華藤えれなさんのレビュー一覧

欲望と純潔のオマージュ 小説

華藤えれな  三雲アズ 

何もかもが、ツボでした~

収録作品に表題作はありません。
・美しき亡骸
・甘美なる誓い
この2作品で一つの物語で「欲望と純潔のオマージュ」というタイトルなんでしょうね。
まさにそういう物語でした。

攻・若き天才彫刻家のカレル・バロシュ(25歳)
受・芸術大学の職員・八幡蒼史(27歳)

蒼史は著名な陶芸家である祖父の運営する芸術大学で事務職員として働いていました。
留学生のカレルは下宿を探して事務局に…

6

欲望と純潔のオマージュ 小説

華藤えれな  三雲アズ 

命をかけてもいいほどの想い。

プラハの若き天才彫刻家が日本留学中に出会った大学職員との恋物語。

「欲望と純潔のオマージュ」
プラハからやってきたカレルは新しい下宿先を探すために訪れた学生課で職員の蒼史と出会う。
カレルの求める物件を紹介し、更に工房を提供することになった蒼史とカレルは次第に惹かれ合い恋におちる。
留学期間限定での恋。
そう最初から思っていた蒼史に、カレルは「プラハに来ないか」と告げ、2人は一緒に行…

3

上海夜啼鳥 シャンハイナイチンゲール 小説

華藤えれな  真生るいす 

異国で歌声を取り戻したナイチンゲール

萌萌(MAX:萌萌萌:神に近い)
妻子持ちの建築士・相馬×声が出ない男娼・小鈴
故郷と家族と声を失い、ロシアの由緒ある貴族から男娼に身を落とし上海で生きる小鈴。
そして自分の居場所を失い、仕事を名目に妻子を日本に残し上海に来た建築士の相馬。
自分の足場を失った二人が、上海という異国の地で仮初めの愛を結びます。

男娼と客というとフィジカルな関係を連想しがちですが、この話ではむしろ精神的…

2

花隠れ 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

清廉な艶の漂う世界

攻は天才能楽師・征司郎(独身・子持ち)
受は美貌の染色師・結月千尋(26歳)
千尋の方が1歳年上です。

千尋が突然の雨に困っていたところで傘を差し出されたのが、征司郎との出会いでした。
その時は名前も知りませんでしたが、後日、仕事で仕上げた染物の色が気に入らないと怒鳴り込んできたのが、彼でした。

恋情の赤、狂おしいほどの恋慕の色を出せ。
そう迫る征司郎と、その色が感覚的に理解で…

3

虜囚 プリズナー 小説

華藤えれな  あじみね朔生 

前半ハァハァ 後半ハァー…

琉加への復讐を胸に麻薬を追う男・航太×マフィア幹部の愛人だが組織を裏切ろうとしている・琉加。
高校時代想いを通わせ合った二人は、出会うべくして再会。
しかし10年という歳月が、二人の間に思わぬ憎しみと隔たりをもたらしています。
シリアスハードな設定と展開ですが、主人公二人の愛憎劇がメロウな甘さを漂わせているので、痛切ないというより甘切ないという感じなので安心して浸れました。
なんて盛り上げ…

2

ミッシングコード コミック

華藤えれな  水名瀬雅良 

ミッシングコードレビュー。

原作付きコミックス。なので水名瀬さんらしいベタ展開は拝めないのかなーと不安に思いましたが、受がまさかの黒髪メガネ(変装時)と盗賊の時の色素の薄い髪色、1粒で2度楽しめる!水名瀬さんの絵柄が好きな人間としてはそういう意味でちょっとワクワクした作品です。

原作の作家さんの作風をあまり知らないのですが、多分これ…1冊にまとめるのは結構無理があったんじゃないかなと思う。
主役の2人が初めて会った時…

2

スレイヴァーズ キス 小説

華藤えれな  雪舟薫 

華藤えれなさんの代表作であり、ハマったきっかけ。

いろいろなブログを見て回ったときに出会ったのがコレ。
何度読み返しても面白いです。
まず、お話なのですが、下克上です。
下克上スキーにはたまりませんね!
攻めの冴木は普段から柊一を狙う獣だし(が・理性でなんとかガード)、受けの柊一は女性にもかなわない美しさだし(軽く、いやかなり嫉妬)
なんてったって監禁!!!
少しの間だけですが、柊一様が監禁されることとなった濡れ場のシーンはさすがえれ…

6

ミッシングコード コミック

華藤えれな  水名瀬雅良 

奥が深そう、続編か番外編を求む

原作つきの漫画ですが、もうちょっとじっくり読みたかった作品です。上下巻あるいは、3巻分くらい描いても良かったのではないかなと思いました。
お話は、美術品の窃盗を巡る人々によるサスペンス仕立てです。
親の復讐目的で過去の窃盗作品を盗み返しているユリアンとマフィアにいるアレクシスが敵味方の関係であるものの、惹かれあってしまうという、ある意味王道なストーリーです。王道なので、非道徳的な展開にはなりま…

3

ミッシングコード コミック

華藤えれな  水名瀬雅良 

大人な雰囲気

原作付きコミックだったわけですが。
話の内容はちょっと難しかったというか、恋愛面においての描写が少なかったというか;
海里(受け)は普段眼鏡をかけて芸大の教授の秘書をしていますが、実は有名絵画を盗む窃盗犯・ユリアンだったのです。
そしてユリアンを見つけ出すよう言われたのがマフィアのアレクシス(攻め)。
簡単に言えば追う者と追われる者の話ですね。
でも海里にも絵を盗む理由があって。

1

罪深き吐息さえも愛おしく 小説

華藤えれな  有馬かつみ 

ぼくはただ、あなたにも誰かを愛してほしいと思って

一言でまとめると、
傲慢な攻め様が、純真な受けを貶めようと抱いたつもりが、
その純粋な心に触れるうち、真実の愛に目覚める。
という、実にポジティブなラブラブ話。

大病院の息子で、技術もあって、容姿もよくて、何でも手にしているのに、だからこそ空虚で、満たされてない志岐。
退屈な日々を送っていた志岐の大学に、短期の臨時採用で赴任してきた医師は、発展途上国の非営利団体で働いていた変わり種。…

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