梶原にきさんのレビュー一覧

春の音 コミック

梶原にき 

「好き」や「恋」という言葉を使わずそれらを表現しているところが堪らない

一冊通してどこにも「好き」という単語が登場しない。「好きだ」という告白はもちろんの事、俺、あいつのことが好きなのかな?といった自問すら登場しない。
でも、表題作や、別の収録作「恋する悪ガキ」に存在するのは間違えなく恋心であり、それを「好き」とか「恋」といった言葉で安易に示さず間接的に描かれているところがたまらなくキュンキュンします。

表題作:【春の音】そして関連作【夏の音】【秋の音】【冬の…

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いつでも鼓動を感じてる 小説

崎谷はるひ  梶原にき 

年上(攻め)がへたれすぎてる?

いつでも瞳の中にいる、の続編です。こちらも探偵という職業柄、事件が起こるのですが、ストーリーそのものは一巻よりもう~む、となる部分が多く…というのも、事件そのものはかなり身内のものでした。

元就は何か厄介な事件に巻き込まれていて、そのせいで佳弥はほうっておかれて、何の事件かも教えてくれない。
それに佳弥はヤキモキし、依頼人である春紀が元就にベタベタすることにヤキモチを焼きます。
一巻も身…

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いつでも瞳の中にいる 小説

崎谷はるひ  梶原にき 

12歳差幼なじみ

主人公は高校生、攻めのは探偵というちょっと面白いなあと思う組み合わせでした。歳の差ものでは割とよくあるのかもしれませんが、受けがかなり子供っぽいです。攻めはそんな受けをかなりベタベタに甘やかしますので、歳の差カップルで攻めが受けに甘いという展開が好きなら楽しめると思います。

ストーリーは探偵ものという設定からか、ミステリーではないですが事件もの。
展開は結構ベタベタで犯人も分かり易い展開な…

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春の音 コミック

梶原にき 

ピュア

この作家さんの作品を読むのはこれが2冊目です。
絵はスッキリしていてとても綺麗で好みです。
全部で4つのお話が収録されているのですが、そのうち「小さな出来事」は小学生が主人公でBL要素はありません。
その他のお話は高校生同士、高校生と教師、幼い時から共に育ってきた侍という主人公達なのですが、いずれもはっきりとした恋愛描写はありません。
なのに仄かな想いが感じられてそれにキュンキュンします。…

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春の音 コミック

梶原にき 

読めば読むほど

お話の、ストーリーのどこがいいのかと聞かれたら特筆したところもなく、壮大なストーリーというでもなく、淡々とした日常のお話です。
一度目はそんなに深いお話ではないなあと思いさらさら読んでいたのですが、なぜだかこの二人が気になって気に入ってもう一度読み返し、終わっても三度四度と読んでしまい…。

本当になんてないお話なんです。しかし、噛めば噛むほどというか、読めば読むほど味が染みて来る感じでした…

3

マドンナの片想い コミック

梶原にき 

友情ともちょっと違う?

すごく好みなお話でした。テンポよく、キャラも可愛くて、友達と恋愛感情の間で揺れている感じが淡くてよかった。

マドンナとは表紙の右端にいるお馬さん(女子)です。
彼女は乗馬クラブのパートナー、安芸くんに恋していますが、安芸くんはクールな野中くんと友達になりたくて一緒懸命。マドンナは野中くんに嫉妬しながらも彼らを暖かく、ときに厳しく見守ったり後押ししたり…。

マドンナ視点なのが楽しくて、…

3

霜雪のかなたに 小説

たけうちりうと  梶原にき 

ほんわかだけじゃないけども

「答えて姐さん」でオススメ頂いて読みました。面白かったです。古い作品ですし、こういう機会がなかったら手に取ることもなかったと思うので、教えていただいたことに感謝!梶原にきさんのイラストがとても雰囲気に合っています。

淡々とした文体に加え、重要なキーワードとなるイヌワシや厳しい自然環境に関する描写が多いことも、二人だけの世界で展開するハッピーでいちゃラブなBL小説とは一線を画していて(それも好…

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霜雪のかなたに 小説

たけうちりうと  梶原にき 

傍観的な文体が新鮮

さすがに新品は見当たらないので、古書で取り寄せました。
海外翻訳物のような、クールな文体が新鮮でした。
情感的なものも好きですが、淡々としている心理描写は結構良いかも。
攻め・祥一の飄々としたキャラと特有の話し方は、受け・雫の重い口と心を自然と開かせるのです。
フィールドノートがその後どうなったのかだけが気になりますが、まあこんなことを言うのは無粋というものです。

一味違う厳しい環境…

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マドンナの片想い コミック

梶原にき 

とっても可愛い本見つけました!^^

初読み作家さんです。
表題作シリーズと表題作シリーズのおまけ漫画の他に4つの短編(「ONE IN AMILLION」は2話モノですが1つとしてカウント)が収録されています。
評価を萌か萌x2にするか迷いましたが、萌x2よりの萌という感じでした。
単行本のタイトルの「マドンナ」というのは、馬の名前です。乗馬クラブでいつも安芸君が乗っているお馬さんなんですね。
安芸君は乗馬クラブで会う同じ年く…

3

いつでも瞳の中にいる 小説

崎谷はるひ  梶原にき 

やっぱり変態は出てくるのだ

久々に読んだ崎谷作品。
かなーり、厚めです。
この厚さが、吉と出るか凶と出るか…
決して嫌いではないはずなのですが、崎谷作品は自分の中の当たり外れの振り幅があまりに大きくて息切れすることがあります。
絶対また読む!と思うものと途中で投げ出したくなる(一応最後までは読みますが)ものの落差が激しい。
たくさん作品を出されている方ならではでしょうか。

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