萩尾望都さんのレビュー一覧

非BL作品

トーマの心臓 コミック

萩尾望都 

愛のリドル

古典を読むこころづもりで読まないと最後まで読みきれないかもしれません。

それでもチャレンジして欲しいからレビュー。

冒頭いきなりトーマの自死のシーン。

誰からも愛される彼が何故そんな事をしたのか?

ユーリはトーマとどんな関係だったのか?

トーマに瓜二つなエーリクが登場し、物語は進みます。

流石、掴みはばっちりです。
ミステリーやリドルが好きならこれだけで充分読…

1
非BL作品

一度きりの大泉の話 小説

萩尾望都 

本当に失礼だと思うんですが……

「青春小説みたい……」というのが読後すぐに思ったことなんです。
あ、あと『火の鳥 鳳凰編』を思い出したりした。
いや、どっちがどっちっていう訳じゃないですよ。芸術に身を捧げる若者の生き方の問題というか、そんな事を感じたんですよね。

私、萩尾さんが『あちらの方』と書かれている方の本を先に読んでいたんですよ。
『少年の名は~』ってやつですね。
これを読んだ時に「うわっ、カッコ悪いことが苦…

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非BL作品

一度きりの大泉の話 小説

萩尾望都 

「人間関係失敗談」と書いてます

メモ。
今まだ存命されている方の半生の自伝だから、感想はメモ程度。

予告通りの内容で、笑い交じりで書き上げているけれど、
自分自身を俯瞰して内観しながら、書き上げたことがわかる。
反省文を読んでいる気分になってしまう。優しい萩尾先生は、どことなく自虐的。
思い出すことが相当苦しかったんだろうなーと感じる、抑えた控えめな文から苦しみが滲み出ていて、読んで辛い。
著者が辛い部分は、特に…

6
非BL作品

一度きりの大泉の話 小説

萩尾望都 

永久凍土

少女漫画版のトキワ荘とも言われる大泉時代。元は竹宮恵子先生と萩尾望都先生が家賃節約の為に2人で暮らし始めた貸家に70年代、80年代の少女漫画黄金時代に活躍した先生達がサロンのように集まり、夢を語り合い青春時代を過ごした。竹宮恵子さんの自伝「少年の名はジルベール」ではそのようなキラキラとして笑いあり涙あり、最後には感動する優れたストーリーに仕上がっており、周りの人々が映像作品化したくなるのもよくわか…

15
非BL作品

残酷な神が支配する(10) コミック

萩尾望都 

代替医療の先進国は英国 

萩尾先生、よく研究されているので、驚きました。9年かけた連載。
英国はなんらかの精神疾患を持つ人が多い国で、代替医療の研究が進んでいます。ヒーラー=手かざし(気功)が作品の中で出てきますが、レイキを国家権威の資格として付与する免許制は、昨年までは英国だけです。

どうやって、ジェルミの深刻なトラウマを解消していくのか、興味があって読みました。
粘り強い、精神力も体力もずば抜けていた、イアン…

6
非BL作品

残酷な神が支配する(1) コミック

萩尾望都 

グレッグは、サイコパス

聞きしに勝る生き地獄。
ジワジワ来る恐怖が、夏の暑さ除けにピッタリです。
相手は、かなり年季を摘んだ手練れの変態。

二面性を持つサイコパスには、善良な子羊は太刀打ちできない。


コワイ。

これから順に読んでいきます。心が冷える。

---資料

▼2009年、心理学者アンジェラ・ブックらカナダのブロック大学研究チームの調査で、
サイコパスは「歩き方で人の弱さがわか…

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非BL作品

11人いる! コミック

萩尾望都 

文庫版の感想失礼します

10代前半で初めて読んだと記憶しているのですが、何度読んでも本当に面白い作品です。
笑い、泣き、達成感や喪失感などさまざまな感情を与えてくれる、これを名作と言わず何を名作と言えましょう。
「11人いる!」そしてその後日談でありそれ以上のボリュームすらもつ「続・11人いる!東の地平 西の永遠」、共に傑作。

秀逸なタイトル通りの謎から始まり、タダの謎で話は展開します。少女漫画でSFという珍し…

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非BL作品

残酷な神が支配する(1) コミック

萩尾望都 

10年以上枕元に置いて何度も読み返してる。

どの巻からでも読み出せば一瞬であの深い森に落ちることができます。義理父からの虐待がメインの前半が印象強いですが、後半の義理兄との関係が好きでたまりません。義理兄の行動は間違いだらけで性格も良いとは言えず、義理兄自身何度も諦めかけますがそれでも懸命に弟を愛そうとする彼に見てるこっちも惹かれます。そして、心が壊れて人を愛すことも愛されることもできなくなった弟のセリフは一つ一つ泣けてきます。何度読んでも…

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非BL作品

ポーの一族 volume 3 コミック

萩尾望都 

遥かなる一族

最終3巻は「エヴァンズの遺書」から始まります。
エヴァンズ家はエドガーの生家。記憶喪失になり、子孫たちのお世話になるといったストーリーです。
この巻になると時系列が混みいってきて、ノートに書いて整理したことがあります。高3の頃、テスト前なのに一心不乱にやったなぁ、懐かしい。なんて、それはいいとして、エドガーの不思議な魔性が際立つ素敵な話です。アランに会うより前になるので、メリーベルも出てきます…

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非BL作品

ポーの一族 volume 2 コミック

萩尾望都 

小鳥の巣に寄せて

このバージョンでは、2巻の最初に「小鳥の巣」が入ってます。
何度読んでもしみじみ傑作、ですね。確かパタリロの魔夜峰央先生もこの話が好きでらして、クックロビン音頭はここから着想を得られたとか。(最近、クックロビン音頭なる動画を見たのですけど、いい感じでした)。
正直、ポーにbl性は感じないのですが(あくまでも非blですしね)、それでも薄っすら匂いが漂っているのが今作でしょうか。中洲にある私立学…

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