ違いっぷりにめまいを覚えつつも、夢中になってページをめくりました。
最後の最後まで気を抜けず、だからこそ34歳の時は、私も光流と共に涙してしまいました。この15年をまるで一緒に歩んできたような気持になっていたんです。

受け様も攻め様も、別れている間には結婚したり、それぞれ恋人がいたり・・・と、ただ一人だけを一途に思って操を守る「純愛」ではありませんが、それでも、読んでいて夢中になれたとても面白い(面白おかしいという意味ではなくて・・・)作品でした。

あ、そうだ、この感じ、このカップルのタイミングのずれ感、海外ドラマのフ○ンズの某カップルを見ていた時の感覚と似ているんだと今気が付きました。

1

長い年月の末

じっくりたっぷりと話が進んでいく感じです。読み終わったときに、「あれ、終っちゃった?もっと続いてもよくない?」と思う作品は多々あるのですが、この作品は読み終わった後、「終わった!!(満足!!)」と自分のなかで綺麗に完結しました。おそらく阿久津と水野、両サイドの思いや観点がじっくり書かれているからではないかと。お互いにアイスを食べさせる場面、よかったです。

1

実は神評価

この作品を評価するにあたって、神をつけるべきか趣味じゃ無いを付けるべきか悩みに悩みました。
最初にどちらの評価にすべきか悩んだ理由をお伝えしたい。

最終的に趣味じゃ無いをつけた理由は、私的地雷の宝庫だったからです。
神評価としたかった理由としては、私が完全に光流の葛藤に同調したからです。

少女漫画などでもそうなのですが、私は恋人設定から入る作品が苦手で仕方ありません。
何故なら、恋人になった後に起こる恋愛目線での波乱万丈は、大抵第三者の介入があったりするからです。
一度関係を持った人が、後に第三者を抱くというのは私的には、もう二人の関係の終焉を、表しているのです。
ですが、この慧一と光流の二人心は終焉を迎えていない。
ならば、私が光流の立場だったらどの様になれば慧一とハッピーエンドを迎えられるのだろうと考えた時、凪良先生の出した答えが、1番しっくりくる答えだと言う気になったのです。
私なら絶対許せない。…許せないが、好きだと言う気持ちを捨てることもできない、となった時、光流と同じく「仕方ない」と言う気持ちになる状況はどうなのかと心に問うと、この作品と同じ結末を迎えました。

慧一が光流を捨てるという舵を切った理由も、しっかり描かれ、後にその理由らしきものを悟った光流も描かれているからこそ、最後の「仕方ない」に繋ぐことができたのだと思います。
しっかりとした伏線回収、二人のルールの効果的な使い方、キャラの性格の掘り下げ。
全てにとって神評価であり、凪良先生の文章力にしたを巻きますが、第三者視点として見て、光流の心を傷つけた慧一が最後まで許せなかったので、趣味じゃ無い評価とすることにしました。
「おやすみなさい、また明日」の中で、似た境遇のつぐみを庇うために、友人が相手の男に詰った言葉をそのまま慧一にぶつけたい気持ちがあります。
「ゲイにとって子供が欲しいというのは、死ねと言われてるのと一緒だ」です。
今作では慧一の事情や視点も描かれて居たので、正直そこまでは言いませんが、それくらい光流の肩を持ちたい気持ちになりました。

3

亭主関白マザコン男 × 料理上手なお母さん

よくできたお母さんに育てられた男が、母親のように面倒見てくれたパートナーを振って結婚したり彼氏を作ったりしながら、結局はお母さんみたい優しく受け入れてくれる元彼が一番いいと元に戻ってくるまでの10年。

水野が阿久津の「家事に協力する、手伝う」という言い方にムッっと感じてしまった心情にわかるわかると思ったら感情移入してしまいました。

なんでもやってくれるお母さんに育てられた息子はダメ人間になる確率が高い、ましてやシングルマザーでフルタイムで働きながら家事も完璧なお母さん見てたら伴侶にもそれも求めちゃいますよね。
阿久津は守るべき人がいて強くなるタイプのようなのです。
けど、水野は守ってもらいたいとも助けられてばかりでいて何も感じない性格じゃないってところがいいです。
自立した男ですから。

家の中の面倒ごとをみんな片付けてくれて、へこんだ時には慰め癒してくれるお母さんな水野だけれど、鍵っ子で寂しかった子供時代を埋めようとしてる阿久津の弱い部分や甘えたいサインを見逃してフォローできなかったことを反省していたが同じ年の男同士では難しい話です。

そんな水野のイライラやモヤモヤが理解できるから何にもしないくせに優しく癒してくれるママを求めるばかりの阿久津に「お前は家事だけしてくれる嫁が欲しいのか」と言ってしまった気持ちがよくわかる。そしてその一言でキレて別れてさっさと女と結婚した阿久津が許せなかったです。
実際は『キレてさっさと』ではなかったとしても。

料理人が味覚を失い死ぬほど苦しんでやっと立ち上がったあと恋に臆病になるなんてほんとに可愛そうでかわいそうで…。

ただ一つ、必然とは言えない全くの偶然の展開に任せてしまったのは残念です。
仕事で行った地方が偶然元彼の故郷で、たまたま親の葬式で帰っていて都合よく街で出会うという奇跡。
こういったリアルな日常の積み重ねとか普通の人たちの恋を描く物語では、都合のいい偶然に任せないで欲しかったです。

水野と阿久津の恋人たちは、みんな自分が一番に愛されていないことを感じて去って行ったような気がしました。
元はと言えば阿久津がゲイなのに親孝行のために好きでもない人と結婚して別れて、好きだった人の面影をみつけて付き合いだした若い男を無意識に代用にして傷つけたのは罪深いです。
だから水野の元彼氏と阿久津の元彼の恋愛事情も気になりました。
自分の彼氏が誰を本当は好きなのか知っていて足掻いて浮気して試して壊れていった気がする。
”浮気性のカメラマン×修行中料理人の年の差カップルがまとまるまでの話”でこのストーリーの裏側が見てみたい。

作中で映画撮影の生き物を調理するシーンのセリフ「俺は今日も命を食べている」が印象に残った。

1

安定の凪良さん

本当に凪良さんの作品は安心して読めます。私は矛盾点や違和感を感じるとすぐに小説に集中出来なくなるのですが、凪良さんの作品はよく練られていてそういうことがありません。
とてもリアリティがあります!
リアルすぎると重たくなってしまうかもしれませんが、綺麗事ばかりじゃないからこそ引き込まれます。

正直、阿久津の行動はBL的萌えにはかなり反していますがリアルです。阿久津は正しくはないけど共感は出来ます。

すれ違ってもすれ違っても惹かれ合う二人が素敵な作品です。

4

一気に引き込まれる

漫画でも小説でもグルメものが好きなのですが、この話を読んで、細かい設定など、本当によく練られて書かれたものなのだなぁ、と感じます。

時たま、この人の職業設定は何故つけたのだろうか、何となく派手で格好いいからつけたのかな、というくらい肩書きだけの登場人物が存在しますが、こちらの小説ではそのようなことがなく、寧ろフードスタイリストである受けのプロ根性や仕事の楽しさ、食の大切さなど、色々なことがキャラクターの感情と共に伝わってきて、登場人物それぞれの人生丸ごとが描かれているような気がしました。

すごく壮大にレビューしてしまいましたが(笑)
受けの感情がすごく読み手(大半が女性かと思いますが)の男性に対するちょっとした不満感とか恋愛を続けていく不安など、共感出来るところが盛りだくさんで、最初は分厚さに驚きましたが、ぐんぐんと引き込まれ、読んでしまいました。
さらりとした読み心地でどんどん読めてしまうのとはまた違った引き込まれ方があると思います。
あのシーンを除けば男性にも是非読んで!とお勧めしたくなる内容です(笑)

要所要所に切なさが滲む内容でしたが、もともと切ないお話が大好きなので、内容的にボロボロ泣けるのかなと思っていたのですが、悲恋では無いので「受け可哀想!不憫!」と泣く感じでは無いです。
しかし、途中まで「可哀想、ウルッ」くらいだった切なさが後半怒濤に感情が受けにシンクロして、「あれ?何かすごい悲しい感じでは無いけど涙出てくる~っ」みたいな感じでポロポロとなってしまいました(笑)
あの泣きは不思議な感覚です(笑)

8

とても現実的で大人な恋愛のお話でした

購入してから1カ月近く置いていたのですが、久しぶりの休日だったので初めから最後まで集中して読みました。評価は文句無しの神評価です。凪良先生の本はたくさん読みましたが、今回は今までで一番現実的と言いますか、大人な恋愛を描いた一冊でした。
この本は、亭主関白な阿久津と、少し意地っ張りな水野が15年間かけて、よりを戻すところまでが描かれていす。
一冊の本の中で年月がかなり経つので、二人の人生を覗いてるかのようでした。読み終えたときは、妙な達成感と幸福感で胸がいっぱいになりました。

私は、受け攻め両方の目線から書かれている作品が好きなので、交互に目線の変わる今回の作品は、そうゆう意味でもとても好みでした。二人がすれ違うところも、読者側から見ればどちらの言い分も理解できるため、より苦しい気持ちになりました。その一方、別れていてもお互いが相手を愛していて、意識していることが分かったのでスラスラと読み進めることができました。
装丁が大層で、読むのに時間がかかりそうだと思っていましたが、そうゆう理由で意外とあっさり読めました。

阿久津の亭主関白ぶりは、世の中の男性に通じるものがあり、女性は水野の気持ちに共感できることが多いのではと思います。完璧とは到底言いがたい阿久津のキャラに、逆に人間味を感じ、余計に愛しさが増しました。

今回の作品は、より大人で、恋愛経験も沢山してきたお姉さま方により刺さるお話なのではないかと思います。
私はまだ若く、あまりいい出会いも無いせいか、まともな恋愛経験がありません。なので、いろんな作品を読んでドキドキしたり、癒されたり日々を過ごしています。涙
きっと今回の作品で、掴みきれてないキャラクターの心情や行動もあると思います。経験がないので、理解できない気持ち。たまにそうゆう壁にぶつかります。笑
今回の作品は、そんな私に恋愛の本質について教えてくれたような気がします。口で言い表すのは難しいですが、恋愛っていいことより悪いことの方が多いかも知れないと思ったり。恋愛って、ただ愛し合うだけじゃないんだなぁと改めて気付きました。

それでもいい人に出会いたい... 私も彼らみたいな恋人に出会いたいものです。笑

8

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