嵩梨ナオトさんのレビュー一覧

鼎愛-TEIAI- 小説

遠野春日  嵩梨ナオト 

予定調和な3Pオチが残念

あとがきにも書かれているように、良くも悪くもちょっと特殊な3Pモノ。
攻めと受けが既に出来上がった状態のところに攻めその2が乱入し、修羅場になるかと思いきや最初の攻めの心の広さにより全て丸く収まるという大変平和な三角関係モノです。

私立探偵の雅孝(攻め)が、新友の佑希哉(攻め)から婚約者を紹介されるところから始まるお話。
婚約者の史宣(しのぶ)のあまりの完璧さを怪しんだ雅孝は極秘に身辺調…

6

鼎愛-TEIAI- 小説

遠野春日  嵩梨ナオト 

どちらを?

気になってた新刊が電子書籍で配信されてたので。
挿絵がなかった!
くぅー

ネタバレしてますので、ご注意ください。

御曹司の佑希哉と親友で探偵の雅孝と初めは佑希哉を騙すつもりでいた史宣。
どちらかひとりなのか3Pなのかなぁと読み始めたけれども、最終的にどうなるかわからず、そこまでの過程が楽しめました。
なんだかんだといちばん精神的に強いのは佑希哉だよなぁと。
彼がいなかったら、…

3

鬼の涙が花だとしたら 小説

夏乃穂足  嵩梨ナオト 

導入部は神、中盤以降はやや失速

28歳の工事現場作業員(受け)が、トンネル崩落事故をきっかけに異世界へトリップ。
そこで、父を殺した鬼によく似た謎の男(攻め)に助けられ…という仄暗い雰囲気が魅力のファンタジー。

伝奇ホラーを思わせる導入部は大変魅力的。
トンネルの崩落シーンに被せて引用される祖父の手記も不気味で、何が始まるのかいやでもワクワクさせられます。

受けの千鳥は、幼い頃に父を亡くし、中卒で就職し妹を養って…

6

鬼哭繚乱 小説

宮緒葵  嵩梨ナオト 

久々に地雷踏みぬき負傷

※辛口注意※
基本的にストライクゾーンが広いので、生理的に受け付けないという話はあまりないのですが、これは駄目でした。
好きな方で酷評NGな方は回れ右でお願いします。

前回、素晴らしい執着攻を書ききって下さり、今後が楽しみだーと思ってた作家さんです。
今回はなんちゃって戦国時代なファンタジー。
一国の主と桜の精霊のお話でした。
ファンタジー大好物な上に、前回の期待値も相まって、イラ…

6

ひそやかに降る愛 小説

名倉和希  嵩梨ナオト 

受けの幸せを見守れる

「徒花は炎の如く」のリンク作品です

ちなみに私はそれを知らずにこちらから読みましたが
前作品のカップルがちょい脇役で出てこられる程度で
ホモォカップルが近場にいるんだな~と思う程度でした

受け様は貧しくも日々を頑張って生きている青年で
心やさしい子です
攻め様は、前作品の受け様の側近の方で密かに前作品の受け様に心ひかれていましたが、
そのソックリさんが今回の受け様で・・・

2

ひそやかに降る愛 小説

名倉和希  嵩梨ナオト 

健気な受けに、不器用な攻め

「徒花は炎の如く」のスピンオフです。「徒花」を読んでいても問題はありませんが、「あの二人のすごいところってのは…」という竹内のセリフが気になって私は購入してしまいました。商売上手?!

竹内(攻め)の上司である若頭・夏樹と顔が似ているのを理由に、聡太(受け)はさらわれて男専門のデリヘルに売られてしまいます。デリヘルの客と間違って接客する聡太に苛立ち、竹内は強引に抱いてしまいます。

「ひそ…

3

鬼の涙が花だとしたら 小説

夏乃穂足  嵩梨ナオト 

与え過ぎる男

 惜しみなく愛は奪う、と申します。BL作品においても、とりわけオスの獣性を強く要求されるポジションである攻めが、受けのすべてを貪欲に奪い尽くす、という構図はさほど珍しくありません。その場合、受けはいちずで健気な自己犠牲型、つまり義月粧子さんの作品にしばしばみられるような、人魚姫タイプが多かったりします。でも本作は、それが思いっきり逆、つまり、攻めが人魚姫、というかなり珍しい設定なのです。それも自分…

4

ビレイライン【電子書籍限定短編】 小説

淡路水  嵩梨ナオト 

火は欲情させる

消防士のお話でレビューを書くのは確か3作目。消防士ってやっぱり萌えます(笑)

消防士で同じ隊に所属するちょっとビッチな先輩 賀川と後輩の広瀬のおはなし。
賀川は火を見たあとに欲情する。シャワールームで誘ったら都合よく後輩の賀川はのってきた。
それ以来関係を続けている。
恋人でもなくかと言ってセフレまでドライではないがそんな距離が賀川はいいと思っていた。
だが、ある日突然、賀川が郷里に…

1

南極パブロフ ~快楽をねだる身体~【電子書籍限定短編】 小説

ナツ之えだまめ  嵩梨ナオト 

この足音を待っていた

南極越冬隊に所属していた亜久津と狩野のおはなし。

狩野はペンギン研究者として、亜久津は雪上車の整備士として南極越冬隊に参加していた。
亜久津は狩野の持ち込んだSFなどの本を目当てに部屋に入り浸っていたが、ある日狩野が遭難しかけたことからふたりの関係が変わっていく。
遭難した狩野を救助した亜久津は狩野の部屋から帰ろうとしない。仕方なく同じベッドで眠ることにしたが…

ふたりは成り行きの…

3

愛の嵐 小説

水原とほる  嵩梨ナオト 

ハピエンとは呼べないが

 こんな相手はやめた方がいい、やめた方がいいと思いながらも、はまってゆくのが恋。

 -随分昔の少女漫画にこんな一節があったのを思い出しました。主人公の十乃美土里(30歳)は警視庁二課の刑事。同僚からは「お前の笑顔は半径10メートルを吹っ飛ばす爆弾だ」なんて言われちゃう美貌の持ち主。10代で自分がゲイだと気づいてからは、世間でいう普通の幸せはきっぱり諦め、仕事に打ち込んできた。満たされない身体…

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