李丘那岐さんのレビュー一覧

警視は犬を飼う 小説

李丘那岐  小禄 

ご主人様は犬の愛で方が上手いのでした

親の仇を探して必ず見つけてやる。
そんな執念を持った主人公のお話ですが、意外にも軽妙でテンポよく、上手く転がっていく為のおぜん立てが配備されてラストのハッピーエンンドに結びつく。
文庫のカバーを見ると首輪をつけられている主人公、一見かわいい感じがします。
相手となる警視と居る時は何故だか甘えん坊仕様な、お子様な様子を見せるのに、ほんとうは案外ヤンチャで腕に覚えありの強い男子です。
なので、…

4

夜を暴く 小説

李丘那岐  北沢きょう 

いじっぱり、いじめっこ

かわいい顔して意地っ張りな新聞記者くんが、
オレ様でSな刑事さんと力を合わせて(意地を張りあって?)
事件の真相を暴くお話。
味付けの当て馬に、これまたSなヤクザも登場。

意地を張る毎に、どんどん自ら深みにはまっていく主人公。
そんな跳ねっ返りに刑事さんの方も独占欲もりもり。

事件の方は、最初からシナリオありきで、スルスルッとあばけちゃう。
このお話、事件の真相解明よりも、記…

1

ヤクザな神さま 小説

李丘那岐  佐々木久美子 

ふーん。

表紙とタイトル買いです。
ヤクザな神様!??なんだろ!とんでもねぇ神様に好かれちゃう話なのかな??と
表紙の絵も好みで買いました。

内容自体は普通です。
絵が・・・・絵がだまされた・・・。(酷評でごめんなさい。)
表紙が綺麗なので中身も期待してしまいました。
拍子抜けです。(表紙とかけてますグハッ)
10年前の出来事から親友であったはずの二人に亀裂がはいります。
10年後のお…

2

きみにあげたい恋レシピ 小説

李丘那岐  鈴倉温 

あれ?楽しめた

スピンオフとは気づかず読み始めましたが、
主人公が「きみの知らない恋物語」のあの子と気づき
嬉しい気持ちで読むことができました。
いや~大きくなりました(笑)!
ゲイ両親に育てられた聡の、辛さを乗り越えてきた故の
強さに感心しつつも、
BLだからこそのファンタジーだとは分かってはいるものの、
愛されて育つって大事なことなのだなと思わされました。

そして、受となる千野のツンデレ具…

2

きみにあげたい恋レシピ 小説

李丘那岐  鈴倉温 

真面目って褒め言葉?

マイナスの意味で使われることも多く、言われて嬉しいかというと微妙な言葉w
しかし「自分の生き方・価値観が世間からはみ出していない」という意味で捉えると
ちょっと安心はできるかもしれません。

本作の主人公・聡も、どちらかというと「真面目」と言われがちなタイプ。
優しく偏見の少ないフラットな人柄ではあるが、
親がゲイで、周囲から異端視される辛さを子供の頃から感じてきたためか、
女性と結…

1

その純情を暴け 小説

李丘那岐  九號 

どストライク!

藍川のキャラが好きすぎました!イラストでさらにうふふ。
あのSっぽいのがヤバイですねー。
あと、亮君が可愛い……。

兄ちゃんの「パンツ裏返して履け」発言は笑ったwww

0

きみにあげたい恋レシピ 小説

李丘那岐  鈴倉温 

あの子供が大きくなったのね

「きみの知らない恋物語」のスピンオフと言うか、息子編になります。
前作で一途な恋を実らせた同級生同士の恋愛、執念にも感じた思いが息子には
やっぱりなかなか伝わっていなかったのかしら?なんて思わせる出だしから始まる。
同性同士の関係を不毛だと思っている息子で今回の主人公の聡が恋におちるのが
運命なのか呪いなのか男相手なのもあららと思う展開です。

思春期に傷つけられた心が未だに心の奥底で…

2

きみにあげたい恋レシピ 小説

李丘那岐  鈴倉温 

明るい家庭は食卓から?

子連れモノだった『きみの知らない恋物語』の受けである梓の子供・聡が主人公になった本作。
彼は19歳。
家を出て一人暮らしする調理師専門学校へ通う生徒という設定になっておりました。
彼は親が男同志で恋人で一緒に住んでいる事で苛めを受けたりして、父親は大好きだから黒崎を認めてないわけじゃないけど、同性同士ということに何か心にわだかまりを持つ男子として登場しており、本来なら女性と結婚して子供をつく…

3

rutile souvenir bouquet 特典

「Golden Dew」by 一穂ミチ 〜あなたは稲妻のように〜

「街の灯ひとつ」番外編のみのレビューです。
初鹿野が築と一緒に京都に出張した帰り道新幹線で雷雨に見舞われ、
片喰のもとへ駆けつける話。


平和に京都駅でお土産を調達し、新幹線に乗ったものの途中から鳴り出した雷鳴に
恋人の事を思っていても立ってもいられなくなる。
かつて雷に打たれた経験を持つ片喰にとっての雷は、想像を絶する恐怖だ。
新幹線の中からかけた電話にも出ない(出られない)恋…

4

兄弟恋愛 小説

李丘那岐  田倉トヲル 

これ1冊で5冊分ぐらい、おなかいっぱいになれる

いやあ、盛りだくさんでしたね。
主人公大学生だったけど十分キュートでした!
誘拐、超能力っていうか霊感、虐待、禁断の兄弟愛(いろんな組み合わせありw)、グレーな汚れ仕事、スパイ?w、その他もろもろトラウマなど、もっのすごくたくさんの内容が詰め込まれていました。

作者さんの筆力がすごいからか、それらがとても自然にいくつもの伏線として組み合わさっていて、ラストの感動へと一気につながるところは…

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