華藤えれなさんのレビュー一覧

寵辱カリビアンハーレム 小説

華藤えれな  周防佑未 

アクションハーレクイン

そう言って後書きに作者さんが述べられていますが、まさにその通り。
今回この後書きを見て、華藤作品って基本ハーレクイン路線があるよねって改めて思ったこと。
多分そこへレーベル書き分けが入って題名にもなるように、滅茶豪華絢爛、一体どこの金持ちじゃ!?っていうくらいとんでもない豪華客船が登場しメインの舞台になってます。
ハーレムと銘うっても、登場する皇子が放蕩三昧してるっぽい感じでも、沢山の人間を…

7

クリスマスワルツ 伯爵家の情人 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

雰囲気は良いけれど……

ナチス政権下のドイツ。
伯爵家の専属弁護士イザークは、次期当主の生き別れの弟・清春を探しパリへ。東洋の血をひく男娼・ルカを清春とみとめ、連れ帰る。
しかし、実はルカは、伯爵家乗っ取りを狙うロシアンマフィアが送り込んだ偽物。そのことに薄々気付きながらも、イザークはルカの無垢な心の美しさに惹かれていき…。


寒々しくも美しいドイツの空の下、敵同士が秘密の恋に落ち、互いの荒んだ心を癒し…とい…

11

楽園は何処にもない 小説

華藤えれな  実相寺紫子 

最後まで面白かったです。

以前から気になっていた本を手に取ってみました。
なかなか面白かったです。

イタリアで生まれ育った支倉航一はその日まで交通課の警察官としてささやかながら幸せな日々を送っていた。
しかし、週に1度の帰省で訪れた故郷の街で無惨にも殺害された両親の遺体と対面することに。
マフィアの仕事を手伝っていたらしい両親にも非はあるのだろうが、あまりのことにショックを受ける。
マフィアの人間に見つかり航…

8

雪の褥に赤い椿 小説

華藤えれな  小椋ムク 

人知れず身を挺して相手を守る

けなげな受けが登場する話、老舗旅館の御曹司で代議士先生である矢神と
その旅館で仲居をしていて、息子である朝加を捨てて男と逃げた母親のせいで
居場所をなくしてしまった朝加は旅館の女将の温情でそのまま旅館で住むことを
許され、家族と同じように育ててもらう。

矢神は朝加を実の弟のように可愛がり、議員になった矢神を支えるために私設秘書になり
矢神の初選挙を応援しようとしたときに敵陣の罠に係り…

8

雪の褥に赤い椿 小説

華藤えれな  小椋ムク 

焦れったくも温かい恋物語

能登地方を舞台にした、年の差幼馴染の恋物語。
主人公の不憫な境遇など
華藤作品らしいメロドラマ要素もありながら、
攻の受に対する情愛や、愛犬ダイスケとのエピソード等がそうしたドロドロした部分を払拭し、全体としては大変優しい、読んでいて心が温かくなる作品でした。


父親の顔を知らず、男好きの母親にも邪険にされる朝加(受)。
旅館で仲居の息子として働く彼の心の支えは
旅館の息子で、

7

雪の褥に赤い椿 小説

華藤えれな  小椋ムク 

相手を守りたいがゆえの

互いを想う健気な気持ち。
相手を守りたいと強く想うばかりにすれ違ってしまう二人。
代議士と地元の私設秘書。生い立ちを含めた身分差もある設定に、よくあるよね、と思いながら読み進めて見れば、
そこには作者さんの独自性をやはり見てとる事ができて慨視感は払しょくされ、能登の景色と共に冬の寒さを感じます。


真臣は矢神の地元の私設秘書として嫁のように尽くしているのですが、二年半前矢神が初めて出…

12

闘牛士の1日 小説

華藤えれな 

受け継がれる闘牛士の魂

『裸のマタドール』番外編。

表裏の表紙画像は、
華藤先生が現地で撮影された
スペインの風景と闘牛の写真で、見ているだけで楽しい。
話の内容からも、華藤先生は本当に
闘牛を愛していらっしゃるんだろうなーと
ひしひし伝わってきます。

また、理央の母親が
理央の仕送り金でタンゴバーの経営を始めたことなど
本編で説明が省かれていた箇所が補完されています。
特に、レジェスの理央へ…

5

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

BLにうってつけの素材

マタドールシリーズとして「愛のマタドール」が先に発刊されていますが、前作を読んでいなくても読めそうだったので、こちらから読みました。

いやもう、眼からウロコの衝撃でした。
闘牛が、スポットの当て方次第で、こんなにも官能的な雰囲気を醸し出すものだとは。
獣と人間との一対一の死闘。マタドール(正闘牛士)の華麗なコスチューム、牛を刺し貫く剣、牛を仕留めた後の心身の昂ぶり、殺したばかりの牛の血の…

7

フリージング アイ 小説

華藤えれな  雪舟薫 

一重のツンデレ猫と、柔らかな大人

「スレイヴァーズキス」シリーズのスピンオフ。
本編がヴィクトリアンだとすれば、こちらは和のテイストで雰囲気は全然違う。
そして個人的には本編よりも好き。

元検事の敏腕弁護士・若宮と外資からの移籍組で柊一の教育係だった早瀬が主人公。
雪舟先生のイラストは相変わらず美しい。

この仕事はできる知的なクールビューティ早瀬を、
いきなり口説いたり寒い駄洒落を言ったりしている若宮。

5

夜明け前 小説

華藤えれな  松尾マアタ 

サックリ読めました

それなりにページ数のあるノベルスですが、結構サクサク読んじゃいました。
ざっくりまとめると、子どもの頃に誘拐されて死にかけていたところを助けてくれた軍隊の男と、成長後再会するお話。
大使の息子の主人公が、外国人部隊の傭兵で今はマフィアになっている男カミーユと、身分というか、社会階級を超えて愛し合うようになるってだけでもドラマチックですが、この作品では更にもうひと段階、主人公がそんなにしてまでカ…

1
PAGE TOP