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4/5(合計:50件)
三崎汐
詩雪
彼らの気持ちを理解しようとすれば 早々に疲れてしまい読み進めが困難な部分あり。 各話ごとにフューチャーされた人物以外のセリフなど 邪魔してくるものが多いのです。 とりあえずさらっと読んで、再読で、などというのは悔しいので けっこう粘り強く読み進めたところ、 半分を過ぎたあたりで、色んなことが入ってきます。 それでも自分の予想が次々と外れるため 彼らの気持ちの先を予想していく…
comeco
ネタバレ
題名の通り、高校生・2年3組の生徒達(+教育実習生担任)にスポットを当てた作品です。 でも、ごめんなさい! 各個人の気持ちが分かり辛く、何を言いたいのかわからなかった。 結局、論くん(どの作品にもほとんど関わっている子)の行動とその理由、なんでしょうかね? カップルが成立したのも、一組…なのかな? そこもハッキリ成立しているのか微妙。 さらに、どの子もどことなくアンハッピーエンドと…
雀影
未熟な高校生くん達が、同性に恋することに葛藤するお話。 心に芽生えたのは恋だとうすうす気付いていながら、 その一歩が踏み出せなくて、 でも恋心を無かったことにも出来なくて、 自分の気持ちを、自分で認めて、 ようやく、一歩踏み出して。 そんな葛藤の末、ようやく両思いだとわかっても、 恋愛関係以前の人間関係を築くことさえ未熟な二人なので、 二人の間はゆっくりとしか進まず、いきなり所…
小学校の6年生の春、春希のクラスに東京から転校してきた春介。 二人の出会いの小学生から、中学生、中学卒業後まで、一番心も身体も変化する中学生時代を中心に、 自分を受け入れること、 他者の違いを認めること、 そして、恋を知ることを、丁寧に綴った作品。 この作品に登場するキャラクター達は、一見、不安定でひょろよろした絵だけど、 それが、この年頃の子どもの、心や身体の未熟さや不安定さとす…
むぼち
三崎先生の漫画を3冊とも読み終え、間違いなく私の好みだと思いました。 評判から、私の苦手な痛々しい作風なのかもしれない、と警戒していたのが嘘のように、すっかりこのあまずっぱさ、せつなさかわいさに心を奪われてしまいました。 三崎先生にかかると、ばっちいはずの小学生男子の鼻水がこんなにいじらしく見えてしまうのです。 絵も独特で、好きになれるか心配していましたが、今や、純真さのあふれる黒丸…
だらむし
数度読むと各所に巡らされた伏線にゾクッとなりますね。 三崎先生の絵柄は丸く可愛らしいものなのに、お話は斜め上のほの暗さを孕んでいてそのギャップがたまりません。このうす~く広がるダーティな雰囲気が大好きです。 今作「ほとりのとばり」も正にそうです。表紙で逆さまになっているこの子が とばり なのですが、得体が知れなさすぎて(そして最後まで、いったい何者なのか明確な答えはない)ゾワッとしました。 …
marun
独特のイラストと世界感に毎回魅せられる作家さんの作品だと思うのですが、 今回もそんな独自の世界に引き込まれるし、ほんの少し怖さも感じる内容でした。 タイトルを見た時は夜の帳と言う言葉を思い浮かべ、読み始めて夢魔かしら? そんな風にも思い描いてしまいましたね。 現実社会で満たされない思いを抱いている者が夢に逃げる、なんとも深層心理に 深く入り込んでいる風に思える。 作品は主に3カップ…
葡萄瓜
抱いている気持が何か違うものだとは判っている。 でもどう違うのか確証を得ないと中々動けない。 そう言う少年【一部大人】群像が詰まった一冊。 激しく高らかな表現がお好きな方にはいささか 物足りないかも知れません。 でも、ただ勢いに流されて燃え盛る炎よりも じわじわと燃えてゆく熾火の方がたちが悪いの ですよ。良くも悪くも。 そう言う熾火はこの本の随所に配置されており、 消すも消さ…
手書き文字の帯が、とにかく鮮烈でした。 だから手に取るのを一瞬躊躇して、読むまで 少し時間がかかったのです。 そして一読した内容は、煌めいていながらも 重い内容でした。 口の悪い登場人物にも恐らく積極的な悪意の 持ち合わせはないのです。 ただ、自分が理解出来ないものに対して放置も 許容も出来ない。それ故に拒絶に走るしかない。 しかしその拒絶が他者を傷つけると言う事には 意識…
前単行本「はるのうららの」同様、拭いきれない重さと大きな優しさ柔らかさの感じられる作風です。表紙イラストからはほのぼのとした雰囲気があふれていますが、その真逆をいく痛みが胸を刺します。 後程それぞれ感想を述べますが、【やさしいやちよ】では執拗に心無い言葉を投げてくるクラスメイト、【あをいあらし】では写真を撮ろうとする生徒、【猫をさがして】では嘘をついてでも…と行動を起こした沢木。彼らのセリフやそ…