義月粧子さんのレビュー一覧

俺と奴の対峙する関係 小説

義月粧子  朝南かつみ 

和服攻!

帯『俺、いい仕事するぜ?』

義月さん作品って結構攻が理不尽に酷い奴で、受が傷ついたりしちゃうパターンが多いですが、この作品は受である志岐が打たれ強くて気も強いなかなか男らしいタイプなので一味違った展開で面白かったー!

父が亡くなり経営不振気味の老舗旅館の立ち直しの為に一時会社を休職して戻ってきた志岐[受]
旅館跡継ぎの兄は人は良いんだけど、騙されて保証人になるわで奥さんがしっかりして…

3

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

ハイスペック受け

これはかなり切なかった。
こんなに一葉(受け)が隆俊(攻め)のことを、健気に懸命に想ってるのにこいつは何でちっとも気付かないんだばかばかばか!と思いながら読みました。
本当に一葉が、身も心も自分を痛め付けるように一途に隆俊を愛していて、切ないやら痛いやら…。
そして、子供の頃のオムライスのエピソードにはまんまと泣かされました。あれは反則だよ…。
当て馬ポジションの淳弥がさっぱりとした人で良…

3

指先で辿る恋 小説

義月粧子  藤井咲耶 

表紙でちょっと損してるかも

帯『俺のものになれよ』

個人的にはちょっと表紙絵で損してる気がします。
正直藤井さんの挿絵ってそんな好みじゃなくて、あえて言えば所謂トンチキ系やアホエロ系なライトな作品なら有りかもだけど、こういう作品のカラーには合わないと思うんですよね。

義月さん作品によく出てくる身勝手な攻じゃないし、主な登場人物には悪人も居ない(姉のストーカーは別として)ので、ムッキーとなる事もなくある意味安心し…

2

彼と彼氏の不適切な関係 代議士秘書と大学准教授の場合 小説

義月粧子  立石涼 

社会勉強にもなる一冊

”不適切な関係”というと、この場合ゲイであることを置いておくとすれば、不倫とかいう意味かな?と思ったり、その場合セフレというのも不適切に含まれるのかな?とも思ったり。
この場合は、互いに利害を持ち、恋愛感情より先に身体が優先した関係というのを指しているようでした。
主人公は社会心理学の准教授と、議員秘書。
義月さんが、昨年は「非実在~」とか「都条例改正~」でかなり深く活動されて議員さんとの密…

1

ラヴソング 小説

義月粧子  あじみね朔生 

わけ分からない人ばっか

この話には主役含めて主に4人の登場人物が出て来ます。
主役で双子の弟の祐介[受]、そして弟の瑛介、そして彼等双子の兄と、兄の親友の大津[攻]の4人。
彼等の思考回路が、主役の祐介以外はわけ分かんないです。
まあぎりぎり兄は抜いたとしても、瑛介と大津の思考回路は理解不能。

義月作品によくある攻が無神経だったり受に冷たかったりっていうのとはこれはまたちょっと違う気がします。
好奇心から男…

1

すべては彼の手の中に 小説

義月粧子  桜城やや 

性格ワル攻

帯『はじめから溺れていた……おまえに。』

「ホーム・スウィート・ホーム」のスピンオフ作品。
前作のキャラが関わってくるので読んでおいた方が色々分かりやすいと思う。
そちらでもなんか嫌なヤツだった和貴ですが、スピンオフで更に嫌なヤツに!
しかも「ホーム~」では受だった彼は今回は攻です。
てっきりバリネコかと思ってたんでちと意外。
宰[受]はテニスの試合で和貴[攻]と関わるのですが、そ…

0

ホーム・スウィート・ホーム 小説

義月粧子  桜城やや 

何だかなー

近親物大好きなんですが、兄弟モノ大好きなんですがーこれは萌えませんでした。
先ず禁忌感が無い、背徳感が皆無。

兄はあっさり弟に手を出し過ぎー!
弟は兄をずっと好きだったからまあいいとしても、何故突然に兄がキレてセックスまでなだれこんじゃうのか唐突すぎ。
そして周りの人間はみんなゲイなのか、そうなのか?
兄弟がくっついた後もみんなナチュラルに納得してるし!弟の愁にはなんかみんなメロメロ…

4

運命を統べるとき 小説

義月粧子  須賀邦彦 

話が解りづらい

『運命を喰らうとき』の続編。
SF設定なんですが、前作に引き続いて世界観が説明不足で、ストーリーに入り込みづらかったです。
「物語の吸引力とするために謎にしておく部分」と「最初にきちんと説明しておいたほうがいい部分」をきちんと絞れてない感じ。
視点がバラバラするのは相変わらずの義月粧子さんな文体で、お話そのものが面白いときはあまり気にならないんですが、このお話ではそれが完全にマイナスとなってました…

6

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

火事で焼け出されて

って冒頭部分、なんだか前に読んだことがあったような気がしたけど、どうやら別の作品だったみたい。

一生懸命やっていても、ちゃんと前を見て、背筋を伸ばしていなければ、運は開けてこないのよ、っていうお話でした。

子どもの頃の虐待の経験から、常にビクビクと、目立たないようにしていた圭司が、櫻崎の手で開花していくのですが、ちょっとした誤解や、母の借金取りの問題なので、また、以前のような後ろ向きで…

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薔薇色の罠 小説

義月粧子  奈良千春 

いやー、面白かった

改めて、義月さんの描かれる受けくん大好きだなァと思いました。
攻めに負けてないのがいいな。
意地とプライドの勝負でしたが、最後ぎりぎりで引き分けかな。
これ攻め視点で読んだら、もっと面白かったかもって思いましたね。

対する攻めは、あと一歩。
ドSな敬語攻めを貫いて欲しかったな。
突然タメ口になったり、受けの下の名前を呼び捨てにしたりするのは、狙いとしては分かるんだけど、この場合はむしろマイナスだ…

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