穂波ゆきねさんのレビュー一覧

非BL作品

月鬼-TSUKIONI- 鬼の風水 秋の章 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

儚く、哀しい恋。

『鬼の風水』シリーズは、長きに渡って私のお気に入り小説リストの上位を占めてきました。
人間と鬼との混血=薫&鬼使い=卓也の永遠を誓うことができない、せつない恋のお話。
今回の表題「月鬼」をもって、完結ということなので、まだまだこの二人の先が気になる私としては、え~!!というかんじですが、これからも番外編という形でなら登場してくれるかもしれません。
今回は、月鬼という巻物に封印されていた鬼が解…

2

街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

再会

結局は受が流されてしまった・・ということなのだろうか。
苗字が読みにくすぎて毎度フリガナを確認しました。
最近多いよね(-ω-*)読めないんだよ。

というわけで、今回は再会もの。
久しぶりの同窓会。見覚えのない顔。
思わず飲みすぎたその日、目が覚めると・・・・ギャーw
そこまで記憶なくすほど飲んだことはないですが、気が緩むとしゃべりまくるんだな・・・私・・・とついこの間自覚。
お…

0

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

子供から大人へのステップ

”幼馴染の恋愛モノ”
ごくごく定番のテーマに、作者さんが後書きで「普通」と書かれているようにたわいもない日常が展開されるのだけど、
その中に含まれている、登場人物の抱える背景と境遇、別れと再会、それぞれの気持ちの変遷が、実に子供から大人への階段を上って行く様を表わしているようで、
それが丁寧に綴られていることが、登場人物達との一体感を感じさせます。
惹きこまれる時点で、すでに普通じゃないと…

6

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

結構好きかも

前半の子供時代のお話が好きです。痛くてつらいし、子供がゆえのどうにもできない無力さとか、悲しくはあるんだけど好きだなぁ。

私的には「積木の恋」より好きかも。個人的な好きポイントがたくさん入ってる作品でした。「青春」「親子関係」「クリエイター」「上京」などなど。

思わず自分があてもなく上京した10年前を思い出しましたよ。

「神」にしなかったのは、電車の中で読んで何度も中断して、集中…

1

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

幼なじみが恋人になるとき

メインの恋愛前夜の前に序章のような形で「隣の猫背」から
始まる物語はかなり切なくて痛いです。
恋愛としてではなくて子供ゆえに大人からの理不尽な暴力や
環境に耐えなくてならない二人が痛ましかった。
攻め様が寡黙だから余計心に刺さりましたね。
そしてそんな攻め様を子供心に大人の理不尽な扱いから
必死で守ろうとする受け様。
幼い子供同士が寄り添いながら成長する姿が印象的です。
そして、そ…

9

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

丁寧

高校、大学と同級生で親友だった二人がある事をきっかけに疎遠、数年後、社会人となって偶然の再開。

気持ちが通じ合ってるはずなのにタイミングのズレや、若い頃とは違い、後先考えず進めない。関係を変えるのが怖い。ノンケの攻めとゲイの受けとでは感覚が違うのではという思い。

シチュエーションはそう珍しくもないのですが、心の揺れが丁寧に書かれている作品でした。

特別なトラウマがあるとか恋愛とは別場面で大き…

0

窓の灯とおく 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

うそのつけない君が好き

「街の灯ひとつ」の関連作。

同じ本ダブり買いしちゃったかと心配になったけど、関連作にしては粗筋は「街の灯~」とは全然関係ないみたいだし、、、
???と思って読んだら、前作で蚕飼っていた初鹿野の同僚のお話だったのね。
前作では脇キャラながら、なかなか変わった味付けの子だなあって、恋愛なんかしそうもない感じだったのに、そんな子が恋愛するときって、こうやって、まっすぐに恋に落ちるのね。

4

窓の灯とおく 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

窓の灯は幸せのへの願い

とても惹かれるストーリーでした。
特別大きなトラブルや幸運が舞い込む
話ではないのですが、日常の一コマのようで
でも、それが色んな場面でなるほどなと
思える事があったり小さな感動があったり、
受け様のちょっと変った個性的な性格で
一見すると誤解や反感を招きかねない
偏屈さんかと思えば一風変わった考え方が
かなり共感出来たり、予想を裏切る行動があったり
攻め様も太陽みたいに明るい性…

4

街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

公平なきみが好き

元同級生に酔った弾みでうっかり頂かれてしまうお話。

導入部をこんな風にざっくり言っちゃうと身も蓋もないけどね。

このお話に出てくる片喰、実はかなりきもいストーカーです。
初鹿野にも何度となく「きもっ」って言われちゃうくらい。
片喰の方には、自分の性格的な問題や、お互いの家庭の事情などもあって、ただただ初鹿野を見ていることしかできなかった。
それはよくわかります。
初鹿野の誰に対…

7

窓の灯とおく 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

ノンケ×ノンケの欲情ラインは一体どこにあるのだろうか?

今作は「街の灯~」の主人公・初鹿野の勤める研究所の歳は上だけど同期の研究員・築(きずき)のお話。
相手の名前は新(あらた)。互いの自己紹介をする場面で「新築だね」なんて発言が出て、この主人公の命名はひょっとして狙ってる?なんて思わずニヤリとしてしまう。

築は研究者らしく、理論的に物事を考える人のような気がする。
明るく社交的な家族に対して、自分は人づきあいが余り上手くなく、その家族とつい…

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