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エキスパートレビューアー2023

女性きいろぞうさん

レビュー数10

ポイント数93

今年度36位

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2人の生きているその時代の社会と文化が描かれる

このシリーズは、明治時代を舞台とした
時代モノなんですが
その上下巻の話の背景を補完するような本作。

明治という、社会も文化も開かれ
旧いものが廃れ、新しいものを取り入れようという気運が高まった
激動の時代に生きる彼らの価値観、
人との繋がり方が
文字だけではなく、物語の背景として
しっかり描かれていることで、
登場人物たちの気持ちにより近づき、
また魅力が深まります。

個人的にショックだったのは、
性に対して、今よりぞんざいに扱われていたこと
十分に働けない者が慰み者となり
それがかつての亮二さんであったこと。
また、それを救ってくれたのが中原氏で…

とにかく、現実でもそうであるように
ひとことでは表し難い
本人達にしか分からない複雑な
事情というのが、見事に表現されていて
本当に読み応えのある続編。

特に、過去編となる
中原夫婦の関係は、当時の風習を彷彿とさせる
切なくて堪らなくなるものなんですけど
味わい深いといったらいいのでしょうか。
先生のXで、漱石の作品をオマージュされている
ことをおっしゃっていて、
とにかくその中原夫妻の最後が描かれた場面は、美しくて、ぜひゆっくりと味わっていただきたいです。

過去編と合わせて、2人のその後の話も
描かれています。
これも骨太なストーリーでした。
当時の人々があたたかく、
当たり前のように助け合いながら生きる姿に
胸を打たれます。
また、過酷な現実に立ち向かう気骨のある人たち、2人も間違いなくその中にあった人たち
なんだなぁとしみじみ思いました。

思わず、感想が多くなってしまいましたが、
上下巻で感じた、2人の魅力的なキャラが
裏付けられるような、とっても良かったです。
2人の関係も、恋人であり、仕事上の相棒でおり、家族であり、絆は強く、
亮二さんはますます円やかで、2人の時にみせる可愛い表情は堪りません。

そこからのエドの回想は、もうヤバいですよね。
サラッとした回想シーンでしたが、(もう少しあってもいいくらい)めちゃめちゃ感動してしまいました。

3冊というコンパクトなボリュームで
時代モノの迫力、主従関係の魅力が詰まって
本当に読み応えのある素晴らしいお話でした。

ぜひ、上下巻も併せて読まれるのを
オススメしたいです!

駄犬と公安 同人R18電子 コミック

河井英槻 

可愛いとエロとギャグ❤︎

先生の作品の魅力❤︎
カワイイとエロとギャグ
それだけじゃないけど、以前から
醸し出してたエロカワにギャグがプラス
されて悪ふざけもいいとこなこのノリ❤︎
絶妙なバランスで
これにハマったら最後、抜けられないです笑

オノマトペが妙に明朝体なのも
更にオツです笑❤︎

ストーリーはあらすじ通りで
あれよあれよで子作り実験することになるんですが

黒髪美人受けはウブいし
その受に、早くも好きになっちゃって
本音を漏らした攻のオオカミくんに
受の人生くんもキュンときて
最後はロマンス〜な流れ❤︎最高でした。

しばらくこのシリーズが続くとのことで、
今は第二弾、『駄犬と公安と開原家の謎』
では、そんな人生くんのカワイイ告白が…!

続く第三弾は、スズメ博士と部下の飴朗くんカプ!(ポジションは、ぜひオジ(博士)受けでお願いしたい!)
と、盛りだくさん❤︎
FFさん達と、大喜びして待ち構えてます❤︎

ぜひぜひオススメです♪

子供たちの話〜!


時代、民族、番、ファンタジー
好きなものが詰まったこの作品は
いつも手が伸びてしまうんですが、

この色々詰まってるせいなのか
BLを読み慣れてきた自分としては
気持ちの揺れに心を掴まれたりの萌えを
あまり感じられなくなってしまい。

台詞だけで、ほとんどその説明を
してしまっていうような気がして
なんだか物足りない感じがしました。

ファンタジーでありがちと言ったら
そうなのかもしれないし、
状況などにそれが描かれてなくはないのですが、
お互いが気持ちの揺れを語る場面が
少ないというか、もう少し欲しかったかな…
別のレビューにもありましたが、
ほんと距離や時間といったものを使って、
気持ちが自然と傾いていくのを本人が自覚して
という流れで見せてもらったほうが、
共感する部分ももっと深かったのかも。

絵や、設定のディテールは素敵なので
もっと期待したいです。

獣の檻が開く時 電子 コミック

王桃 

これで終わり…?のショックが大き過ぎる


初めて読む作家さん。
タテヨミ78巻と、ボリュームはありましたが
美しい弁護士たちの恋模様に
うっとりしながら読み進めました。

恋愛に臆病になった受けが
元恋人の同僚と
才能豊かな8歳年下の部下の間で
揺れ動くというもの。
攻めはどちらもノンケなんですが
性別を超えて魅了する受は本当に美しくて眼福ものです。

また、部下の純粋さに惹かれていきながらも
仕事以外のプライベートでは荒んで
男遊びの絶えないような生活をしている自分
とは関わってはいけないと距離を置こうとする
2人のやりとりも萌えが止まりません。

と、中盤までとても面白く読めましたが、
間男ぶりがワンパターンになってきた辺りで
物語が停滞してきて
それでも、まぁこんなメロドラマ風なのもありかなとラストまで読み通したんですが、なんだろ、途中で打ち切られたかのようなぶった斬り感はちょっとショックでした。
ナレーションのひとことで終わるとは。。。

また、キスシーンはロマンチックで
めちゃくちゃいいんですが、
その先は殆ど描写なし。
どうしたんだ、なぜなのか理由が見つからない
そこも不完全燃焼でしたかね。

エロと、ラストと、途中の中弛みがなければ
人に勧めたくなるくらい良かったんですが
残念かなぁ。

会話のセンスとリアルな絵が良い❤︎

初めての作家さん。
作家さんも、初コミックスなんですね。
とっても良かった、読んでて楽しかったです!

ストーリーは王道な感じで、
がけっぷちに立たされた青年誌の漫画家が
生き残りをかけて戦略を練らねば、と
BL漫画に挑戦することになったんですが

彼の漫画を認めて理解者でもあり、
友人でシナリオライターの隠れゲイが
人肌脱ぐっておはなし。
人肌脱ぐのはもちろん、セの実地取材のために
相手になっちゃうってこと❤︎

もう、この隠れゲイは実は好きなんだな、とか
読んでて期待と共に、うすうす気付いたり
するはするんですけど、
その描かれ方が丁寧で、
タイミングを見誤って先走ることもなく
その言葉も素敵で、グッとくるんですよね。
すごく良かったです。

終始、そんな感じで
安定した描写力で読んでて
とても楽しい❤︎
最後は、主人公が人間的にも成長でき
自分と向き合うところが描かれていて
胸が熱くなる場面も。

誰かの話なんじゃないかってくらい
自然な描かれ方で
読み終わった後の満足感を
久しぶりに味わいました。

リアルな絵については、
肉感があって、またエチの時のアングルも
とっても良かったです。
個人的には、パンツをはいて上に乗っかった
時のもにっとした膨らみを捉えた
後ろからのアングルの一コマです。
ほんと超癖なんだけど。。。
作者様拘りのメガネ受けのコも可愛かったなぁ

もっと読んでみたくなりました❤︎
王道のストーリーをリアルに楽しみたい
という方におすすめです!

安心して楽しめるラブストーリー❤︎

上下巻合わせてのレビューになります〜

『青とジェント』に続いて先生の作品を拝読。
今回は、更に王子様と呼ばれるモテ攻が
可愛い受とモダモダしたりしながら、
互いにかけがえのない縁となっていく、
また受けにとっては、憧れの人と結ばれる
シンデレラストーリーのお話です。

二次元のファンタジーだと思ってても
この攻のイケメンっぷりは妄想を掻き立てます♪
それに、優男にみえて性格良し、
しごできというスマートさ。
あとちょっとお茶目な可愛さもあって。
萌えます〜❤︎

また、先生の描くシンプルな絵が
大好きなんですけど
透明感があったり、今回の優男のイメージとか
ぴったりだと思うんですよね。
とにかく妄想してはトキメキながら
楽しんでしまいました❤︎

お話の方に戻るんですが、
受けの視点で話は進んでいくんですが、
途中から、攻にも闇深い秘密があったりして
2人それぞれの救済ストーリーにも
なっていて、
上で書いた話と複雑、見事に絡んで
話は盛りだくさんの内容ではあるんですけど、

メルヘンと言って良いのでしょうか、
コミカルで可愛い雰囲気で
ふんわりとしたファンタジー仕立てになっている、先生独特の作風がここでもしっかり確立されている感じで、
レビュータイトルにある通り、
安心して楽しめる、お伽話みたいだなぁと。

先生も楽しんで読んで欲しいと
書かれていましたが、
ほんとその通りのお話です。
主人公たちがそれぞれ抱えてるものは
なかなか深刻な悩みのものだったりするんですけど
重く語られることはなくて
いい意味であっさりと、
魔法のような出来事にときめいたりしながら
楽しんで読み進められます。

受の青柳くんが、攻の浅桐さんのことを
最後まで王子と呼んでいたんですけど、
それに攻が普通に返事をしていても
気にならない笑
可愛い2人のお話です。

可愛いお話がお好きな方には
是非おすすめです。


じっくり語られるストーリーに胸が熱くなる❤︎

発売から随分経って、
表紙を何度か見かけたこともあったんですけど
作家さん自体、あまり馴染みがないまま
今のいままでスルーしていました。

FFさんにオススメされて、
今回背中を押されるように読んだんですけど、
こんなに読み応えがあるとは思わなかったです。

確かにクズ攻めざまぁと言われるくらいの
ちょっとダメな攻なんですけど、
実は受に一目惚れしていて等々
明かされる真実が、全部裏目に出てるという…
ここがクズ攻めざまぁの話でも読ませるところで
ちょっとキューンとさせられてしまいました。

心の中で思ってることが
大事なものであればあるほど
丁寧に包まれてるのか
なかなか表に出にくくて

言葉にしないと伝わらないけど
それが全てではなかったりもする。
そんな厄介で繊細な揺れが伝わってくる
先生の描写にグッときました。

中盤から急に展開するっていう
レビューも見かけましたが、
受の方もずっと攻めに対する気持ちを捨て切れてなくて
大人になって苦労もして、
クズな奴だったと反省をした上で
受の言葉にも耳を傾けて向き合い
ちゃんとした会話が出来るようになった
攻めとの関係に、
気持ちが動いたんだろうなと思ったら読み下せました。
再会した途端に、セフレとはできなくなってた訳ですしね…

クズ攻めざまぁでも、人間的な部分を描いて読ませてくれる、
なかなかに読み応えのある作品かと。

出版社シリーズなんですよね、
他の作品も読んでみたいです〜


問題ありのバー店長×世話焼き高校生

1,2巻通してのレビューになります。

「この人のこと もっと知れる自分になりたい」
という謳い文句にきゅーんときて
合冊版をどんと購入して読み出したんですけど

思ったより大分ライトなテイストで
ちょっと肩透かしにあった気分。。

普段はクールというか愛想もない攻め。
でも酒を飲むと、めちゃくちゃ明るくなるんですよね。
…ストレスを酒で発散してる感じ?
そして、早々に攻が自分の過去を語る
モノローグでトラウマっぽいのもみえてきます。

受けの優しさに触れ、好きが溢れて
酒に酔った状態でヤッてしまったんですけど、
朝になったら記憶があやふや、
ここで普通ならドン引きなんですけど
何があったかも話せずに、
でも変わらず関わりを持っていく受。
まだ子どもだからかなぁ、初めての恋みたいですし、純粋すぎる健気受です。

後から、時間が経てば記憶が戻ってきて
何があったのか思い出してたらしい話が
攻めの口から聞かされるんですけど、
それならそれ相応のフォローを何故しなかった…?
健全な自分を目指して禁酒し始めたけど
バーの店長でそれは可能なのか?
そして、また飲んじゃって早々にやらかしてる… この先大丈夫なのかなこの2人は。。

うーん、話の雰囲気は明るくて可愛いんですけど、
都合良くストーリーが展開されていて
だいぶ現実的な感覚とはかけ離れているものを
感じてしまい、いまいち入り込めませんでした。残念です。

作家さんの他の作品を読んでなかったので
作家さんの持ち味みたいなものでもって
補足できる部分も持ち合わせてなく
ちょっと辛口になり、すみません。

性愛にまみれながらも見えてくる気持ちの揺らぎが堪らない❤︎

DKでも、ひなこ先生ワールドは健在ですね。
と言いつつ、本編から一転、
スピンの今作は執着攻めが闇すぎて
正直、展開が見え出した3巻まで
積んでしまいました。

異常ともいえる執着っぷりが
たっぷりと披露されたあと、
洋二のトラウマの存在が判明するんですけど、
それを陸くんが明らかにしようと奔走するんですよね。

相変わらず、執拗に身体を求められて
(本当に相変わらず激しくてヤバい)
そうしていらなかでも繰り返される
洋二を嫌いになれないという
陸の想いが本当に希望の光のようであり
切なさが増していきます。
その理由について、もっと迫ってくるものが
語られると尚、グッときそうなんですけど。

決して天然とかではなく、この抗えない
陸の健気受は、いつか洋二を溶かすのかな。

相変わらず、目がイッちゃってるけど
そんなことを予感させながらの終了。

シーモアの修正が軽めで、今回びっくりしたんですけど、
えちシーンは先生の画力の高さはもちろんなんですが、しっかり堪能できました。
手足が長いの好き…❤︎
ほんと色々ファンタジーなんだけど、
やめられない、ハマる魅力がありますよね。

そしてまだまだ続く…!ドデカいリターンを
期待してます❤︎

幸せを噛み締める2人に涙が止まらない❤︎

pixivで単話を読んでいたんですが、
最終話を残してコミックスとなった
こちらを続けて読み返すと、
気持ちが冷めないうちに
間を置かずに続きを読める感覚はあって
コミックスでも読めて良かったです。

シリーズとしても完成されて
代表作ともいえるこの作品について
レビューというかたちで
何を書けるかという感じなんですけど

先生ご自身があとがきで書かれていた通り
今回はボーナストラックのような
同棲イチャイチャの醍醐味、
一緒に過ごす朝、誕生日、
真城くんが同僚に顔見せなどなど
ファンとしても嬉しい色々なストーリーが
盛りだくさんで、楽しめる内容でした。

このシリーズの魅力は、なんといっても
2人のキャラが生き生きと語られるところ
だと思うんですけど、
今作でも、どんな場面でも奏くんの悩みや
真城くんの想いを反映しながら展開され
そして乗り越えた2人の姿がまたひとつ
それぞれのかたちを変えて
2人の絆を強くしていくストーリーが
ちょっと抜けてて可愛いキャラも相まって
シリアスなことも語られるんですけど
笑わせられながらの多幸感がヤバかったです❤︎

私は個人的に、真城くんの話がリアル過ぎて
話で触れられる度にセンシティブな気分になるんですけど、
今回でも、お母さんや、親戚のなかでの真城くんは
未だに大人びた子どものまま
どこか抑えているのが垣間見え
奏くんといる時との差に泣けたし、
癒されながら前に進んでいく姿を想像して
胸が熱くなってしまいました。
言葉ではっきり語られてないところなんですけど
状況から、話を読んでいくと
自然と想像させる力が先生の作品にあって
毎回泣かされます。

でも、全体的にはラブストーリー全開で
幸せいっぱいな2人に癒されます。
雨上がりに2人で始めた恋は
これからも雨に降られたり、嵐にも遭ったり
するかもしれないけど、
雨が上がった後の幸せな気持ちを知った2人なら
きっと諦めないで進んでいけるんだろうな。

今は、あまりにのめり込んでたシリーズが
終わってしまったショックで
ロスって感じで無理ですけど

しばらくしたら、また最初から読み直したいです。

恋を中心に2人それぞれの人生や、
悩みがしっかり描かれて読み応えのある
本当に素敵な作品でした。

でも、全然もっと描いて欲しい。
知りたいことが沢山あるし、
思いもよらないことをもっと知りたいです。
ファンの声が届くといいなぁ。