小椋ムクさんのレビュー一覧

どきどきモンスター図鑑~キメラ~ 小説

真崎ひかる  小椋ムク 

しっぽはアクセサリー

雨宿りに利用した洋館にあった一冊の図鑑……それが皆の運命を変えていく――
と書くとなんだかホラーちっくですけど、ホラーではありません。
ミステリーでもない…と思う。
というのも、この本だけではなにも解決していないから。
解決するのか、こういうものだと進むのかもまだよくわかりませんが、謎はまだまだ次に持ち越しのようです。(スピンオフも決定してます)

洋館で見つけた図鑑には、様々な伝説上…

3

会社は踊る 小説

鳩村衣杏  小椋ムク 

笑って踊ってちょっぴり悩んで

とても面白かったです。

明るくて楽しいお話を読みたい気分のとき
仕事で躓いて落ち込み気味のとき
ひと時悩みを忘れて気分転換したいとき
などに読んだらいいんじゃないかと思いました。

ワーカーホリックで体調を崩して転職し先は、毎日がお祭りみたいに浮かれ気味な
ノリのいい仲間の居る会社でした。

こんな楽しそうな会社があったらぜひ勤めたい。
社内文化祭的なイベントも楽しそうです…

3

クレイジーな彼とサバイバーな彼 ~嘘と誤解は恋のせい~ 小説

小林典雅  小椋ムク 

バカばっか

この表紙はそういうことだったのかと読み終えてまた見つめ直すこと数秒。
こんなイケメン好青年にしか見えんのに…和久井さんの頭おかしいっぷりに爆笑でした。和久井さんと結哉が、あまりにもバカップルで、知り合いの行為を覗き見する騎一と尚の非常識さが、ふっとんでしまうという逆転的な面白さ。
濡れ場がたくさんなのに、そのどのシーンも爆笑ばかりというのも典雅さんらしい。
ここまで全開だと逆に萌えはないって…

2

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

フェロモン過多のヘタレワンコ×硬派な優等生

シリーズ3冊目は、フェロモン垂れ流し男(副会長)と硬派な優等生(生徒会長)。
時系列は、今回も遡って、前作の2世代前となります。
1年上の柏木×葵も魅力的なのに、逆にあまり魅力を感じなかった名前だけはちょろと出てきていた硬派な弾正か~とちょっと手に取るのをためらいましたが、これまで面白かったこのシリーズですから読まずにはいられませんでした。

次期生徒役員の白羽の矢が立ったのは、フェロモン…

1

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

弱みを見せない女王様と溺愛する騎士でした

いい話だった。
ラストシーンの卒業式では涙滲みました。

シリーズ2作目は前作『空色スピカ』の主役カップルの前期の会長&副会長がメインカップルです。
前作でもキラキラ王子さま(実は計算高い腹黒)な会長が気になっていたので読んでみました。
時系列から言うと、彼らの幼い頃から中高時代なのでこちらを先に読みたかったような気もします。
後半の楠ノ瀬らが出てくるあたりから彼らの別視点が見…

10

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

八ヶ岳の澄んだ空気と水のようなピュアな恋物語

書けないと思い込んでいた学園王道ものに挑戦した作品だと、作者自ら語っていらっしゃいます。

山の中の男子校で、いかにイベント事で女子を呼び込むかが命題の生徒会会長と副会長のコイバナです。
同性には全く興味のない二人が、だんだん惹かれあって行く様子がすごく自然でキュンとしました。
歴代の会長と&副会長は、近隣女子の好みそうな美形ぞろい。
王子様系だったりパワフルで派手めなイケメンだったり……

2

何も言えない僕と懐中時計と恋の魔法 小説

成瀬かの  小椋ムク 

ファンタジー×ハーレクイン×隠れ強気受け

予備校勤務の気弱な青年・千晴は
母子家庭を経済的に援助してくれている大叔父の要求で
度々女装を強いられている。
そんな千晴が想いを寄せるのは
ご近所で『時計屋』を営む美形の外国人・ソール。
ぶっきらぼうだが根は優しいソールを知れば知るほど好きになるが、彼には心に決めた人がいるらしく…。


千晴の日常と、ソール側の話が交互に綴られます。

オニキスと名付けられた鴉と会話する英国…

9

「比嘉さんの手料理」そんなに愛情いりません アニメイトオリジナル特典ペーパー 特典

愛だわ………

瓜生の誕生日に卵焼きをリクエストされ、
目が不自由になってもどうにか頑張ろうとする比嘉と
すぐそばで見守る瓜生のお話です。

冷蔵庫から牛乳を出すところで既に危うい感じなので
こちらがドキドキしてしまいますw

でも、調味料置き場には、ラベルテープに点字を印刷出来る機械を
わざわざ瓜生が買ってくれて、更には貼ってくれるという健気さ!!
点字を習い始めて三か月という比嘉も、
自分…

5

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

素晴らしい表現力

十亀の過去が痛く重いらしかったので、読むのを敬遠していましたが思い切って読んでみました。

思いのほか淡々と描かれていたのでさほど苦も無く読めたのでほっとしました。
2回の骨を撒くシーンが効果的に使われていて、金がないからという理由を映画に関連付けた気持ちを十亀は身をもって知ることで、彼の少年時代は終わりを告げたんだなと思いました。そういう描かない部分が深く、大人の作品という印象を受けました…

4

「そして、ふたたび風になる」 そんなに愛情いりません初回限定書き下ろしSS 特典

まさに二人三脚

とてもネタバレですので、内容は知りたくないというお方は
誠に勝手ではございますがお読みにならないで下さいね;;

毎朝6時前には必ず起きて、ランニングに行く瓜生の姿を
もう目では見送れないけれど
こっそり二階の部屋の窓から足音が遠ざかるのを聞いている比嘉です。

プロボクサーの夢を絶たれて、それまで自分も毎朝走っていたのが
もう走ることさえ出来ないと悔しい想いを味わっていました。

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