雪広うたこさんのレビュー一覧

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

藍染の家業に生まれたゲイの愛に染まっていく

彼女持ちの友達を好きになってしまうゲイが主人公。
友達はノンケで、彼女とも良好で
これどうやって主人公に気持ちが傾いていくのかなって
楽しみに読んだ。

ノンケは、最初からすっぱり断わり
でも親友だから戸惑い
ブログにその思いを綴ったりするんだよね。
このブログに思いを綴る行為は
私にはけっこう微妙で・・・
信頼できる人に個人的に相談するのと
匿名で不特定多数に吐露するのと

2

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

優しくていいお話

静かなお話でした。
地味といえば地味なんですが、確かな文章力とか独特の言い回しなどで、最後までグイグイ読ませてくれました。
「ホモ当たり前」っていう世界じゃないのがいいですねー。
ノンケにとって、男相手の恋はハードルが高いはずなんですが、BL読んでると時々それを忘れそうになってしまうんだよね。

仲の良かった友人に告白された主人公。
彼女もいるし、今まで男を恋愛の対象にしたことなどなかった。
なの…

2

ただひとつの光 小説

李丘那岐  雪広うたこ 

ギャップ萌え万歳☆☆

高校時代、先輩後輩として出会った日向と蓮人。
校内の不良のトップ?の人の名前が“日向 (ひなた) ”な時点で、もうギャップがほとばしっていますね。しかも現在は、まさかの保育士さん!
そういう設定も絡んでか、時に流血描写もあって 「ぬ゛ぉぉおお…!」 となるけれど、それが引きずらない。
ヤクザものなので、その高校生時代が終わってからの展開では、それ以上の暴力シーン等もありました。でも、李丘先生…

2

ただひとつの光 小説

李丘那岐  雪広うたこ 

野良猫具合がとても愛おしかったです

それぞれに事情を抱えたグレてた二人、大型ワンコと野良猫の癒し物語な感じに仕上がっています。
前回の作品は今一つノレませんでしたが、今回はイイ感じに仕上がっているのではないでしょうか。

連人が日向と高校で初めて対峙した時、彼のNGワード”親”という言葉を発した為にケンカになるのですが、その中で親に対しての彼のトラウマらしきものを聞き、光が見えた気がして、それから連人が気に入るのです。
彼の…

2

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

切ないけど甘い

今回はノンケ×ゲイという設定でした。簡単に言えばこういう設定ですが、いやっぱり一穂さん。しっとりと綺麗なお話でした。

今回も一穂さんは女性キャラを巧みに使っていました。一穂さんが書く女性キャラはいつもしっかりしていて男前ですよね。今回は暁行(ノンケ)の彼女さんでしたが、サッパリした嫌味の無い女の子でした。BLでも女性キャラは大事だよなぁ、と一穂さんの作品を読む度考えさせられます。

遙(…

2

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

友情と恋愛の天秤

ストーリーというか骨組みがしっかりしててよかったと思います。スラスラ(いい意味で)と読めました。でも評価(萌★+3.5)って感じです。萌えなくはなかった…いや、後日談の「愛より甘く」は甘くてよかったですよーこれは本当に萌えました、うん。
でも、自分としてはちょっとしっくりとしない…うーんって感じがしてて。うわあああーごめんなさい…

話のネタや表現、遙と暁行の心情が凄く上手くて話に入っていけ…

1

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

とても綺麗なお話でした。

相変わらずの雰囲気、いいです。綺麗。
最初、このお話を読んだときも「藍」じゃなくても、果樹園だろうが農家だろうが旅館だろうが何だっていいだろう、なんて思ったんですが…やっぱり「藍」だったから、この世界観が出たんだろうか、と思いました。

私は珍しいと思ったんですが、彼女も持ちの攻め視点なんです。
彼女といい雰囲気のお話しも書いてあって、どうなるんだろうと心配になりました。
遙も健気だから…

1

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

友情から恋へ

秘めていた片想いが叶う話は大好きです。
大学生の暁行は、友達のハルに、突然観覧車の中で告白されて戸惑います。
ハルのことはずっと付き合っていきたい友達だと思っていたのに、相手は自分のことを恋の対象として見ていた。
ちゃんと彼女もいて、男相手に恋愛なんか考えられない暁行は、その戸惑いをブログにつづります。
このブログは、読者の想像通りの役割を果たすんですが、この辺りもうまいです。
暁行視点…

2

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

やっぱり色が見えます

いつも思うのですが、一穂さんの作品は色が見えますね。
今回は表題のとおり様々な青が主でしたが、夜の闇と夕焼けの色も感じられました。

大学に入ってからの3年間片想いをしていた相手に、思わず告白してしまった遥。
お話は告白された方の暁行の視点で進みます。
将来の結婚まで考えているような彼女がいる暁行は、親友だと思っていた遥に告白され戸惑います。
恋愛相手としては考えられないものの、ただ拒…

3

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

クリームソーダがすぐに作れる一人暮らしって

じつに爽やかな三角関係物でした。
入江が、完璧すぎるくらいの好青年で、
柘植も、完璧すぎるくらいの健気な乙女。

相変わらず、一穂さんは、シチュエーションや、小物の使い方が丁寧で、気が利いています。
柘植を、藍作りの家に生まれ育った設定にしているので、
そこここに、色の名前が出てきます。
それがみんな、それぞれ素敵。
色の名前は、和名で漢字なので、
何気なく答えた色の名前にも、意…

1
PAGE TOP