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エキスパートレビューアー2024

女性陵々さん

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意地悪な包容力

野原滋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました

個人的、各項目5段階で
意地悪 4
包容力 3
しんみり 2
エロ 2
な感じだと思います。

諒一さん×翠くんのカプです。

美大生の翠くんは、姉の結婚相手の兄である諒一さんと親族顔合わせの時に口論になってしまう。翌日、翠くんに謝りに家を訪ねて来た諒一さんに泣き腫らした顔を見られてしまうが…。

物語り序盤こそギスギスしていましたが、翠くんに謝りに来た諒一さんに泣き腫らした顔を見られてからは、2人の間の雰囲気が変わっていきます。
元々の性格でもあるのか、翠くんに対しての意地悪な言動はあるにはあるのですが、それでも諒一さんが翠くんに対してかける言葉や行動が明らかに柔らかく優しくなっていくので、諒一さんのさり気無い包容力にドキッとします。

受けの翠くんはある過去の罪悪感を抱えている為、あまり自身を大事にしておらず、更には絵を描くのに没頭すると人の話も聞こえなかったり、食事をすることをすぐに忘れてしまったりします。そこで、更に諒一さんの世話焼きや甘やかしに拍車が掛かります。

しかし、人の話が聞こえていないなどから、まさか告白のやり取りが噛み合っていなかったことには、少し新鮮でしたが、振り回されていた諒一さんにはちょっと気の毒でしたね。その後で、これでもかと翠くんに意地悪していたので、諒一さんのSっ気具合が良かったです。

最初こそギスギスでどうなってしまうのか心配だった諒一さんと翠くんですが、厳しくも優しい諒一さんの意地悪な包容力に徐々に惹かれていく翠くんと何気に翠くんの言動に翻弄されている諒一さん。しんみりする描写もありますが、それも包み込んで甘やかす歳の差物、是非とも読んでほしいです。

脇役カプ念願の…

待望の森のくまさん6巻目、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
甘々 5
ドキドキ 4
エロ 3
男前 2
な感じだと思います。

前作に引き続き、アイリ×ノワ、ワタリ×コウの2カプです。

アイリとノワの結婚式が終わり、次なるは新婚旅行。そして脇役カプのワタリとコウもついに念願の絡みが…。

初っ端だけ不穏な雰囲気を演出していますが、終始甘々でイチャイチャラブラブしている2カプがこれでもかと堪能出来ます。

そして今作は表紙を飾ってる脇役カプのワタリとコウが最後まで繋がる絡みが拝めます。本編でも半分はワタリとコウのお話で、少しでだけど2人が初めて出会った時のことが描かれています。個人的には描き下ろしでのコウが知らずにやっていた行動が、ワタリからしたら求愛行動になっていたのが、とても萌えました。

結婚をして更に甘々イチャラブなアイリとノワが、お互いを可愛いと思ったりドキドキキュンキュンしている姿が微笑ましくて安心して読めます。しかし、ノワの両親がそろそろ登場しそうで、本編の終わり方が良い方に転ぶかちょっと不穏の方向に転ぶか、とても気になるので次巻も買わせて頂きます。

好きになったのはどっち

はやし燈先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
ネガティブ 2
強引 2
な感じだと思います。

雨宮くん×白良くんのカプです。

身なりに気を使い、興味が無いことにもノリ良く振る舞って、そつなく熟す白良くん。しかし本当は、素の自分にコンプレックスを抱いている。そんな時、人の目を気にせず、1人で過ごしている根暗な見た目の雨宮くんがゲイだという噂を聞き、相手が男なら動揺するのだろうかと、ちょっかいをかけてみたら…。

受けの白良くんは一見陽キャな感じですが、本当は見た目や言動を気にしながら周りに合わせていて、コンプレックスがある為か、素はちょっとネガティブです。

攻めの雨宮くんは、パッと見では眼鏡をかけているのも分からないくらい前髪で素顔が見え辛い、根暗っぽい眼鏡キャラですが、白良くんに容姿のことで、好かれる努力をしていない、と言われた次の日には髪型を変えたりピアスをつけて、元々美形な素顔を晒すようになります。

雨宮くんがゲイだという噂を聞いた白良くんは、男相手にはドキドキしたりするのだろうかと、ちょっかいをかけますが、勉強を教えてもらうので、あまり思わせぶりなちょっかいという程、悪質なものではないです。

雨宮くんにちょっかいをかけたことで、雨宮くんから「俺のことが好きなのか」と言われてしまい「それはお前だろ」と言い返す白良くん。本当のところは、相手のことをどう思っているのか、それが徐々に判明していきますが、男子高校生ものならではの体裁とか本心のぶつかり合いが焦れったくも良いので、是非とも読んでほしいです。

健気さと愛しさがカンストしてる

本編で2歳のユキハくんの保護し、森に隠れて生活をするようになったゼノさん。それから3年、ユキハくんが5歳頃のお話が書かれています。

冬の夜、目を離すことが出来ないユキハくんが眠っている間に食料となる野生動物の狩りをするゼノさん。しかし運悪く、川に落ちてしまい風邪を引いてしまいます。

ユキハくんのご飯を用意は出来てもそれ以上は何も出来ず、ユキハくんにいい子にしているようにと言い聞かせ、眠りにつきます。

そしてやっぱりユキハくんはいい子ですね。子供ながら看病をしようとする健気さが堪らないです。
本編ではあまり読めなかった、幼いユキハくんとゼノさんの愛しいやり取りがほっこりして可愛いです。

お互いの愛しさが溢れてる

かわい恋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
健気 4
エロ 3
切ない 2
狼 2
な感じだと思います。

ゼノさん×ユキハくんのカプです。

白狼族の第二王子のゼノさんは、盗賊に襲われ焼き払われた少数民族の村で、生き残っていたユキハくんを匿うことに。森に隠れ2人だけの幸せな生活を送って数十年後、ユキハくん、アレキサンドライト族には、月の光で発情する特徴を持っていて…。

今作は獣人種という獣になれる種族が存在する世界観で、攻めのゼノさんは白狼族の第二王子です。受けのユキハくんはアレキサンドライト族という少数民族で、瞳の色が変わったり、月の光で発情したり、満月の夜だけ男性も子を孕むことが出来る身体に変化する特徴を持っています。
因みに発情とありますが、オメガバース作品ではありません。それと、絡み描写では純粋無垢なユキハくんが発情して乱れる姿がエロかったり、狼の姿になったゼノさんと繋がる描写も少しあります。

当時2歳だったユキハくんを保護し、2人だけで森の中、生活をしていたゼノさん。20歳差で、ユキハくんと親子のように暮らしていたが、ユキハくんが17歳になった頃から、お互いに親子とは違った距離感になっていきます。そしてユキハくんにはアレキサンドライト族の特徴が現れ始める為、ゼノさんに対する言動が錯覚だとゼノさんに言われてしまいます。
そりゃ、親子のように育て生活してきたのに、ユキハくんの美しさに劣情を抱いてしまえば、ゼノさんだって背徳感や罪悪感で、すぐには受け入れられないですよね。

でもユキハくんの想いを受け止め「いい加減な真似はしない」「お前を娶る」と断言するゼノさんが男前で格好良いです。2人の想いが通じ合い、また幸せに暮らすのかと思いきや、やっぱりそうはならないですね。2人の存在が知られてしまったり、ゼノさんが王位を継ぐべきだと言われたり、相手の言葉より脇役キャラの言葉の方を信じてしまう展開、何故そうなってしまうのか…。

相手のことを想うからこその言動が健気で切なくて、でもそれ以上に相手への溢れる愛情や愛しさが素敵で、しんみりする描写もありますが、物語り全体的にはゼノさんとユキハくんのほんのり甘々イチャラブ描写が楽しめるので、是非とも読んでほしいです。

季節は巡り、想いは共に

古澤エノ先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 3
可愛い 3
しんみり 2
エロ 2
な感じだと思います。

立夏さん×涙さんのカプです。

邪氣が強く季節を司る鬼「季鬼」その中で夏の鬼、立夏さんはある理由から邪氣が殆ど無い状態になってしまった。そんな立夏さんを梅雨の鬼、涙さんが仕事の手伝いをしていたが、邪氣を効率的に回復させるある提案をされて…。

角は生えていませんが、季鬼と呼ばれる鬼達が、順番に人間界へ行き、それぞれの季節を巡らせていくファンタジー物です。

立夏さんの邪氣を回復させる為、体液を与えることになるのですが、そんな美味しいスケベ展開なのに、あまり描写がなくてちょっと物足りなかったですね。
キス以外の行為だと一度しかないし、物語り終盤の身体を繋げる理由も邪氣の回復ではなくて、想いを通じ合わせる為なので、折角ならもっと邪氣を回復させる為の行為が見たかったです。

季節を司るということなので、立夏さんと涙さん以外にも季鬼が登場します。どのキャラも魅力的でとても気になる存在なので、それぞれのお話が読みたくなりました。個人的には、秋の鬼の愁さんがちょっと喰えない感じで良いですね。

季鬼の格好良さも良いですが、季鬼と一緒にいる動物達などが可愛いです。特に小鬼がめっちゃ可愛いです。小鬼と呼んでいますが、見た目も鳴き声も、一応角が生えていますが、ほぼ子猫なんです。色んな柄の子猫もとい小鬼が登場するだけで可愛くて癒されます。

魅力的なキャラクター達が織り成す素敵な和風ファンタジー物、是非とも読んでほしいです。

孤独だった世界で

丹野ちくわぶ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 3
しんみり 2
エロ 2
執着 2
な感じだと思います。

ラゥルードさん×アニエスさんのカプです。

兄から、雪山に居る悪魔堕ちした賢者の捕獲、の命を受けた第二皇子のラゥルードさん。しかし探索の途中で遭難してしまう。そんな中、助けてくれたのは、捕獲対象の賢者のアニエスさんで…。

今作は魔術や竜などが登場するファンタジー物です。

淫魔に誘惑され悪魔堕ちした賢者と言われていたアニエスさん。しかし本当は、強い魔力を使うと発情してしまう呪いを、ある人物にかけられてしまっていた。
その人物が誰なのか何となく予想はつき易いかなとは思うので、あまり複雑な展開ではないので読み易かったです。

そしてラゥルードさんの出生や過去なども王族物ではよくある感じのものだったので、少し新鮮みは薄かったかなと思いました。

だけどラゥルードさんの兄のジルヴァンさんの言動や執着具合は比較的好きな方でした。でも結局のところちゃんとした好意があったのか?若干分かり辛かったり、描き下ろしでも良い人なのか悪い人なのか、ちょっとどっちつかずだったので、どっちかに振り切ってほしかったですね。

生き辛さを感じていたラゥルードさんとアニエスさん。それぞれ、お互いを想うからこその言動が素敵なので、是非とも読んでほしいです。

夜王の犬 コミック

けだま柴 

もっと意地っ張りな飼い主様を…

けだま柴先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
チョロい 3
強引 3
意地っ張り 2
エロ 2
な感じだと思います。

司さん×一ノ瀬さんのカプです。

No.1ホストの一ノ瀬さんは、女の子にツケを飛ばれた新人ホストの司さんの不遜な言動を気に入り、自身の付き人にする。そんなある日、人肌がないと眠れない一ノ瀬さんに対して、寝かせる役目として司さんに身体を触られてしまい…。

才能も容姿も頭脳も全て持っているカリスマホストの一ノ瀬さん。少し傲慢で意地っ張りな一ノ瀬さんよりも不遜で強引な司さんに身体を触られグズグズにされたり、その後付き人をクビだと言いながらも何だかんだ司さんに言いくるめられてそのまま一緒に居たりします。

司くんが一ノ瀬さんを寝かせる役目を申し出てそのまま身体を重ねるのですが、一ノ瀬さんに対して「俺にドキッとしましたよね」と煽る司さん。それに対して「楽しませてみせろ」と言いますが、そこは意地っ張りキャラなら、まず一回否定をしてほしかったですね。否定も肯定もしないまま、楽しませてみせろ、とは何故受け入れたのか?一ノ瀬さんが同性愛者とかの描写も無いし、身体が疼いて仕方がなかった訳でもないので、一ノ瀬さんの言動がチョロ過ぎでは?と若干腑に落ちなかったです。もっと意地っ張りな一面が見たかったですね。

全体的に今まで読んできた王道展開だったので、あまり目新しさがなくて少し物足りなかったです。
でもやっぱり意地っ張り一ノ瀬さんが「ぎゅってして」や「はなさないで」と素直に甘える姿はギャップ萌えする可愛さなので、読んでみては如何ですか。

タイトル回収が素敵

伊佐治屁泥先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
絆され 4
ツンデレ 3
ヤンデレ 3
エロ 2
な感じだと思います。

出海さん×伊久山さんのカプです。

見た目や愛想は良いが、実は性格や口が悪いウエディングプランナーの伊久山さん。ある日、式の打ち合わせでホテルを指定されたが、現れたのは新郎の出海さん一人だけだった。とりあえず打ち合わせを始めるが、急に目眩に襲われて…。

表紙イラストの雰囲気から、人の話を聞かないサイコな出海さんに翻弄される感じなのかと思いましたが、そんなことはなかったですね。

物語り序盤の、式の打ち合わせの時は1人でちょっと暴走するヤンデレさはありましたが、身体を重ねた後に伊久山さんから、恋人じゃない、あれは無理矢理だ、と言われると舞い上がってごめんね、と素直に謝ったり好きになってもらえるように頑張る、と出海さんがアプローチしてくるので、ワンコ感があって意外と好感が持てました。
因みにアプローチの時の言動がナチュラルにストーカー行為をしている感じはありますがそこはご愛嬌ですかね。でもやっぱり、もう少しヤンデレ感やサイコっぽい言動も見てみたかったですね。

そんな出海さんの言動に初めは気持ち悪がったりしていた伊久山さんですが、出海さんの伊久山さんを想っての行動や見た目ではなく、中身や性格を知った上での出海さんからの好意の言葉に徐々に絆されていっているので、ツンデレ言動と相俟ってチョロいですね。

一応本編は区切りのいいところで終わっていますが、タイトルに表記されている通り、続きがあるようなので、恋人同士になった2人の幸せな姿をもっと見たいので、次巻も買わせて頂きます。

特殊能力とヤクザ物の化学反応

いおかいつき先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 2
男前 2
ツンデレ 1
ヤクザ 1
な感じだと思います。

赤目さん×蒼さんのカプです。

歯科医の蒼さんは、他人の記憶を消すことが出来る特殊能力を持っている。しかしその能力を使うと、異常な性的興奮を覚える、副作用が起こってしまう。そして能力とその副作用を、蒼さんを口説いてくる患者の赤目さんに知られてしまい…。

男女問わず、口説かれてしまう程美人な蒼さん。その為、何度かストーカー被害にも遭ってしまい、その時他人の記憶を消せる特殊能力を知ることとなります。

しかし、能力を使うとまさかの性的興奮を覚えてしまう副作用付き。過去には、彼女を相手にしていたが、その場に赤目さんが居合わせていた時は初めて男性と身体を重ねます。

蒼さんを口説いている赤目さんからすると願ってもない展開ですが、蒼さんのツンとした性格から、副作用も相俟って、あまり恥じらいやドキドキしている感じは少なめでしたね。
でも、頻繁に会いに来てくれていた赤目さんが、ある事の所為で暫く会えなくなると、少し気になったり、赤目さんの状況が知りたいと行動に起こす、蒼さんのツンデレさは良かったです。

しかし、最初は赤目さんに対してツンとしていましたが、診療後に赤目さんと過ごす内に、徐々に好感は抱いていっている感じですが、結末として絶対に恋人と言うつもりはない、とツン強めなままだったので、蒼さんらしさはありますが、カプ要素恋愛要素としてはちょっと物足りなかったですね。何だかんだ好きなんだろうなとは思いますが、2人の関係性はセフレやそれこそヤクザの愛人感が否めなかったですね。

記憶を消せる特殊能力とヤクザという不思議な組み合わせで、それがどのように絡んで関わっていくのか、とても興味深かったので、是非とも読んでほしいです。