萩尾望都さんのレビュー一覧

非BL作品

ポーの一族 volume 1 コミック

萩尾望都 

ポーと私

あまりに有名な不朽の名作「ポーの一族」。ポーとの出会いは小6の時でした。当時、何かのホラー漫画にいたく感動して、その勢いで「吸血鬼みたいなのが出てくる、大人っぽいのが読みたい!」と家人に言ったところ、「思ってる吸血鬼じゃないし、まだ早い気はするけれど・・・」と出してくれたのが、このバージョンのポーです。そして、小6の私には確かに早かった、バーッと一気読みしたものの全っ然分からなかったのです☆☆

2
非BL作品

残酷な神が支配する(1) コミック

萩尾望都 

精神状態が落ちてる時はオススメできない傑作

レビューを書こうと思うだけで心臓がバクバクしてしまうような作品。

「JUNE系」と仰る方も多いようですが、個人的にはまたちょっと違うんだよなぁと思うのは、リアルタイムで雑誌連載から読んでいたせいでしょうか? BLとか耽美とか…そういったことではなく基本は「萩尾望都先生の親子のストーリー」なんですよね。萩尾先生は親子関係を描かせたら容赦ないから…。

心の奥深いところを鋭利な刃物で突き刺し…

5
非BL作品

残酷な神が支配する(1) コミック

萩尾望都 

ギリギリ突き刺さる精神的呪縛

お恥ずかしながら萩尾望都先生、初読みでした。
こちら、BLというより完全にJUNE枠ですね。
一巻だけでも、序盤だけでも胸がギリギリします。
やはり萩尾先生は天才なのだなと、少し触れただけでも感じさせる作品です。

15歳のジェルミが義父(グレッグ)と実母(サンドラ)を自動車事故で亡くすところからお話はスタートし、なぜ彼がそれを望んだかという過去へと戻ります。
この義父のグレッグがジェ…

6
非BL作品

トーマの心臓 コミック

萩尾望都 

名作はやはり名作なのだ

24年組が流行った世代と私自身が違う世代なので所々感覚のズレがありますがトーマの身を投げ打ってまで伝えたかったユーリへの無償の愛には感動します。悲しいとか切ないとかじゃないただその純真な想いは神々しく、トーマという人間の他社に与えることのできる強さを持つ存在に心が震えるのです。

今どきのBLならユーリとエーリクとでハッピーエンドになりそうですが、でもあれでよかったと思います。ユーリにはトーマ…

4
非BL作品

残酷な神が支配する(1) コミック

萩尾望都 

一番残酷で一番綺麗。

この作品は、15歳という多感な時期の少年が、父親(血は繋がっていない)からうける性的暴力によって心とカラダがバラバラになって……

というような始まりです。

薄い硝子窓の向こう側を見ているような、クリアでありながら霧の中を彷徨う世界観は、萩尾望都さんの独特なものであり、どんどんと引き込まれてしまいます。

SEXという行為は、一見愛情からくるもののように思われますが、実はその中に含ま…

8
非BL作品

マージナル 2 コミック

萩尾望都 

エメラダ

図書のエメラダが美しい。
もう、長くないようで……
エメラダが心配なエドモスは監視するのですが、
エメラダは籠の中の鳥のようだと反発。
そのあと、さらわれてしまいます。

2巻で女体の手術を受けたエメラダがマザとして登場します。
この世界には男しかいないのでマザを本物の女だと思って男たちは崇拝しています。
エメラダの最後がもどかしくとても悲しいです。

メイヤードも悲しい人でし…

0
非BL作品

マージナル 1 コミック

萩尾望都 

両性具有

非BLとなっておりますが、私には両性具有物で
ガッツリBL物だと思います。

妊娠の出来る女性は存在しません。
マザと呼ばれる存在は美しい青年を捕まえ洗脳し女体化した物です。
マザだけが子供を作れると信じています。

色子と言われる男娼も出てきます。

魔神として生まれたばかりのキラが無垢でとても可愛いです。
結ばれた一人の相手に身体が応対し変化する。
男から女に。 女から男…

2
非BL作品

11月のギムナジウム コミック

萩尾望都 

切れ味鋭い初期短編集

萩尾望都の初期作品。1971年に雑誌「少女コミック」「別冊少女コミック」に掲載された7編を収録した短編集です。

「11月のギムナジウム」
『トーマの心臓』のプロトタイプ。
ヒュールリン・ギムナジウムに転入したエーリク・ニューリッツは髪と目の色を除いて瓜二つな少年と出会います。エーリクの分身の名はトーマ・シューベル。トーマは砂糖菓子と呼ばれ、みんなから愛されるギムナジウムのアイドルでした。…

0
非BL作品

ポーの一族 3 コミック

萩尾望都 

「ポーの一族」最終巻

小学館文庫版「ポーの一族」第3巻。
この巻には3つの中編とエッセイ漫画「1975年度小学館漫画賞のしらせをうけて…」、「とってもしあわせモトちゃん〈番外編〉」が収録されています。

「小鳥の巣」
1959年、西ドイツ。川の中州にあるガブリエル・スイスギムナジウムに二人の少年が転入します。彼らの名前はエドガー・ポーツネルとアラン・トワイライト。同級生のキリアン・ブルンスウィッグは二人のことが…

0
非BL作品

残酷な神が支配する(1) コミック

萩尾望都 

地獄への扉

重く、苦しい話です。
救いなのは、いちばん初めに肝心なところからスタートするということ。そこを知っているから、ひとまずは読み進められます。
なんで!?とは思えないのが萩尾先生の力です、どの心理もよく分かるし理解できるしそうしてだからこそ深みにはまるというか。なにより主人公ジェルミの年齢もまだ、まだ15なんです。だから、当たり前なのかもしれない。
萌えはどこにもありません。萩尾先生の作品群のな…

10
PAGE TOP