矢萩貴子さんのレビュー一覧

奴隷船 小説

矢萩貴子 

リアルJUNE掲載作あり。

中編3編収録。
主従、美少年、輪姦…これらがキーワードの作品たちです。

「魔周郎」
この「魔周郎」という名付けのセンス、横溝正史みたい。「真珠郎」とか。
本作は構成が変わっていて、まず厳(いわお)という逞しい少年の見る妄想夢から始まり、次に巨漢男が乱暴な酔漢(ヤクザ)を簡単に伸す場面。
その男・有栖川英明が厳の父親であり、彼の美しい妻が厳の弟を産む話に移り…
次はこれから強盗に入る…

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奴隷船 小説

矢萩貴子 

耽美小説は文章の上手さが大きいなー

矢萩さんは初読み作家さんなんですが、どうやら小説ではなく商業ではレディースマンガで活躍されていた方の様です。

うん、確かに文章は下手ではないんだけれど、普段マンガを描いてる人が小説を書くとこういう風になるんだよなーって感じです。
マンガで基本は出来てるので、分かりにくくは無いし文体滅茶苦茶とかそういう訳じゃないんだけど、何というのかな、えーとともかくマンガを描いている人の小説だなあとしか、…

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奴隷船 小説

矢萩貴子 

JUNEというより、内面に潜む欲望をむき出しにしたエロスのポルノなのですが・・・

これを読んだら、もう"ウノウコウイチロウ”や"団鬼六"なんてかわいいものです。
全編にわたって、内に潜む欲望がSMの形に変化して姿を現し、見事におどろおどろしい、BLとは呼びがたい淫靡で醜悪なエロスに堕ちてゆきます。
「エロスの異世界空間へようこそ」
そんな作品郡です。

表題作、恋人の士官とのつかの間の逢瀬に物足りなさを感じる主人公が、その目をひく容貌の黒…

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奴隷船 小説

矢萩貴子 

ちょっとアラブの香り、奴隷船!

中身は、短編三作品がはいっていまして・・
「魔周郎」ちょっとかわいい系の少年が、強盗にレイプされて一皮むける伝奇譚です。
ちょいかわいいが、むちゃ妖艶に変化してお兄ちゃんを喰いにいきます。
喰いにいくで、お話はおわっちゃうのでむさぼるシーンはないですが・・残年o(>ω<)o!!。
次の「緑の瞳の」これは、よかったです。これで是非長編を書いて欲しいと思える作品。
高校教師が、素…

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