中原一也さんのレビュー一覧

仁義なき課外授業 小説

中原一也  新藤まゆり 

勢いが空回りしている感じです

秋口から中原作品立て続けの刊行ですが、意外にもChara文庫は初登場だったのですね。
ということでお得意のオヤジものなんですが、キャラが先月リブレから出た「雀荘恋愛事情」とかぶっていて、トーンもドタバタもの。
実に惜しいことに惰性な感じがして、この作品はちょっと~な評価でした。

ある事情で教職を辞めなくてはならなくなった若名に舞い込んだ臨時の就職先が定時制高校の教師。
登校するとそこに…

2

雀荘恋愛事情 小説

中原一也  宮本佳野 

なにこの凸凹コンビ!

頭はいいのに世の中についていけない主人公・蒼井が、亡くなった伯父の遺志を継いで?経営をしている「雀荘・さぶろうた」に絡んだお話です。

昼行灯の蒼井と、元気のいい桃田、九州弁や関西弁のおなじみさん、現役AV男優やヤクザ、書き下ろしには残念な大金持ちも登場して、大変楽しく読めました。

はっきり言って胡散臭いオジサンばかりが出てきますが、中でも一番胡散臭いのが、蒼井の恋人になる元AV男優の桃…

3

雀荘恋愛事情 小説

中原一也  宮本佳野 

エロオヤジ度200%爆走!

やっぱり中原さんの描くエロオヤジに優るエロオヤジはいない!
設定が伝説の元サオ師というだけに、下ネタ発言満載のエロオヤジが満腹になるほど堪能できます。
雀荘が舞台だけど、麻雀知らなくても全然楽しめます。

頭はいいけどボンヤリしていて昼行燈と呼ばれる雀荘経営の蒼井と、伝説の元サオ師の桃田のお話。
ギャンブル好きの叔父が亡くなり、その遺産と意思を継いで雀荘を経営しだした蒼井。
その叔父の…

2

あばずれ 小説

中原一也  和鐵屋匠 

自称“あばずれ”

主人公の陸(19)は、自らを“あばずれ”と呼び
大家族のために美人局的なことをやってるのですが
性的な意味で、身体を売ってるということがなく
ショッキングなタイトルとは裏腹に
貧しい家の子が、王子様に見初められるという
ロマンチックストーリーでした。

物語の王子様的ポジションである弁護士の上月は
毎日、傷だらけの陸を見てDVかと疑い声をかけるのです。
陸は陸で、上月が自分を見て…

2

欲望の犬 小説

中原一也  奈良千春 

わんこ好きにはたまりませんっ。

検事の水上は、自分の担当した被疑者が自殺未遂をおこし
自分の取調べに無理がなかったか・・・自問しながら
雨の夜、どうしようもない気分で帰宅していたところ
ずぶ濡れの“わんこ”を拾うんです。

水上は、ゲイだけども検事という仕事柄
道端で行きずりの男を拾ったりしないのに
やりきれない気持ちの晩、人肌が恋しかったのか
拾っちゃうんですよw

この年下の“わんこ”が、なんともワイルド…

4

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

ネタバレまくりです、ごめんなさい

幼馴染み再会もので、レイプで、4Pで、尿道プレイもお道具もあるし、乳首やヘソのピアスもあるし、徹底的にSMで、エロエロなお話です。
「淫雨」と「邪淫」の2話構成になっています。

ストーリーとしたら、音信不通だった親友・望月が借金取りのヤクザとして現われ、理不尽な取立てをしようとしますが、永岡は簡単に屈しません、そこで、舎弟たちに彼を陵辱させるというある意味お決まりな展開で始まります。
そ…

6

よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

色気あるオヤジ

 オヤジ受け&色気ある表紙に惹かれて買ってしまいました★
袴田はこれまでなあなあで生きてきて、感情の起伏が少ない流されキャラ。
反対に、袴田への愛を溢れさす情熱的な池田。
池田がAV大好きで、AVによくある設定を実際に袴田とのHのときにやっちゃうところがすごい。それにのってしまう袴田も、実は好きもの!?
 朝南かつみ先生の肉感的な挿絵とあいまって、実に楽しく読めました。
 あと、この前リ…

2

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

エロ120%の渾身作か?

ラヴァーズ文庫では初登場の中原作品は、おやじでもなくただただエロさが淫靡で淫猥で、題名そのものズバリ!なディープでダークな作品でした。
04年にピアスで雑誌掲載だったものを、お気に入り作品だったので、続編を入れて一冊にしたかったという後書きのとおり、なかなかに読ませるエロ作品に仕上がっております。

人の良い道場主の父親が借金の保証人になったばかりに、ヤクザの取り立てにあい、家族を逃がしたも…

7

罪喰い 小説

中原一也  小山田あみ 

弟をめぐって・・・兄VS女

酷いシナリオですが、さくさく読めました。
書道家の家の三人兄弟。

長男35歳で、ジゴロw
次男メガネで、サラリーマン?
三男が書道家で、世間知らず。

で、長男×三男というCPなんです。
三人兄弟の中で誰よりも書道の才能があると
見込まれた長男だったようですが
序盤、父親に「ロクデナシが!」と罵られるままの人物w

三男のことをずーっと想っていながら
女も男も食い散らか…

2

ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

苦労人・高森様、お疲れ様です、ケーキをどうぞ。

前半コメディ、後半シリアスでしたね。

お股のゆるい魔性のゲイ・皆川(38歳のサエないオッサン)が本当の恋人を手に入れるまでのおかしくてせつないお話でした。

イラストが小山田あみさんなので、いくらサエないオッサンという設定でも、美しくなってしまうのは仕方がありません。
なので、サエないオッサンな部分は想像するしかないのですが、さえないくせに男に異常にモテる。
子供からお年寄りまで・・…

0
PAGE TOP