安曇もかさんのレビュー一覧

「その男、凶暴につき」シリーズ 甘くない! 小説

灰原桐生  安曇もか 

明るいラブコメの短編集

発売日2004/08・・古典BLと言ってもいいのかもしれない。
今だに人気がそこそこあるのに、電子版が出ていないので、中古本を買いました。
灰原桐生さんは、2004.11月以降、新しい本が出ていません。
ぱったり活動が止んでます。

灰原さんの「狂暴につき」シリーズは、怖い人が登場しても、流血が無い。
恫喝するだけ。
束縛を嫌って逃げ回る千尋に執着する秋一郎の、追いかけごっこのような…

0

天離る コミック

安曇もか 

「遮那」

義経が綺麗に描かれて、魅力的。
こういうこともありえるかな?と思える、空想もの。
絵が上手で丁寧で綺麗です。
面白かった。

この作品でも頼朝は、身内を捨て駒にする酷薄な人として描かれてます。

義経の実物を出っ歯の小男と書く古典があるけれど、
ほんとにそうならあんなに妬まれなかったと思う。
生母は絶世の美女だし。

読んで湧いてきた不思議は、どうして華厳経で一番大事な名前を…

0

「その男、凶暴につき」シリーズ 嵐を呼んでくれ 小説

灰原桐生  安曇もか 

オモシロイ

古書屋で4冊「嵐」シリーズを買いました。
BL小説のハシリ、古典的作品に該当するのだろうか??
大阪在住らしい著者、灰原桐生さんが、今ご存命なのかもわからない。
この本が最新で、2004年以降の発刊物無し、活動していないみたい。

粗筋は既に投稿があるので感想だけ。
ヤオイからBLが出来たばかりの作品なのか、嵐と言うけど、そよ風程度、
狂暴と書いているけど大人しい内容でした。

0

天離る コミック

安曇もか 

美しすぎる

私は歴史が大の苦手。
もちろん弁慶と牛若丸の名前は知ってますけど、本当にただ名前を知っている、という程度でしかない…
それでもこのお話の面白さと美しさ、はかなさと哀しさが迫ってきて、ものすごく引き込まれました。
それは、超絶ともいえる安曇もか先生の美しすぎる絵柄のパワーが大きいと思います!
本作は大きく2つの中編が収録されていますが、まるごと1冊、「源頼朝」が主人公と言えると思います。

0

頼長さまBL日記 巻ノ一 コミック

安曇もか 

歴女じゃなくても萌えられます

本当に実在した、本物の平安貴族。歴史が大の苦手の私ですらその名は知っている「藤原頼長」さま。なんと頼長は、自らの男性遍歴を日記に書き残していた…!
BL妄想ではありません。本当に残っているんですって!ぐは〜っ‼︎

さて、その日記を元に面白ストーリーを描いてくださっているのが、アノ超美麗画を誇る安曇もか先生なんです!
これはもう読むしかないでしょう!とポチる。
平安貴族の優雅かつアツエロ…

4

小夜啼鳥に千のくちづけ コミック

安曇もか 

流浪の小夜啼鳥

これでもか!の美麗詰め合わせ。
ヨーロッパ、オリエンタル、アラブが絡み合う物語です。

「小夜啼鳥に花飾り」
まずは中国の少年男娼・君蘭(チュンラン)がフランス貴族ファビアンに買われ、シノワズリコレクションの1つの調度品のように扱われている。が、君蘭は今まで転々と売られてきて、身の置き所がありません。人形のように見ていたファビアンが君蘭に愛情を感じ始め…
君蘭の衣装は中国と日本の融合のよ…

2

堕天使の柩 コミック

安曇もか 

美麗、華麗なヴァンパイアもの

う、美しい…〜
フランス、貴族、吸血鬼、レース、フリル、長髪、耽美的雰囲気…
なんというか……、クラシカルでノスタルジック。
美内すず○先生の「魔女メディア」を思い出しました。(←古い!)
でもやはり2010〜11年作品なんですよね。作品のスピード感なんかがかつての(私の子供時代の)少女漫画とは違います。
商業作品の前半と、同人誌発表の後半で、絵柄も空気感もほとんど変わらないところのクオ…

1

甘く危険な秘密 コミック

安曇もか 

気高くしどけない受け様を堪能

大好きなシリーズの1つです。
個人的にはちょっぴり「ベル○ら」な世界なイメージのシリーズです。攻め様が受け様を長いこと好きで、ある日思いを押さえられずに・・・という2人の始まりが、シリーズ1巻目には描かれていました。

この2巻目は、そんなロマンセシリーズと、三銃士な時代のイメージの「それは天使の屁理屈」が収録されています。

私は「ロマンセシリーズ」では受け様のツンデレ具合、気高さ、今…

2

Raphael~ラファエル~ コミック

安曇もか 

ちょっとややこしかった

1995~2005年に雑誌に掲載された作品集です。
随分古い作品もあって、多少の絵柄の違いは感じるのですが、昔の安曇さんの絵も美しいです。
あとがきによると随分修正加筆、セリフ変え、初出時よりかなり内容が変わっている作品もあるようです。
表題作は洋物でなんとヴァンパイアもの、他の作品は全て日本の時代物と舞台はとても対照的。
お話は表題作が一番分かりやすかったです。

日本の時代物は短編…

1

愛しく冷たい君 コミック

安曇もか 

対照的な雰囲気

収録されているのは、『ロマンセ』シリーズのお話が3話と、平安時代末期を舞台にしたお話が1話です。
『ロマンセ』シリーズとしてはこの作品が3冊目。あとがきには「ここからでも読める」と書かれていて、確かにそうなのですが、各登場人物の背景や関係をより深く知るにはやはり1冊目から読んだ方が分かりやすいと思います。
今回は前の2冊よりコミカルな雰囲気が高かったように感じました。
アントワーヌが感情をよ…

2
PAGE TOP