史堂櫂さんのレビュー一覧

華麗で無礼な情人 小説

かのえなぎさ  史堂櫂 

仕事を頑張る受け

仕事をしっかりと頑張っている受けが好きという方にお勧めの話です。
ただ、その分、周囲の理解度のなさにイライラさせられることは、間違いないです。

正体不明の貴公子・神山庸司(34)トラウマ持ち攻め×一等書記官・ロイス・ランザード(33)クールビューティー天然不器用受け
リンク作の『優雅で野蛮な熱情』を先に読んでいると、より理解が深まります。
尚路×ミヒールのカップルも出てくるのですが、尚…

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泥棒猫によろしく 小説

たけうちりうと  史堂櫂 

んー…肩透かし…

前半50ページ目あたりまではワクテカしながら読んでたんですが、後半になるにつれてテンションが下がってしまいました。
期待した展開にはならなかったこと、期待した展開を裏切られる心地よさもなかったこと、この二つが理由です。

受けの主人公は、想像力豊かで愛情深い家族に育てられたフツーの高校生です。
攻めは10歳近く年上で、潔癖症で変人の俺様。
受けが攻めの家でハウスクリーニングのバイトをすることがキッ…

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もしも恋なら 小説

谷崎泉  史堂櫂 

花屋のストーカーぷりに引いてしまった

BLにはよくある、ストーカーちっくな求愛行動。
ストーリーの組み立てかたによっては全然平気なんですが、この小説での攻めのストーカーちっくな求愛行動には引いてしまいました。

小児科医(受け)に一目惚れした花屋(攻め)が、連日のように花を持参して、職場や自宅の前で何時間も待ってるんです。
花を世話する羽目になった小児科医は迷惑がって「もう来ないでほしい」と何度も言いますが、花屋はまったく聞いてくれな…

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ひめやかな夜の支配者 小説

あさひ木葉  史堂櫂 

エロ&サスペンス&エロ

亡き恋人の死が受け入れられない幸彦(受)は、死の謎を探る過程で危険な匂いのする男、麗敏(攻)に出会う。
体での取引を受け入れるも、恋人とは違う、激しい麗敏との行為に溺れ苦悩する幸彦。
調べるうち、恋人の心変わりを知り落胆するが、そんな幸彦の全てを奪うように抱く麗敏に惹かれつつも疑念を抱き、、。

あさひさんの作品は結構ムラがあるのですが、こちらは、プロット、キャラなどよく練り上げられている…

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くちびるの封印 小説

うえだ真由  史堂櫂 

うえだ真由さんのデビュー作

愛に飢えてる高校生と既婚社会人の、年の差カップルです。
偶然乗り合わせた電車で、高校生が社会人を誘い、発作的に関係を持ってしまう。
背伸びして背伸びして、苦しくてはち切れそうになってる受けのグルグルっぷりを堪能しました。
ディープなデビュー作でしたが、うえだ真由さんらしい焦れったさとか切なさとかが味わえる一冊だと思います。
デビュー作って、たいてい面白いよね。作者の入魂っぷりが伝わるし。

ラスト…

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負けてたまるか! 小説

火崎勇  史堂櫂 

異母兄弟モノです

異母兄弟モノです。
久しぶりに面白い火崎さんを読んだような気がします。
火崎作品は数が多いんだけど、作者が入魂して書いてる作品が少ないような気がする。書き流したような作品が多いっていうか。
でも、攻め視点のお話には、面白いものが多いです。

大金持ちの父親に、『二人のうち、優秀なほうを跡継ぎにする』と言われてはじまった後継者レース。
まじめにファイトを燃やす弟に比べて、まったくやる気のない兄。
主…

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妖しの恋の物語 小説

篁釉以子  史堂櫂 

妖しの恋の物語

萌え~です❤
相手の未来が見えてしまうせいで肉親に棄てられ、
神社で巫女として育てられることになった邑は、
不思議な出来事に遭遇する、
透き通るような水面に、美しい魔性のものの姿を見たのだ、
それは魔物―須佐王だった。

妖しと巫女の恋は私にとってあまり見ないジャンルなんだけど、
でもこの『妖しの恋の物語』は妖しと巫女のいけない恋で、
少しうきうきして見まし…

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旅行鞄をしまえる日 小説

松岡なつき  史堂櫂 

無人島サバイバル?

読むたびに南の島に行きたくなる本です。

上級客室乗務員と乗客として、豪華客船で出会った福地と敬太。
優秀でハンサムな福地を敬太は何故か初対面から気に入らず、
上客という立場を利用して、福地に我まま放題です。
しかしどんな無理難題でも、にこやかに対応する福地に、
敬太はますますイライラ。

そんな中、アクシデントで福地と敬太は無人島へ。
船のエンジントラブルから救命ボートに飛び乗…

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恋愛小説家になれない 小説

水無月さらら  史堂櫂 

恋愛至上主義な選択。

 住宅展示場の営業マンを務める、高見。彼はもともとは住宅の設計志望だったのが、不本意な移動で、住宅展示場の営業マンになって早4年。
 おまけに、なりたかったわけではないのに営業成績では常にトップ10の常連、という皮肉な状況に陥っていた。自分のおかれた状況に納得がいかない高見は、人付き合いもあまりせずにたまの休日は、平日の図書館に入り浸る、という生活を行っていた。
 そんな高見の目に留まったのが…

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ひめやかな夜の支配者 小説

あさひ木葉  史堂櫂 

ミステリアスなエロ

面白いです。
H度をエロエロとしましたが、お話の筋もちゃんとあります。
そしてその“筋”は、エロへの伏線としての役割だけではなく、
ちゃんと納得させてくれるエピソードとして成り立っています。
設定がエロを エロが設定を 引き立てるっていうのかな(笑) 
良い相乗効果を生んでいると思います。

本来それが当たり前というか、あえて分ける必要ないんですけどね(^_^;)
BLはエロ&萌え…

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