ミナヅキアキラさんのレビュー一覧

のぼせるからだ コミック

ミナヅキアキラ 

最後はホッカホカな気持ちになれます

パン屋と風呂屋で2組のカップルのお話。

『この夜のすべて』でも思いましたが、個人的にミナヅキ作品を読んでいると「冷気」「寒風」など冬系のキーワードが頭に浮かんできます(夏の話なのにw)。どこか孤独で心が冷えているような主人公の内面の揺らぎを描いているからか。端正な絵柄のせいもあるかもしれません。
しかし寒々しい空気を感じるからこそ、主人公の体感する人肌の触れ合いや心の交流が格別に温かく、読…

1

この夜のすべて コミック

ミナヅキアキラ 

ストイックな熱情にグッとくる

ピンと張り詰めた空気の中に、時おり混じる情感や温かさがすごく「人」を感じさせます。いつ死んでもおかしくない世界に生きる二人だからこそ、お互いを想う気持ちがドバッとあふれ出る後半の展開が切なく真摯で目を奪われるというか。
普段はスーツに刀に煙草に…とクールでストイックに決めているのに、濡れ場となると一転、肉感的な裸体に情熱的な絡みが見られて、そんなところにも刹那に生きる二人の強い生命力を感じました…

3

のぼせるからだ コミック

ミナヅキアキラ 

力強い

草羽・書道家・銭湯
鈴見・パン屋

ストーリーは読みたい部類だったのですが
イラストに抵抗があって
手にとるまでに時間を要し作品でもありました。

力強いタッチは読み進めていくうちに慣れてきたのですが
顔タッチはなれなかったです

ですが、面白かったです
外見で判断されがちな面
内面に自信はがもてず
過去と同じことになるなら、
はじまりたくないと考える

一方情熱的…

1

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

昔話のような…

人間と妖の交情…しかも、その妖が鵺(ぬえ)とは!
鵺って、こんな可愛い生き物だったん…で…しょうか?
61ページのお腹を見せて寝転ぶ鵺たん、な、なんて可愛い…

仲間を探そうと夜な夜な京の都で鳴いていた孤独な鵺、
討伐に来た僧の寛慶は、何故か彼を助けて矢傷の手当をして家に置く…

タイトルと表紙から、もっと重たく暗い話を想像していたのだが、
設定の割にほんわかした物語だった。
連…

3

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

寂しさがしみる話

世の中にひとりしかいない誰からも愛されない鵺と家族と離れ離れに暮らさなければいけない孤独な僧、寛慶の話です。
鵺は寂しくて寂しくて自分の仲間を探したくて毎日京の町で泣いていたら捕らえられ、殺されるところだったのに寛慶が助けてくれます。それから二人はお互い孤独である事を知り、二人で一緒にいる事を決めます。そうしている内に二人はお互いがなくてはならない存在になっていくお話。鵺の仲間が一人もいない孤独…

3

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

愛しい作品です。それにしても最近涙腺が・・・

また人外で泣かされました・・・
栗城先生は結構面白い作品を書かれる作家様として認識しておりましたが、
こんなお話も書けるのかと!拍手です。
人外ものとしても『鵺』という題材を主とした作品は初めて読みました。
『鵺』(ぬえ)自体知らなかったのですが日本の妖怪でいるんですね。
表紙を見て、もふもふみたいだけど尻尾は蛇だし一体・・・?と思っておりましたが妖怪でしたか。
途中までこれは獣姦にな…

5

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

ああ、こういうの好きだ~!

もともとファンタジーBLが大好きなんですが、これはまさしく私の好みにピッタリでした。

いやもう、鵺がこんなに可愛くていいのか?というくらい柚丸(受)が可愛かった。さすがに身体のパーツはともかく『顔は人間』でしたしね(もとは猿の顔らしい)。

ストーリーとしては、別に山も谷もなく淡々として、あっさりすんなりという感じです。これはもうキャラクターがすべてかなあ。
純粋で幼いくらいの柚丸と、…

6

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

ただ、ただ、一緒にいたくって

人と妖の時代物ファンタジー。

もともとBLってジャンル自体が須くファンタジーだったりしますが、
更にその上に、
人と鵺という性別の他に種をも超えた関係で、
時代も何時とは知れない昔話の世界でと、
ファンタジーの上にファンタジーを重ねて、
そこに表れたのは無垢な恋でした。

物語ってたいていの場合、子供と動物には勝てないものですが、
この世にたった一人だけの鵺は、
純粋無垢な…

6

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

たった二人の一人ぼっち

日本の妖モノになるファンタジーでありますが、まさか「鵺」とは!?
栗城さんとミナヅキさんの手によってとても可愛らしい鵺が誕生しました♪
鵺といえば、顔が猿、胴が狸、尻尾が蛇、その鳴き声は不吉をもたらし、平安の都に禍をもたらすとして、鵺退治の話を平家物語に読んだ覚えがあります。
また某映画のキャッチコピーに「鵺の泣く夜は恐ろしい」なんていうのもwww
その存在が不吉というだけで、特にこれとい…

6

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

愛と萌えが交錯してます

ファンタジーです、ケモノ系です、鵺と聞いて1番に思い出すのが鳥だったのですが、
読み始めて直ぐに、『平家物語』に登場する想像上の妖を思いだしました。
姿顔は猿に似て、胴は狸、足は虎、尻尾が蛇、そして「鵺のような声で鳴いた」と言う
かなり不気味としか言いようのないものですが、それが栗城ファンタジーだと
何やら愛らしい生き物に思えてしまう。

鵺と破戒僧の恋なんて、かなり奇抜ですよね、普通…

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