竹美家ららさんのレビュー一覧

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

純粋一途の王道主従ストーリーです

竹美家ららさんの淡い雰囲気の絵がぴったりのピュアな雰囲気のお話でした。
話の軸はズバリ主従!
たまには、こんな純粋なお話もよいものですね。

第二次世界大戦前夜、上海のイギリス租界にいる伯爵家では、美人のメイドと伯爵の運転手が駆け落ちします。
後にのこされたのは、5歳になる名前も解らないメイドの息子。
親切な伯爵夫妻のおかげで、下働き見習いとして伯爵家に置いてもらえる事になります。

4

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

度量がないんだよ、アタイには。

初め一行目が長すぎるんですよね。
一番初めの文章でその長さはちといくらなんでも読みにくい・・・・途中とかの文でならいいけど。二つに分ければもっと入りやすいとは思ったんですよ。
って言うか、なんか最初の1、2ページ、ちと難解過ぎる気がするんですが。
私最初の二ページ何回も読み直しましたよ。
件の一行のせいで視点がどっち向いてるのかアイマイにもなるし。
まぁ・・・入り口だけわかってしまえば後…

10

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

子どもって、一途で傲慢

高校1年で、桂に出会ってしまった志緒、

好きだから、好きでいる

その気持ちだけで、他の人なんか、自分の世界にはいらない。

この本って、サラッと読むと、ほのぼのと、しみじみとした、いいお話みたいなんだけど、
こうやって後からよくよく考えると、結構怖い、
拵さんのように、あからさまなヤンデレさんだけでなく、
志緒君も、結構あぶない、
桂先生も、若気で突っ走って、子供作っちゃっ…

9

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

心に沁みる作品

文句なしの神作品。
これがデビュー作とはすごい!

タイトルにも雪よ、、とあるように、雪が降っているような静謐な世界観。
この方の筆力、表現力、才能なんでしょうねぇ。卓越したものを感じます。
何よりも作者のこの作品に対する気持ち、この作品を書きたいという熱意、言葉を選んで選んで、表現したいものを丁寧に創っている。
北原白秋の詩が引用され、文学的な匂いもあります。
文学少女出身なので、…

8

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

静けさが心地よい

「生徒×先生」という、一見普通な設定です。けど通常なら「生徒と先生との危ない関係」を重視してしまいがちですが、この作品は「愛し愛されることの喜び」を描いているようにみえます。すごく繊細で美しい印象を受けました。

この作家さんは文章力に長けていて、BL小説ということを忘れてしまうほどでした。なかなかBL小説では焦点にならない「生命」についても考えさせられました。それに会話が妙にリアルで想像しや…

9

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

爽やかな恋物語

受けも攻めも非常に繊細で、触れなば落ちん……と言った風情なんですが、なかなか芯はしっかりとしていているんです。

過去の恋愛でボロボロに傷ついた桂でしたが、その過去ごと受け入れてくれた志緒に、癒されたんでしょう。
志緒にも年の離れた妹が生まれたことも幸いして、桂のことがよく理解出来たのもあったんでしょう。
その上、桂だけ真っ直ぐに愛してくれたら、そりゃ気持ちいいだろうし。素直に自分を認めて…

4

茨姫は犬の夢を見るか 小説

玄上八絹  竹美家らら 

犬姫

受けの犬姫に萌えました。
同人誌でもっと萌です。文庫にしてくれたら良いのにな~。

2

隣に居るひと 小説

椎崎夕  竹美家らら 

涙腺崩壊

今回も泣けました。こうまで自分を犠牲にしなくてもいいじゃない! と思うほど。
でもそれは、大事な大事な姪や愛する人を守るため。それが愛し方なんでしょうねぇ。
わかっていても、辛い、切ない。
そして、今回はその姪の選択が追いつめてしまうことになるんですよねぇ。姪だって、相手を思い遣っての行動だったのに、過程がわからず結果しか見えないから、傷つけることになってしまって。
あれやこれや、もう泣け…

5

隣に居るひと 小説

椎崎夕  竹美家らら 

子供の健気さに胸を打たれました

この作品は2001年同人誌として発表した
原稿をベースにまとめられ、
今回ルチル文庫から発売されました。
『帰る場所』の続編です。

『帰る場所』がとても良い作品で。楽しみにしていた続編。
メインカップルは勿論ですが、
彼らを囲む登場人物達がみんな愛しくて。
あの人達は??あの人とあの人はどうなったの??と、
ドキドキしながら本を開きました。

今回はどんな妨害があ…

6

帰る場所 小説

椎崎夕  竹美家らら 

デビュー作も切なかったんですね

家族は桃子しか残っていなくて、桃子と喫茶店を守り育てることだけが生き甲斐な玲一。桃子と喫茶店に関しては、本当に自分を忘れて必死になってしまうんです。
「なぜ、ここまで頑張れるんだろう」と周りの人間が不思議に思うほどに。(私も思った)

それに対して西崎ですが、なんだコイツ、役立たず! と罵りたくなりましたよ。
たしかに見た目もいい男で仕事も出来るんだろうけど、肝心なときにまるっきり玲一の役…

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