世田谷シンクロニシティ

setagaya synchronicity

世田谷シンクロニシティ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×25
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
140
評価数
34
平均
4.2 / 5
神率
55.9%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784834262964

あらすじ

バイト先によく現れる「彼」は、いつも決まって同じ席で同じ男と居た。
……めちゃくちゃ、タイプだった。
「恋をするのは女の子なのに、男にしか欲情できない」という不思議な体質に悩まされている高史は、彼女・舞の転勤により、一緒に暮らしていた家を出なければいけなくなってしまう。困り果てていたところ、友人が使っていない寮部屋に住まわせてもらえることに。が、話によると「同室の男は“あっち系"」……。入寮の日を迎え、同室の男・深町と出会った高史は度肝を抜かれる。深町は、バイト先でいつも気になっていた「彼」だったのだ。そしてある時、二人は一線を超えてしまう……。
「ふつう」ってなんだろう。俺は「ふつう」になれるのかな……。
不器用な二人が手を取り合ったとき、涙が溢れて止まらなくなる。あたたかなメッセージがぎゅっと詰まった、本郷地下のBL!

表題作世田谷シンクロニシティ

桶村高史 大3 女性が好きなのに男にしか欲情しない
深町巳晴 大3・桶村と同室の苦学生

その他の収録作品

  • 数年後
  • THANKS

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レビュー投稿数5

"好き"は一種類じゃない

好きになるのは女性、欲情するのは男性…そんな自分に悩む貴史(攻)と、友人"貴史"に片思いをする深町(受)の、切なくて温かいお話でした(^^)偶然ですが、メインの攻めの子と、受けの子が片思いをしている相手は、同じ"貴史"です。

心と体は、繋がっている…と思いますが、でも実際の所はそうとは限らないんじゃないかって思っている私にとって、興味深い内容でした。
舞という恋人がいながら、性的な魅力を感じているのは深町…深町の存在は舞は知りませんが、そんなちぐはぐのような貴史を見ても、舞は貴史に歩み寄ってくれていました。いつかは自分を求めてくれると信じていたであろう舞の気持ちを思うと、切なくて涙が出そうになりました。舞の立場、貴史の立場、それぞれの視点で読めるのも素敵ですよね。読んでいて私が貴史に違和感を感じなかったのは、"好き"が一種類じゃないと思ったからです。舞に感じる好きと、深町を想う好きは違うと思います。"好き"を一色単に考える必要はないと思います。好意と欲情は、違ってもいいと思います。

最終的に、深町が好きだから、深町に欲情するんだと気がつく貴史。"男が好き"なことを病気扱いする、深町が思いを寄せていたもう1人の"貴史"に対し、ブチ切れます。"人を好きになる気持ちを 病気か何かだと思っているのか!?"そう怒鳴って疑問をぶつける貴史に、スカッとしました(^^)

考えさせられる内容でした。心と体は繋がっているとは限らない。でも、貴史の行動は、"欲情するから好きになった"わけではなく、"好きだから欲情して深町を求めた"と私は感じました(^^)きっかけはバイト先の喫茶店で見かけたことかもしれませんが、一緒にいる中で深町を好きになり、深町を求めたんだと思います。心が先でも体が先でも、そこに"気持ち"があれば、私はどちらも素敵だと思います(^^)

1

それもシンクロニシティー

※ネタバレ含みます。


万人に好かれなくてもいい、わかってもらえなくてもいい。
だけどもし、好きな人に好きだと言ってもらえたら。
わかってほしいと願った人がわかってくれたら。

いろんな人の気持ちになって読みました。
表紙の彼・高史の。彼の恋人・舞さんの。高史の手をとる深町の。

いくつものバイトをかけ持つ、大学生の主人公。恋心を抱く相手は昔から女性、だけど性欲は男性にしか向かないという悩みを抱えている。同居中の恋人は社会人で、彼の悩みを知っています。ある日、彼女の転勤により自分の住まいを探すことになるが、運良く友人から大学寮の部屋を借してもらえることに。しかしそこでルームメイトになった相手がなんと、バイト先のカフェでたまに見る「気になっていた」男で…。自分と同じ苦学生…。このふたりが、その後もなぜか行く先々で出会ってしまう。

ところで何回ページ開いたかなぁと思うその一つが、女装の回。あの深町がこの女装してると思うとなんだかたまらなくなります。肉食っぽくて。コーデが好みなのも相まって、ベスト「カッコかわいい女装」になりました。私の中で、ですけどね。

昨年出逢った、タカラモノのような作品です。


カバーデザイン:円と球

ジャケット、タイトルロゴ、帯のバランスに見惚れた忘れられない装丁。帯からあふれてくる言葉を感じ取った瞬間、読み終えてまた表紙に戻ったとき、私の涙もあふれました。

たった一つのYESをくれるのが
世界に君一人だけ

わかってくれる人は
好きになった人だった

3

leeとsoup

*ジュニパーさま*

こんばんは(^-^)
この作品の『恋をするのは女の子なのに、男にしか欲情できない』という部分が(感覚的に)どうしても腑に落ちず、購入に足踏みしていたコミックスでした。
でもレビューの最後の4行・・・こんな風に表現されたら、えいっと背中押されちゃいますよ~
心の中で役ボを 高橋名人並みに連打しました。
ジュニパーさん、ありがとう(*^-^*)

レビューが難しい作品

某所で試し読みをして、このストーリーの結末まで見たくて購入しました。
・・・が。

う~ん、とても不思議な設定です。恋愛対象は女性なのに性的対象が男性という性癖が非常に興味深く感じたのですが、実際にストーリーを拝見していると、恋愛対象として描かれている女性とは、友情というか姉弟っぽさを感じてしまいました。大きな設定であるはずの性癖が私の中ではいまひとつしっくりきませんでした。

この作品はとても意欲作だと思います。
シンクロニシティというワード通り、ともすれば「運命」とはき違えそうなほどの偶然が頻繁に起こります。
このシンクロニシティと、互いの性癖がテーマだと思います。
樋村と深町が互いに折り合いがつかないまま続けている恋愛、その受容と肯定、その昇華。いろいろな要素をギュッと詰め込んだまま進行するせいか、ストーリーに集中できなくなってしまいました。
物語の中のふたりはわかり合い、支え合う関係になり、かなりややこしいストーリーにも拘らずしっかりまとめ上げていたと思いますが、正直なところ、これだけの内容を詰め込むには短すぎたのではないでしょうか。
せめて上下巻くらいのボリュームがあれば、それぞれのエピソードをじっくり掘り下げて描けたでしょうし、その分物語に深みが増したと思います。こればかりは事情があるかと思いますので仕方ないでしょうが・・・きちんと物語の隅々まで描かれてはいるけれど、さらっと表面をなでて終わってしまったような気がして残念に感じます。

1

ありのままの〜

あらすじにある「恋をするのは女の子なのに、男にしか欲情できない」という不思議な体質とあり、どういう事なんだろう?と思いましたけど、そのままでした。

「女性に恋愛感情を抱くけど性的興奮はしない」「男性に性的興奮するけど恋愛感情は抱かない」高史。
昔から女の子に恋をして付き合うけどセックスが出来なくて何人もの子を傷つけてきた彼。今、付き合っている彼女・舞はそれを知ったうえでいいよと言ってくれてキスやセックス抜きでお付き合い中。

一方、バイト先の喫茶店に来るめちゃくちゃタイプの常連客・深町と偶然、寮の同室となりドキドキする高史。おまけに深町にはゲイだという噂があり…。
ある日、パンツ一丁で寝ている深町の姿に興奮した高史とそれに気づいた深町はそのまま流れで寝てしまいます。

あんなに彼女のことが大好きなのに俺の体は俺の心を裏切る…みたいな矛盾に対する葛藤や苦しみを読んでみたくてこの作品を手に取ったのですが、この作品の言いたいことはそこではなかったのです…。

そのせいか彼女・舞に対する恋愛感情が私には殆ど伝わってこないというか、深町と寝てしまったという事は、浮気しちゃったという事なんだけど、深町と寝た翌日に彼女に会ってもほとんど罪悪感を感じてる様子もないし、遠恋中だけど遠くにいる彼女に会いたいよ〜とか、久しぶりに会えて嬉しい♪みたいなテンションの高さはないし、デートして彼女の喜ぶことを考えたりしているんだけどどこか淡々と無理して付き合っているように感じてしまうせいか、高史のいう「恋愛感情」ってどういうのかな…と戸惑ってしまいました。まぁ悲しいかな彼女はあくまで当て馬的存在であって、彼女のことが大好きすぎると深町との話が発展しないので仕方ないのかもしれないです。。。。

そして深町のことは「めちゃくちゃタイプ」と冒頭で高史が言ってるんだけど、ただやりたいだけという意味合いだけではなく視線の追い求め方、ドキドキ感、そして寝ちゃった後でもいつもと変わらぬ深町に戸惑う様子などはBLに登場するよくある恋する男子って感じなので、「男性に性的興奮するけど恋愛感情は抱かない」という性癖をあまり感じさせるものでもなかったような…。

この作品の言いたいことはそこではなかったのです…と言ったように、そういう性癖に対する本人の葛藤などを求めてこの作品を読むとちょっと中途半端な気がしますが、普通ではないと悩むかもしれないけれど、それでもいいんだよという気持ちを後押ししてくれるような作品でして、それが幼馴染にずっと長年片思いをしてきた深町が「好き」という気持ちを幼馴染に病気のように捉えられてしまった際に激昂した高史の男前さとか、自分のセクシャリティが曖昧で「普通」になりたいと願う高史だったけど、自分を無理に変えようとせず、ありのままの自分を少しずつ受け入れていけるようにしよう…と提案する深町などのエピソードなどに絡めて描いてありました。

私は「恋をするのは女の子なのに、男にしか欲情できない」というところに興味を惹かれて読み始めてしまった&着目点を置きすぎてしまったため、ちょっと自分の期待していたものとは違いましたが、実際にこういう人もいるということが知れて良かったです。

4

受け入れてもらえることの歓び

レーベル買いですが、近年で一番泣いたのが同レーベル「転じて恋と生き」で、二番目に泣いたのがこちらです。レーベルと相性が良すぎる。

「恋をするのは女の子なのに、性的興奮を覚えるのは男だけ」という、なんとも難儀な性癖の持ち主である高史(たかふみ)。
高史には、その体質を理解してくれている彼女・舞が居る。
そんなある日、高史がバイト先で気になっていた男・深町と寮と同室になり、体の関係を持ってしまう。
深町は深町で片想いの相手・貴文(たかふみ)がおり「セックスしただけ」「利害の一致」と高史を一蹴するが…。

なんといっても必然性のある「シンクロニシティ」を高史と深町の二人が引き起こすのが、運命的でロマンチックですごーく良かったです。
ともすればかなりLGBTQに寄ったお話になりそうなところを、このファンタジックな設定がちゃんとBLにしてくれてるのが嬉しかった〜。
そんなシンクロニシティを重ねる中で、二人が徐々に惹かれあっていく姿が、劇的でなく、ゆっくり静かに語られていくのが素敵です。
語りすぎず、語らなすぎず、ものすごくいい塩梅でした。
考える余地を残して欲しい時って少なからずあるので。

個人的に、深町が高史とセックスをする時に、「たかふみ」と言うのが切なくてとても良いな…と。
合法で、ノンケの片想い相手の名前を口にすることが出来るんだもんなあ。(いや合法もなにもないんだけど)
本人の意識的にはそれがあったんだろうと勝手に思っています。
なので、最後に描かれる、お互いの気持ちを発露させてしまうセックスの際、「これが最後」って気持ちで「たかふみ」と口にしたんじゃないかなあとか…
二回言ってるから、そこには高史も含まれてるんじゃないかなあとか…色々、こう、色々想像させられました。
こんなに切なくなるセックスシーンなかなか無い…。

それを踏まえての、貴文が深町に言った「男が好きなのは治らないのか?」「病院とか行った方が」という言葉、
これはヘテロセクシャルの人間が「自分の性指向が正しいから、良かれと思って」言ってることで、悪気が無い分、
それがどれだけ…どれだけの人間を傷つけてると思ったんだよ…!!!と読みながらマジ切れしそうなところでの、高史の(こちらの気持ちを代弁してくれる)激昂でまず号泣。
そこから、深町が高史に贈った言葉で更に追い討ちのように号泣……。

この物語で最も言いたかったこと、大事なことって、間違いなく「どんな自分でもいいんだよ」ってことなんだと思います。
誰よりも自分で自分を責め続けていた高史にとって、「そのままでいい」「でも、変わったっていいんだ」という、深町からの言葉が、どれだけ救いになったかと思うと…もう…思い出し泣きしそうなレベルなんですが…。

この言葉、きっと高史だけでなく、たくさんの人の心に届いていくんだろうなと思います。
私もなんだか思い当たることがありすぎて、だからこそ救われました。

色々と悩み多き人生でも、捨てたもんじゃないなと、心から思える。そんな作品です。
全部読み終わってからカバーと帯を見ると、また泣ける。
あ〜〜……よかったね……高史………。

高史と深町、舞や貴文、物語に登場した全ての人々の幸せを祈っています。



すでに語り過ぎているのですが、追記です。
私はこの作品がBLとして発表されたからこそ、知ることができ、手に取ることが出来ました。
本郷先生が、BLとしてこの作品を描いてくださったことにただただ感謝です。
自分がBLを好きでよかった、そして先生がBLを好きでいてくださって、本当によかった、と思ったのでした!

6

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