蓮川愛さんのレビュー一覧

うつくしき月 小説

弓月あや  蓮川愛 

いまひとつ何を伝えたいのかわからなかった

イラストは文句なしに「うつくしい」けれどお話としては不可解な感じ。
離婚して心機一転、日本からロンドンへ移り住み、再婚するからと睦月と皐月の兄弟を置き去りにした母親。
睦月(16歳)は病弱な弟、皐月を抱え極貧生活です。
病弱な弟を抱えアルバイトで生計を立てる(母親はアパートの家賃だけ送ってくる)
この設定に無理があるような・・・。
そんな睦月を援助しようという伯爵様。
伯爵様は睦月の事…

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インテグラ 小説

七地寧  蓮川愛 

BLと思わずに読んだ方が楽しい

前作で郷原英司にふられた戸田忠志が松秀良門に見初められて彼のものになるお話。
同族会社のトップになることが義務づけられている良門はたぶん自分の安らぎのために傍らにいて自分を煩わせることのないものを望んでいた。
忠志は英司を手に入れるために母親を巻き込んで暗躍していた印象でしたが、自主性がなく、しかし、言われたことはできる。
良門にとってはとても都合のいいものでした。
作り替えられていく忠志…

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ルドルフの数 小説

七地寧  蓮川愛 

恋愛だけにとらわれない

雨の日、ずぶ濡れの猫?を拾った須貝努。
拾った猫は同じ学校同じ学年の郷原英司で英司は家に帰りたくない理由を抱えていて叔父の店を任されている努のもとに居場所を求めて転がり込んでくる。
そのまま恋愛物語へといかないところが七地さんらしい(笑)
英司が家に帰りたくない理由。
お母さん達とストーカー忠志が凄まじかった。
私的に努と英司は、恋愛にとらわれず、ずっと友達同士でも良かったと思うんですが…

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ボーダー・ライン 小説

久能千明  蓮川愛 

由利の懐の深さ

前作は未読です。
話の前半のテンポのよさと、後半のシリアスさのバランスが非常によい作品だと思います。
キャラも魅力的だし、お互いの存在、そして恋によって彼等が変わっていく様がよく出ていると思います。

ただ、私はもう少し佳也と元同僚の関係や、佳也が一人で追うことになる事件に対する彼の心の内や、彼の行った捜査手順など、描写がないわけではないのですがもう少し見せてくれたら更に面白かったのになぁ…

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Pink Piggy 小説

七地寧  蓮川愛 

執着するだけじゃないなにか・・・

「恐竜とハツカネズミ」つながり。
口絵の大きなふたりと小さなふたりが可愛い♪
Pink Piggy 心疾患を抱えた木崎鷹也の子供の頃の「こぶたちゃん」の愛称の意味もあるのかな?内容とはかけ離れたタイトルです。

鷹也は幼い頃、自分に手を差し伸べてくれた永瀬あさひを特別に思っていました。
それは鷹也が病気を克服して見目麗しい青年になっても変わりません。
あさひには秘密があり、それを知る…

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恐竜とハツカネズミ 小説

七地寧  蓮川愛 

人と人との関わりには色々なかたちがある

久しぶりのジャケ買いです(笑)
さらに七地さん、たぶん初読み。
レビューとかみていると文章に特徴のある作家さんのようですがこの作品を読んであまり違和感なかったように思います。
というのも、主役のふたりが職業柄?けっこう静かで冷静な感じ・・・七地さんの文章そのものという感じがしました。
研究に没頭すると寝食をおろそかにする鷺山幹久とそんな彼に興味&好意をもって接するラルフ・アシュクロ…

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天使のささやき 小説

かわい有美子  蓮川愛 

ここから始まっている

この警察関係のシリーズの原点の作品1作目、ここから更に名作が生まれる。
個人的にはこの1作目、左程惹かれる事は無かったのですが、後の関連作品を読んで
再び読み返してみると、本当に原点だったのだとあらためて感慨深く読み込める。

この作品はSPだけれど、スピンオフ系で、「甘い水」や「Zwei」などの作品が
どんどん出て来て、この関連シリーズにハマった私はかなり毎回楽しませてもらってる。

7

ハートを撃ち抜け! 小説

天花寺悠  蓮川愛 

よくある話だけれどすんなり読めます

天花寺さん、初読みです。
というか手違いでうちにきた本です(注文ミスとも言う;;)
怪しげな自称探偵の雨宮廉と神経内科医の志津木郁巳という組み合わせ。
序盤、目的のために志津木に近づいた廉。
このあたりお約束とはいえ志津木、傷つくだろうな~と心配になりました。
さらに廉と関係のありそうな眠り姫?佐方も志津木としては、気になる存在。
ま、でもそこはそれ、BLのお約束どおりに話は進みます。…

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聞きたい言葉が ある(下) 小説

久能千明  蓮川愛 

雨降って・・・

とりあえず、幼馴染みカップルの田嶋と樹は、雨降って地固まる・・・誤解が解けてめでたしめでたしの結末。

さて、事件です。
こちらは・・・う~む、男子高校生ってここまで女々しいものなのか・・・。
そういう部分は誰にでもあって、でもだからといって人を傷つけて良いわけではなく・・・。
そしてまた罪を曖昧に許す展開。

このシリーズ、ミステリー仕立てでしたが、最後まで罪を犯した人は裁かれませ…

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聞きたい言葉が ある(上) 小説

久能千明  蓮川愛 

また生徒が怪我をする

シリーズ4作目でどうやら、この続きは出ていないようです。
2年生だった彼らも3年生になりました。

夏彦と瑞貴は相変わらず、どうも夏彦が過去に囚われているというか(恋愛ではなく家庭の事情)すっきりしません。
瑞貴が待っているという関係性はずっと変わらずです。

さらに2作目からドタバタしている幼馴染みカップル、田嶋稔と樹郁生のカップルに動きがあります。

そして、事件!
今回も瑞…

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