亀井高秀さんのレビュー一覧

眠れない夜のすごし方 小説

雪代鞠絵  亀井高秀 

主人公がけっこうなワガママなんですが

主人公の佳は高校一年生でアルコール依存性というお話。
この子がワガママだと思える振る舞いが多く、かなり子供ぽいのですが、それも踏まえた上でカップリングとしてものすご~く好みでして、最初から最後までとても萌えることが出来ました。

お相手は、佳のアルコール依存性を見兼ねて面倒を見てくれる町医者の峻。皮肉が多いし俺様ですが、この峻がお相手だからこそ、相性のピッタリだと思える2人でした。
彼の言…

3

君に、恋に落ちた夜(表題作 惚れた弱み) 小説

愁堂れな  亀井高秀 

再会して恋が芽生えた 我がまま新入社員×美人先輩社員

前半「惚れた弱み」は、新入社員と先輩社員の再会もの。
高校の陸上部で先輩と後輩だった加納と小早川。
高校時代は特別な付き合いはなく卒業後は会うことはありませんでした。
けれど加納にとっては、走る小早川の美しさや最後まであきらめない姿に励まされとても印象深くに残っていました。

そして数年後、社会人となった加納の勤務する部署に足の故障で走れなくなった小早川が新入社員として配属され、加納が指…

1

もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

善人なのですが

1冊丸ごと表題作です。
奏太は事故で意識不明になり、50日後にようやく意識を取り戻し、3年以上のリハビリを経て社会復帰します。ただ、事故の日を記憶喪失したことと、その日一緒に居た当時の恋人・久埜が会いに来てくれないことが気がかりで、それを解消するために会いに行きますが…。

家族も久埜も、奏太のことを思って行動し、その結果、久埜は奏太から離れることを決めます。ここがどうにも納得できないところ…

4

君に、恋に落ちた夜(表題作 惚れた弱み) 小説

愁堂れな  亀井高秀 

酷い男かと思いきや

「惚れた弱み」「君に、恋に落ちた夜」の中編2作品が収録されています。どちらも弘樹の目線で進んでいきます。
二人は同じ会社に勤める新人社員×先輩社員です。仕事の話もストーリーに絡んできますが、恋愛模様の印象が強かった作品です。

「惚れた弱み」
高校で憧れの後輩だった小早川(攻め)の指導をすることになり、弘樹(受け)は内心で浮きたつものの、7年ぶりに会った彼は、高校時代とは打って変わって投げ…

1

もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

安曇さんを読むならコメディ路線の作品が良いかも

安曇さんは包○ストーリー(笑)が面白かったので、選んでみました。
ただ、安曇さんはコメディの方がお勧めかもしれません。
年の差(九歳)ということで手にとりましたが、シリアス路線はちょっと微妙だなあというのが正直な感想です。

**********************
受けは、中学生の頃から己の性癖に悩んでいた奏太。
高校三年の時に二丁目でトラブルになり、助けたくれた久埜と付き合い出…

2

ピンクソーダの片想い 小説

松前侑里  亀井高秀 

当て馬救済スピンオフ。

『ラブバードを探して』のスピンオフになります。

夕貴(前作の受)と付き合って同棲までしてたのに、結局身を引いた形になったという、あまりにも素敵過ぎた当て馬・千葉(攻)がメインです。言うなれば、哀れな千葉救済編?

こちらの方がはっきりした年の差ものでした。
千葉のお相手は高校生の玲(受)。教師になった夕貴と同じ高校の生徒なんですよね。その後の夕貴も出てきます。

正直、千葉は(こ…

0

眠れない夜のすごし方 小説

雪代鞠絵  亀井高秀 

『雪代さん』だと期待して読まなきゃまだマシかも。

雪代さんはかなりの好き作家さんですが、これは強力な『好き作家フィルター』を持ってしても、どうにもしようがなかったですね。

まず、雪代さんには少ない『受一人称』です。私はこれがものすごく苦手なんですが、それを抜きにしてもとにかく『好き』と思えるポイントがまったくなくて、どうにも入り込めずただ義務的に文字を追ってただけだったので、読んでて非常に疲れました。

雪代さんは『健気受』『切ない…

2

もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

記憶喪失もの

安曇さんの作品ではいちばんマシでした。とはいえ、好きでもないし面白いとも思わなかったけど、まあ腹は立たなかったので。
あっさりさら~っと読み終わって、それだけって感じです。

記憶喪失はいいんです。王道だけど構わない、というよりむしろ好みです。でもこれは、ただひたすらに嘘くさくて安っぽいとしか感じませんでした。
メインはもちろん家族も含めたキャラクターも、ストーリー展開もエピソードもな…

3

シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

先が見える展開でしたが・・・

両親の再婚で義兄弟になった名瀬圭一と鷲尾孝之。
両親の離婚でわかれ10年後大人になって再会する。
兄・圭一は、弟に手を出した過去への罪悪感と血の繋がりがあるのではという疑惑に苦しみ、どんなに好きでも孝之を受け入れてはいけないという思いにとらわれています。
10年の間に圭一が付き合っていた過去の男の影もちらつきます。
孝之の方はもう兄一筋。
年下らしい甘ったれぶりも発揮しながら10年間の成…

1

くちびるに愛の歌 小説

李丘那岐  亀井高秀 

亀井さんだ

積み本の海から発掘。
多分、李丘さんで作家買いしたうちの1冊。
単独作品でした。

お話は、広明のニューヨーク生活の一コマから描かれ、そこから、何故、広明がこのようなニューヨーク生活をするようになったのかが徐々に明らかになって、、、
という展開なので、この、本にカバーに書いてある、粗筋というか紹介文は、いきなりネタバレというか、
まあ、間違ってはいないけど、ちょっとミスリード的な?

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