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エキスパートレビューアー2023

女性陵々さん

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今年度15位

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身分も種族も違う運命

西野花先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
焦れったさ 3
健気 3
な感じだと思います。

アルファの尊さん×オメガの暦さんのカプです。

朱雀の獣人でアルファの尊さんは、あることがきっかけで人間でオメガの暦さんと出会う。身体を重ね、お互いに運命の番だと認識するのに、身分違いだと、暦さんは尊さんの想いを受け入れられず…。

獣人と人、そして第二の性が存在するオメガバース作品です。獣人の王と呼ばれる朱雀の尊さん。父親が亡くなり、遺産として屋敷と一緒に相続したのが、人間のオメガの暦さんです。

つまり暦さんは父親の愛人ということになります。因みに、既に亡くなっているので、描写はないですが、尊さんの父親の孝造さんとは数える程しか身体を重ねていないと、暦さんが言っています。でも逆を言えば、数える程ではあるが身体の関係があったということです。それでも父親への嫉妬や対抗心、暦さんの意思もあり、尊さんは暦さんを愛人扱いします。

尊さんと暦さんが、初めて身体を重ねた時から、お互いに運命の番だと認識します。しかし身分違いだと、人間で元々愛人だと、自分に言い聞かせて身を引こうとする暦さんが健気だけど、そこがとても焦れったかったですね。

何度も身体を重ね距離が近付き、でも離れて、また惹かれ合っていく、焦れったいけど、その後の番になる為の巣ごもり描写がまた濃密で濃厚で、健気な暦さんの乱れっぷりのギャップもあってとてもエロいので、是非とも読んでほしいです。

執事と番犬 コミック

 

焦れったくも素敵な恋の芽生え

筋先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
健気 4
男前 3
焦れったさ 2
エロ 1
な感じだと思います。

五十嵐さん×天見さんのカプです。

執事の天見さんは、当主のご息女の慧子ちゃんが誘拐未遂に遭ったと、慧子ちゃん本人から連絡を受ける。現場に向かうと、慧子ちゃんと、誘拐犯を撃退した五十嵐さんの姿があった。恩人であり、怪我を負っていたことから、五十嵐さんを屋敷で養生させることに…。

住所不定で無職、所謂チンピラの五十嵐さんですが、女性に手を上げることを決して許さず、慧子ちゃんを助け出すので、普通に良い人です。その後も、慧子ちゃんに対して物腰柔らかだったり、天見さんに対して男前な言動をするので、元チンピラですがとても好感が持てます。

最初は五十嵐さんの好意が全く伝わっていない天見さんの言動がとても焦れったかったのですが、少しずつ想いが伝わってきて、天見さんが五十嵐さんに「本気で僕を好きなのか?」と問い掛ける姿が可愛くて思わずキュンとしました。
でもその後の絡みでは、五十嵐さんに乳首を舐められますが、執事たるもの、紳士たるもの、と天見さんに止められて身体を重ねないので、ここでも焦れったかったですね。

タイトルに番犬とありますが、五十嵐さんも使用人になるので、主従BLではないですが、健気な天見さんや慧子ちゃんの為に、高圧的な物言いをする当主に噛み付くように言い返すので、天見さんと慧子ちゃんの番犬ではあると思います。その後も五十嵐さんは当主に対して、嫌いだと言い放つのでとてもスカッとしました。

生真面目で健気な天見さんと包容力抜群で男前な五十嵐さんによる、相手を思い遣る優しさとゆっくりと恋が芽生える描写が素敵なので、是非とも読んでほしいです。

もっと葛藤を、もっと翻弄を

粒乃木つぶ先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
絆され 3
ワンコ 2
エロ 1
な感じだと思います。

生徒の愛田くん×教師の並川先生のカプです。

教師の並川先生は、部活指導中の事故で、生徒の愛田くんにうなじを噛まれてしまう。しかし、発情期での性行為中じゃないと、番にはならない筈だが、どうやら番が成立してしまったようで…。

身体がぶつかって転んだ拍子にうなじを噛まれてしまった並川先生。オメガバースの基本的な設定からも、普通なら発情期中の性行為の時じゃないと番にはなれないのに、今まで接点が無かったクールな愛田くんが、うなじを噛んでからは、ワンコ攻め化して並川先生に付き纏う様になるので、これは番が成立してしまったと思う並川先生。
いや、それで番になってると思うの?とちょっと困惑してしまいました。結論としては、やっぱり番にはなってないし…。今までにないオメガバース展開にしたかったのかもしれませんが、ちょっと無理があったような…。

普段はクールだという愛田くん。だけど、並川先生の前ではワンコ攻めになります。でも、もっと並川先生にグイグイ迫っても良かったかなと思いました。意外と愛田くんが理性的で、しっかり生徒と先生の関係を弁えているので、ワンコ要素はちょっと物足りないかなと思いました。

帯に、快楽に弱いと表記されている並川先生ですが、そこまで快楽に弱いのかな?と思いました。生徒の愛田くんとは淫行はしないと、一線引いているので、物語り終盤以外の絡み描写では人並みくらいの感度ではないかなと思ったので、もっと愛田くんに翻弄される姿が見たかったです。

生徒と教師の関係を守っているので、身体を重ねるのは、愛田くんが高校を卒業してからなので、あまり生徒と教師の葛藤とかは少なめなので、切なかったり辛い描写はあまりなく安心して読めるので、読んでみては如何ですか。

生きる為の死ぬほど気持ち良い除霊

道草臓先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
ホラー 3
エロ 3
溺愛 2
な感じだと思います。

亜衣くん×アキラさんのカプです。

サラリーマンのアキラさんは、ある日会社帰りに寝過ごしてしまい、見知らぬ駅に辿り着いてしまう。そしてそこで化け物に犯されてしまい、更には毎晩化け物に犯される悪夢を見続けるようになる。そんな時、隣人の亜衣くんが除霊してくれると言うが…。

見知らぬ駅で色情霊に襲われ、そのまま取り憑かれてしまったアキラさん。毎夜犯されたことで、生気を吸い取られ過ぎて命の危機になってしまいます。ということで除霊の為、お隣さんの亜衣くんに毎日抱かれます。除霊と言う名の交わる行為。生きる為なので、拒否出来ないアキラさん。
でも一度亜衣くんに抱かれた後に、自分でお尻を確認したり、めちゃくちゃ気持ち良くなっちゃったりしてるので、色んな霊に遭遇して襲われたりしますが、アキラさんの明るさや人となりから、あまり可哀想だなとは思わなかったです。

除霊の為に亜衣くんに抱かれるアキラさんですが、色情霊やひとりかくれんぼで用いられたぬいぐるみなどにも、後ろを弄られたりするので、絡み描写の相手としては半々くらいだと思います。

何故亜衣くんはアキラさんの為に除霊をしてくれるのか、アキラさんに対してどんな想いを抱いているのか。物語り終盤で描かれる亜衣くんのほんのりとした溺愛具合が可愛いです。あと個人的に、アキラさんのむっちり雄っぱいが堪らないですね。
登場する様々な霊が程良い不気味さと気持ち悪さを孕んでいるので、ホラー要素もちゃんと味わえますので、是非とも読んでほしいです。

ただひたすら絡み描写を堪能

本編その後の隼仁さんと凪冴さんの絡みがこれでもかと描かれています。

身体を重ねている時、研究所で暮らしていた割には、凪冴さんに程良く筋肉がついていることが気になった隼仁さん。
一応身体を鍛えていた凪冴さんですが、その鍛えていた理由と、その返答に対しての隼仁さんのリアクションに思わず笑ってしまいました。

だけど、身体を鍛える次なる理由が隼仁さんとの絡みの時に役立つからと言うのが、堪らなくエロいですね。でもまだ凪冴さんの思い通りには出来なくて、隼仁さんに翻弄される姿も堪能出来て最高です。

可愛さ余って憎さ百倍?

何故か研究所に子供の頃の隼仁くんが居るというパロディ物です。

大人の隼仁さんに苦手意識がある凪冴さんですが、子供の頃の隼仁くんには好感が持てているので、若干混乱気味になっています。
なので、時系列的にはまだ上巻辺りの、2人の想いが通じ合っていない時のお話だと思います。

一応、今は凪冴さんの方が大人だからか、話し掛ける時に少し屈んでいるのが何気ない優しさがあって良いですね。
それに対しての隼仁くんの返答と凪冴さんのリアクションには思わず笑いました。
ほっこり?はしないけど、隼仁くんが可愛いです。

やるせ無い…

理原先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作は上巻併せて作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 4
ダーク 2
ツンデレ 2
な感じだと思います。

研究者の隼仁さん×被験者の凪冴さんのカプです。

男体妊娠の研究の被験者として5年間も研究所で暮らしている凪冴さん。その間一度も発情期が来なかったが、隼仁さんと再会して発情期がきてしまい、隼仁さんに抱かれてしまう。しかし、発情期以外の時でも隼仁さんに求められてしまい、何故か抵抗出来ない凪冴さんは…。

発情期が来て、研究の為に隼仁さんに抱かれた凪冴さん。それなのにこっそり避妊したり、隼仁さんの独占欲丸出しの発言や発情期じゃない時にも抱かれたして、困惑気味の凪冴さん。でも凪冴さんも完全に拒んでいないし、絡みでの乱れる姿や自分から求めちゃう言動がめちゃくちゃエロいです。
ツンデレな凪冴さんですが、下巻の序盤で、隼仁さんと想いが通じ合うので、それ以降は絡みでのデレが凄まじくてエロ可愛です。

しかし、上巻の終わり方、あることへの発言から、こういう展開かな?とは思ってたのですが、やっぱりそうなのか…流石にちょっとカナタさんのはやるせ無いですね。リオさんの発言にも激しく同意しました。現代社会で不祥事を起こした連中も何だかんだそこまで咎められませんし…。
あと、隼仁さんと凪冴さんは幸せにはなっていますが、脇役キャラ達への救済や幸せな姿が見たかったですね。

下巻ではダークな展開もあり背徳的だけど、隼仁さんと凪冴さんが行き着く幸せは何なのか、最後まで目が離せなかったです。そして官能的な絡みも存分に堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。

背徳とエロの相乗効果

理原先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
独占欲 4
エロ 4
ツンデレ 3
執着 3
な感じだと思います。

研究者の隼仁さん×被験者の凪冴さんのカプです。

男体妊娠の研究の被験者として、強制的に研究所で暮らしている凪冴さん。しかし一度も発情期が来ないまま5年が経つが、ある日新しい研究者として、かつて幼馴染だった隼仁さんと再会してしまい…。

ある理由から男体妊娠の被験者に強制的にされてしまった凪冴さん。なので当たり前だが、研究への姿勢は積極的ではないし、脇役キャラへの当たりや言動もキツめです。再会してからの隼仁さんに対しても無愛想です。でも絡み描写になるとグズグズにされちゃうし、隼仁さんの独占欲丸出しの発言を聞いてから徐々にデレていきます。

絡み描写では、帯にも書いてありますが、衆人監視なので、モブキャラに凪冴さんは隼仁さんに抱かれる姿を見られてしまいます。でも見られている描写は少なめなので、そこまで特殊な状況下と意識せず読む事が出来ました。

少しずつ隼仁さんと凪冴さんの関係が良くなっていっている気がしますが、本編最後のページがめちゃくちゃ不穏なので、一筋縄ではいかない展開になりそうで、どうなってしまうのか楽しみです。下巻との同時発売なので、すぐさま続きを読ませて頂きます。

萌える暇が無かった…

杉原理生先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
恋愛 2
エロ 1
な感じだと思います。

蒼月さん×天音くんのカプです。

龍力を使い、退魔師として金を稼いでいた天音くん。しかし、退魔師は禁止されていて金銭を受け取ることも違法とされていた。更に天音くんの正体は、命を狙われ隣国の陽華国から逃げてきた皇子だった。ある日、突然現れた異形を龍力を使い退けたが、その場面を月龍国の第二皇子、蒼月さんに見られてしまい…。

まず、300ページ以上もあり読み応え充分なのですが、オリジナリティ溢れる世界観や設定が盛り沢山過ぎて、それを読み解くのにかなり骨が折れました。ファンタジー物に苦手意識はない方ではありますが、流石にちょっと理解力が追い付かなくて、萌えどろこではなかったですね。

下半身がだらしない馬鹿皇子などと噂されていた蒼月さんですが、最初は龍力を使って異形を退けた天音くんを処罰される兵部省や刑部省に連れて行こうとする時の言動は意地悪さがあったけど、蓋を開けてみれば、天音くんを愛人という扱いで一芝居を打って守ってくれたりします。その後も愛人扱いのままだが、夜伽はさせず添い寝ばかりを要求してきます。
脇役キャラ達曰く、蒼月さんは天音くんのことを特別扱いしている、お気に入りと認識されているようですが、好意を抱いているような心理描写はちょっと分かり辛かったですね。

天音くんの方もクーデレっぽい感じもしますが、蒼月さんから装飾品を贈られ、それを身に付けると蒼月さんのものだという証になる。でも肉体関係が無いからそれはおかしい、と言い出したり、蒼月さんから夜伽をさせると言われても「望むところです」や「受けて立ちます」などと返答して、正直情緒が無いなと思い、蒼月さんのことも敬愛していてもそれは本当に恋愛なの?となかなか読み取れなかったですね。

緻密に書き込まれた世界観やファンタジー物が好きな方には、ページ数も多く読み応え充分なので楽しめると思います。蒼月さんと天音くんの絡み描写も一度しかないので、BL小説というよりも中華ロマンのファンタジー小説と思って、読んでみては如何ですか。

絵に描いたような幸せな2人

待望の腐男子くんには秘密があるの続編、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
溺愛 5
ラブラブ 4
エロ 4
小説 1
な感じだと思います。

陽キャの紫苑くん×腐男子の蒼汰くんのカプです。

陽キャな紫苑くんと隠れ腐男子の蒼汰くんは、蒼汰くんが書いていたBL小説がきっかけで、距離が近付き晴れて恋人同士となった。ラブラブな日々を過ごしていた時、紫苑くんから、母親に紹介したいと言われてしまう。しかし、紫苑くんとの関係を友人にすら言っていない蒼汰くんは…。

前作でもお互いがメロメロでラブラブな姿が見れまたしたが、今作はもっとメロメロのラブラブです。そして絡み描写も相変わらずエロくて堪らないですね。描き下ろしでもありましたが、紫苑くんの新しい性癖の扉が開きそうな蒼汰くんの乱れる姿は最高ですね。

今作は前作よりは、腐男子要素や蒼汰くんが書いた小説があまり読めなかったので、そこに関しては少し物足りなさはありましたが、元々紫苑くんへの想いを小説にしていたので、現実が幸せになっている蒼汰くんを見ていると、ほんと良かったね、としみじみ思いました。

紫苑くんの母親への紹介で、本当に会って大丈夫なのか、紫苑くんと母親の仲が悪くなってしまったら、と思い悩む蒼汰くん。真っ当な悩みですが、紫苑くんと蒼汰くんのラブラブな姿を見ていると少し焦ったい描写でしたが、それ以外は終始甘くて幸せな描写ばかりなので、安心して読むことが出来ます。

表紙の感じから、紫苑くんと蒼汰くんの幸せが伝わってきますが、本編はそれよりも更に幸せな2人の姿が拝めるので、ハッピーエンドのその先まで、是非とも読んでほしいです。