槇えびしさんのレビュー一覧

ホーリー・アップル -穴だらけの林檎- 小説

柏枝真郷  槇えびし 

映画を見ているようなリアルな情景

80年代NYのスラム街を舞台にした、警官が主役サスペンスドラマです。
ラブストーリーに重きを置いているかはちょっと微妙な作品でした。

というのも、主人公のハリーの大失恋から始まるストーリーなのですが、作中ずっと、ハリーは別れた恋人に未練たらたら。
結局最後まで心はまだ前の恋人にあるような感じでした。
同じ作者さんの「厄介な連中」のスピンオフらしく、ハリーとその元恋人のお話はそちらになる…

2

黄昏に花 小説

樹生かなめ  槇えびし 

シャイノベルズの

樹生先生をして、シャイノベルズの色物担当と自負、自称されるように至った、記念すべき第1作。
主人公がバツイチ中年のリストラサラリーマン、おまけにインポ。
のっけから、女性部下を相手に、据え膳食わなば男の恥、据え膳食えねばもっと恥と、インポ連呼のオープニング。
これってほんとにBL小説としてどう展開していくのかと心配になる。
それでも、この、インポの岩井課長、リストラされてバツイチ45歳でも…

5

黄昏に花が舞う 小説

樹生かなめ  槇えびし 

結局のところ

全くえちぃシーンがないまま終わってしまった?
前の巻では、それでも一度は無理矢理そんなシーンがあったのに、お話の流れを優先というか、お話そのものが誠実に展開したら、セックスまでたどり着けなかったという、、、
でも、BL小説としては規定要素不足ではあるけれど、使えない女子社員に翻弄され、年下のエリートサラリーマンの積極的なアプローチに翻弄され、枯れ果て、人生のコースからリタイアしたと言いつつも、…

3

SAVE FAITH 愛情遊戯の心裏学 小説

如月直也  槇えびし 

悪い意味で予想を裏切らない?

元ケータイ小説を書籍化したものらしく、別のサイトで賞賛されていたのを見たような…
私は学園・寮ものが大好きなので手を出しましたが、ケータイ小説ってこういうものだな~、って印象を見事に裏切らないと感じました。

文章もキャラクターも…すごく言い方悪いですが、ズバっと言っちゃうならまさに中学生くらいが好きそう、なちょっと古くてイタイ印象です。

ストーリーは主人公タケルが慕っていた佑という子…

0

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

自分を縛る贖罪。

諒一は恋人の裏切りで連帯保証人として借金を背負う。
取り立て屋から逃げまどい、誰にも助けてもらえない。
世界が、諒一を拒絶しているかのよう…
そんな時、たまたま入った茶屋の店主、蓮に「居場所をあげる」と言われ…

自分で手を下さず、操って組を壊させた…大事な兄に。
何処に行っても壁を作り、世間と拒絶する蓮を見て諒一は…


居心地の悪い場所に自分を縛ることで、
今までの行いを償…

2

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

ただのアート系ではない、肉感のある作品

絵といい設定や雰囲気といい、吉野朔美さんをほうふつとさせるお話。吉野さんほどエキセントリックではなくて、もう少し優しい感じがしました。(ああ、年がばれる・・・)

背景はモノクロの写真のようによそよそしい中で、人物たちは生き物としての曲線を持っていて画面の中で浮き立って見えました。そういえば漫画って基本白と黒しか使っていなかったっけ?と当たり前なことをふと思い出させてくれるほど、「白」と「黒」…

1

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

絵がとにかく美しい!

槙えびしさん、BL描かれていたんですね。知らなかったので、驚いて購入。

この方の絵のベタの使い方が本当に大好きで、この話も美しい画面でした。
話も個人的には苦手なヤクザ絡みではありますが、忌み嫌われている存在だったので、気にならずに読めました。絵に比べたら、話は浅いかなあ。でもヤクザ絡みでどっぷりな話は読みたくないので、私はこの程度で充分です。

恋人(男)に裏切られて保証人になった主…

0

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

絵力のある、作家さん。

恋人の裏切りで借金背負った諒一と
お茶屋の主人で元ヤクザの蓮。
心に触れてお互いが向き合って
分かり合って選んで進んでくまで。
一冊まるまる同作で味のある雰囲気です。

表紙のイメージからして、
BL色が強くはないんだろうな、と思ってました。
実際そのイメージ通り、
そんなシーンも描かれるものの、
エロスの度合いは弱く、テンポも独特。
各キャラは萌え要素があると思ったけれど、…

1

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

BLと一言で纏めるには勿体ない作品。

ヤクザだから、”フツウじゃない”と言われ続けてきた蓮と、ゲイだから、”フツウじゃない”と思い込み続けてきた諒一。
蓮は諒一と出会うことによって、初めて”他人”と触れ合い、変化していきます。
天然で能天気な諒一ですが、ちゃんと蓮に踏み込みすぎてはいけないことを分かっていたり、蓮がほしがっている言葉を与えたり、きちんと蓮のことを見ているんだなぁと思いました。

個人的に透綺がすごく可哀想だなー…

2

きみにあげる。 コミック

槇えびし 

味ある作品

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

通常丸ごと一冊だと読み応えあったな~と
読後の満足感はたっぷりなハズなのですが・・・
なんだろう?あっさり読み終わっちゃいました。

絵も独特な感じで、キャラも独特で。
セリフなんかも在り来たりではなくイイ!
・・・なのに何かが足りない感じ。。。

えっち度は低いけど、そんなの全く問題なし。
逆に時々「そっ」と出てくるキスシーンがたまらない…

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