火崎勇さんのレビュー一覧

それでもアナタの虜 小説

火崎勇  司狼亨 

恋愛もの

倫は十代の頃から男の恋人がいる。
その恋人は倫に対して、「結婚しよう」と言ってくれるけれど、その当時駆け出しのモデルと、駆け出しのデザイナーだった二人だったために、スキャンダルや仕事への影響を考えてその誘いを断ってしまう。
そのまま数年が過ぎ、今ではすっかり売れっ子デザイナーになってしまった恋人と「かわいい」が売りになってしまったために、男性モデルとしては限界が近づいている倫。
二人の関係は…

2

ボディ・ダブル 小説

火崎勇  暮越咲耶 

ウブな年下受け

1冊ぜんぶ表題作です。柊(受け)の視点でストーリーは進みます。

内容はざっくり言いますと、大学生の柊が、同じマンションに住んでいる職業不明の内藤(攻め)を好きになる話です。

柊の魅力が肝だと思います。
内藤は格好良いですし、職業は気になりますが、それは柊が好奇心旺盛で疑うことのない素直な主人公だからこそという感じです。

あとがきで書かれていますが「バカではないがモノを知らない」…

0

悪党に似合いの男 小説

火崎勇  草間さかえ 

文体に問題あり

現代で闇医者が出てくる本とはどんな話なのか、あまり予想が出来ないまま読み始まる。読んでみると闇医者になった理由もリアリティがあって納得できた。話はどんでん返しがあって読み応えがあり良かった。タイトルがそのどんでん返しに関わっていて上手い。
ただ文体が「。」の度に改行されるのはいただけない。そこまで改行する必要はないと思う。正直ページ稼ぎをしたいのかと疑いたくなってしまう。そこが違っていたらもう少…

8

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

攻めがいろいろ予想外

1冊ぜんぶ表題作です。小栗(受け)の視点でストーリーは進みます。

表紙イラストでは、シリアスかつミステリアスな印象なのですが、帯に「まさか男と一夜の過ち!?」と可愛らしい字体で書かれていますし、裏表紙のあらすじもコミカルっぽいもので、内容はそちらの方が近いです。怖い話ではありません。

小栗は子供みたいな素直な可愛らしさで好感がもてます。それに、丹波(攻め)の「俺が人を殺すところを見た」…

1

昨夜のことはもう言わないで アニメイト限定ペーパー 特典

本編の後日談SS

A4サイズの片面印刷、そのうち4分の1は表紙イラストですし、割りと字も大きいので短めです。本編その後の内容です。

本編と同様に小栗(受け)の視点でストーリーが進んで行きます。

本編では、丹波に「俺のタマを握った」と言われて悲鳴をあげて否定します。初めて会った夜はセックスをせずに一緒に眠っただけだと思い出したので、小栗は恋人同士になってからもそのことは信じていなかったけれど、実は…という…

2

君に逢いたい 小説

火崎勇  水咲月兎 

90年代を感じさせる

1冊ぜんぶ表題作です。月野(受け)の視点でストーリーは進みます。

月野は同じ会社の先輩である尾上(攻め)が好きです。恋人にフラれた場面に偶然でくわしたのをきっかけに親しくなりますが、月野と尾上の部署は社内では対立していてます。そんな中で、月野は同期の荒井に、二つの部署を仲良くさせたいと頼まれて…という話です。

月野は「どんどん嘘つきになる」と自嘲しますが、酔った尾上との夜を夢だと装う以…

0

甘い罠 小説

火崎勇  あじみね朔生 

そんなに甘いという印象はなく

表題作と続編の中編2作品が収録されています。
どちらも美山(受け)の視点でストーリーは進みます。

「甘い罠」
美山は仕事で知り合った服飾デザイナーの灰原(攻め)に告白され、まずは友人として付き合うことになります。その後、リストラ対象者を選出する命令を受けた心苦しさから、週末を灰原と食事をして過ごすうちに、段々惹かれて…という話です。

「甘すぎる罠」
表題作より長めの続編です。

1

許される恋 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

本音で話せる関係になれたらいい

ついついまた読みたくなります。
ほぼ切なすぎてウルウルですが、最後はニンマリと。

2

てのひらの涙 小説

火崎勇  ひたき 

「大人の男」とウブな26歳の恋

1冊ぜんぶ表題作です。成宮(受け)の視点でストーリーは進みます。
タバコの臭いがポイントになっている場面が結構ありますので、苦手な方はご注意された方が良いかもしれません。

成宮はシナリオライター。友人に連れられて出席したパーティで出会った都築(攻め)と付き合うことになります。初めての恋人で浮かれていたのですが、遊びなれた様子の都築に二股を掛けられているのではと不安になります。合鍵をもらった…

1

お稲荷様のおねだり 小説

火崎勇  高崎ぼすこ 

もふもふ好きじゃなくても楽しめました

1冊ぜんぶ表題作です。誠一郎(受け)の視点でストーリーは進みます。

誠一郎は、亡き祖父の喫茶店を引き継ぎます。友人の助けもあり、無事に開店をしますが、客足は捗々しくありません。そんなときに、隣の稲荷から神様「翡翠」(攻め)がプリンを食べさせろとやってきて…という話です。

コスプレとかでなく、本当の神様です。
誠一郎の危機を翡翠が助けたり、客を招く神通力が使えたりと、人外×人間としては…

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