かわい有美子さんのレビュー一覧

人でなしの恋 小説

かわい有美子  金ひかる 

雰囲気は好き

雰囲気は好きなんだけど終始バラバラでまとまりがなかった印象でした。
ストーリーに芯が欲しい、と切実に思いながら読んでました。
三角関係ふくむ恋愛要素、ホラーな部分、昭和初期を時代背景にしたことによるノスタルジックな空気感、これらのものをもっと上手くまとめたら名作になったかもしれないのになぁと。

三角関係については、黒木の存在の意味がいまひとつ伝わってこないんですよね。最初から主役カップルががっち…

2

恋は遠い日の花火ではなく-総集編- 小説

かわい有美子 

本編2作読んだ方は読んで損はありません

「上海金魚」にはまって「透過性」でさらにはまって、この2組のカップルの行く末がすごく気になって手に入れましたが、どちらが好きな方にもオススメできる本です!!
やはり「透過性」の2人のエピソードが大半ですが、上海金魚の二人もその後のエピソードなどかなり進展した様子が描かれています。
「恋する金魚」では2組のカップルが同じ空間で過ごすささやかな非日常の日々をちょいコミカルに描いていて、個人的にはほ…

2

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

堂本×弾正で丸々一冊読みたかったかなー。

「星屑シトロン」、4月発売が決まった当初から楽しみにしていましたが延期に延期を重ね…
ついに発売になりましたね!!
そしてムクさんのイラストが公開された時からずーーーっと気になっていたことが。
この二人、どっちが攻でどっちが受?
煽り文句も素敵。二人のルックスも超素敵。
しかしそんな二人のイメージは、実際読んでみるとかなり違っていました(笑)

華やかでフェロモン垂れ流し、と以前から…

0

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

爽やかで、ちょっと甘酸っぱい☆

このシリーズの学園モノだけは大好きだー!と叫びたいほどに、今回もよかった!!!
同じ学園が舞台なのに、一つとして同じタイプがいなくて、同じタイプのカプがなくて、そして代々の会長・副会長になる所以に、違う理由とタイプがあって、どれ一つとってもどれも魅力的なのがいいデス♪
今回もキュンはあるのですが、それは見事に物語の中に自然に溶け込んでジワジワっと染みてくる、まるで題名の「シトロン」のようにシュ…

2

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

何もかも、たまらんです

三回泣きました。
最初の別れ。
二度目の別れ。
そして、巡り会えたとき。

かわい有美子さんの歴史に対するアプローチの仕方、かなり好きです。
ここまで丹念に調べ、それを極めてナチュラルな視線でもって背景を描くことができる作家さんなんて、めったにお目にかかれない。
読みながら、唸らされるような描写がいっぱいでした。
魔都上海。今はなき魅惑的な街です。
その街を舞台に、イギリス人の主人と中国人執事の切…

10

疵 スキャンダル3 小説

かわい有美子  杜山まこ 

いよいよ気持ちが動きだしました!

旧大蔵官僚エリートを主役にした、ドロドロした愛憎の世界も佳境に入り、現実生活の疲れから互いの必要性を、互いに認識しだした3巻は、気持ちのすれ違いがより切なさを呼び、胸が痛くなりました!

2巻で司馬を出しぬいて秘書官として出向した為に険悪なムードになった桐原と司馬でしたが、和解をし、桐原の隠れ家での穏やかな司馬との逢瀬の時間を過ごした所から3巻は始まります。
今回の読みどころは、司馬が桐原の…

3

疵 スキャンダル 2 小説

かわい有美子  杜山まこ 

出世欲は男に唯一残されたプライド

まだこれでもかと、桐原のバカさ加減に代わりに叫んでやりたい気分にさせられる第二巻です!

己の出世の為、身分違いの結婚をし、子種がないと分かった時に妻の妊娠が発覚、義父に有力政治家に手駒として男娼のような形で差し出され、それでもまだ出世をあきらめない桐原。
妻に裏切られながらも離婚できない桐原にとって、出世だけが彼に唯一残されたプライド・・・
それって余りに悲しすぎます。
すっかり不能に…

2

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

小説も挿絵も神です

かわい先生の小説もすごくいいですが、ムク先生の挿絵が作品のよさを引き立ててくれています。かわいいお話なので、ムク先生の挿絵がすごくあっています。小学生、中学生のときの峰はとってもかわいく、高校生になった姿はかっこいいです。また衛守も素敵です。たまに、小説と挿絵があってなくてがっかりすることがありますが、この作品でそんなことはないです。

私は、今作『流星シロップ』を読む前に『空色スピカ』を読ん…

5

疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

そこまでして出世にこだわるのか!?

読み終わって、痛いよ、痛すぎるよ、コレ!!
まだ愛とか恋とかそんなところまで行ってません、っていうか行くのか?
90年代の大蔵省官僚(現在なら財務省)、エリート街道をばく進する為に自己を犠牲にして、うっ屈を溜めた男達のエゴむき出しのお話。

最初の『雑踏の中で』では、司馬と桐原という男が北の温泉場で秘密の逢瀬をしているような描写。
でも全然好きとか愛しているとかいう言葉もなく、甘い雰囲気…

5

進行性恋愛依存症 小説

かわい有美子  今市子 

執着受の粘り勝ち

まさに受の粘り勝ちといったお話でしたね。実に15年にもわたる執着愛には感動を覚えました。ここまで一人の男を思い続けられるって凄いです!

若手企業家、九鬼の秘書である御巫の仕事は、九鬼のビジネス・プライベイト両面をサポートすること。御巫の仕事ぶりは隙がなく、行き届いたものなのですが、御巫は九鬼の前では一切感情を覗かせることなく、機械のように振舞います。過去の可愛く一心に自分を慕ってくる御巫との…

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