葛西リカコさんのレビュー一覧

闇を照らす君の指先 小説

千島かさね  葛西リカコ 

どうか、2人に平穏を。

この設定はツボです。
稀(攻)と満智流(受)が、それぞれ違った不幸、不遇といった不の境遇に
阻まれ幸せを享受できていなかった。
お互いがお互いを必要とし、埋めあう存在になっていく…
なんとも美しい物語でした。

もちろん波乱も満載で何度、ああ神様~と思ったか知れません。
連れて行かれた満智流を助けに行くため、傷だらけになる稀の姿と言ったらもう…
後半は泣きっぱなしでした。
でも最…

4

孤独な犬たち 小説

愁堂れな  葛西リカコ 

生きる目的ってなんでしょうか…

死んでもいい…そう思うほど追いつめられていた主人公の美山香介。
唯一の肉親を爆破事件で失くしてしまっていた。
そんな中、兄を殺した、と言う加納という男が現れる。
加納の登場で死にかけていた香介の心が憎しみ、敵を討つという復讐の炎に包まれ、
辛いリハビリにも耐えた。兄が死んだ爆破事件で巻き込まれていた香介を心配する
刑事から、加納の存在を聞き出す。
加納が警察と相対する存在だと知りながら…

3

あなたは僕のマスコット 小説

鳩村衣杏  葛西リカコ 

どちらも魅力的なキャラ!

鳩村さんのお仕事BL、今作もお見事でした!
お仕事のお話に比重が傾くと恋心が薄くなってしまうし
恋心ばかりになるとお仕事の内容が浅くなってしまうし。

主人公の譲は、人や物をカテゴライズするのが嫌いで
深く理解しようとする事がなかった為
「他人に興味が無いのね」と付き合った女性に言われた事があります。
そんな譲が勤めている出版社の専務秘書から法務に異動になって、
取引先のグッズ関連…

3

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

スピンオフ作品

「夜明けには優しいキスを」の暴力男加瀬が主人公の話。
普段なら絶対に好きにならないような暴力を振るう男なんだけど、なんでだろう、加瀬にはすごく惹かれるものがあった。そのせいか前作の要と公平が霞んでしまいそうなほど。
加瀬の欲しいと願っているものが人によってはとてもささやかなものなんだけど、わかるような気がして(´;ω;`)
短編の甘猫の阿木視点からの話も良かったwww

「夜明けには優し…

3

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

可愛いノラネコ

作家買いです。

凪良さんは「人の孤独」を書くのがとてもお上手な作家さまだと思います。
誰もが本当の一人ぼっちにはなりたくない。でもそうせざるを得ない事情や環境もあって。

受けである加瀬くんもそうです。彼の生育環境は最悪と言っていいほど悪く、そうした事情もあって彼は人に心を開くことができません。常に警戒しているため目つきも悪く、愛想も悪く、リストラされるという悪循環が繰り返されます。

15

愛を乞う男 小説

五条レナ  葛西リカコ 

事故多発

似たような過去を持ち、苦しみを背負う2人が、それ故に惹かれあっていく話。

宗方が非常に強烈な性格で…さすが芸術家とか思ってしまった(゜Д゜;)
そして三島は最初の印象からは想定しない甲斐甲斐しさを発揮していましたw

それにしても…事故りすぎだー(;´Д`)
どんだけって勢いですw

庭の緑や木々の描写が何か鮮やかに感じました。
また、鳥籠の作品や粘土細工などの小道具も上手く活…

0

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

優しさは、心に届く

女の子と付き合っても長く続かない笙(遊び名はセイ)が
社内で有名な守川課長とバーで出くわし
守川さんがゲイで笙に想いを寄せていると言われても
飲み友達を続けていたくて、
お試しのキスも、触るだけのHも嫌だとは思わず…。

守川さんが、人を寄せ付けない印象だったし
社内の噂とは結構ギャップがあって
笙に対してはとにかく辛抱強く待ってくれるというか
とにかく笙を大事にしてくれて、こち…

7

嘘とシンデレラ 小説

葉月宮子  葛西リカコ 

山場がないなぁ

葛西リカコ先生のイラストが好きで購入。絵が本当に綺麗。王子様かっこよすぎるわ。
とりあえず、山がありません。お父さんがトレジャーハンターで死ぬ前に最後に見つけたのが、緋の石と言う宝石。
主人公、真志が緋の石を手に取ってお父さんを思うシーンがあるんですが、タイトルの嘘と~でああ、王子様はこれが目的なんだなってわかってしまう。
テロリストに拉致られた時も王子様と真志、二人で愛し合い始めちゃうんで…

0

神獣の褥 小説

秋山みち花  葛西リカコ 

同人誌っぽいなと思ったら同人誌が初出だった件。

久々のレビューであります。
しょっぱなからき、近親相姦めいたものがドドーンと来て、すでに脳がピンク色になりやした。
ゲルマン神話のようなギリシャ神話のような、神話的な雰囲気満載で
おやおや、商業BLでは最近またこういうのが復活してきたのか???
と思ったら、初出が同人誌でありました。

たしかに同人誌的な匂いはいたします。そこはかとなく。
しかし、それが自分的には非常にいい。
やは…

10

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

待ってました、このコンビ♪

大好きな杉原理生先生と葛西リカコ先生のコンビ。
ありそうで無かったお二人のコラボにもう、内容関係なくまずは萌え♪
そして内容も私の好みのシチュエーションがちらほら。
わぁ~、杉原先生ありがとう!


※このレビューにはけっこうネタバレ書いてしまいますので注意です☆

大学時代に同じアパートでお隣同士になった蓮見と和久井。
はじめの「恋の棘」は蓮見視点。
後半の「恋を綴るひと」は…

10
PAGE TOP