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10/30(合計:299件)
宮本佳野
bonny
ネタバレ
東京から車で一時間半、海辺の田舎町にある一軒家で一人暮らす作家の伊藤晴也。編集担当の八木沢とは大学時代からお互い慰め合う仲で、恋人ではないが地味に十年続いている関係だった。小説が書けず「ライターズ・ブロック」に陥っていた伊藤は、ある日海岸で真希という若い男と出会う。この少年との出会いが彼を変えていく… 『バニラ・スター』で終結するオムニバス第一作目。やっぱり切ないです。登場する人物が数珠繋ぎ…
詩雪
なんとなく、肌寒くなってきたころに読みたくなるお話ばかりなんです。 一言でいうなら、それぞれが自分たちの「家」を見つけるまでの物語。居候中だったり、失業中だったり、どこかで過去にとらわれていたり…。何事にも執着しないくせに自分が思う"かわいい"ものだけには執着したり。すでに同居しているふたりもいれば、これから一緒に住むんだろうというふたりも。こんな男がどこかにいてほしいよ..…
宮本佳野先生のお話って切ないよなぁ。先生の作品はシリーズものが多くてリアルタイムで追っていない者にはちょっと苦しい。これはゲイ×売りのお話でシリーズ最後の作品とのことですが、単体物として読んだわたしでも十分に物語の世界に入っていけました。 ゲイ向けアダルトサイトの動画で見かけた「ユウ」という俳優に興味を持って、オタ友に調べてもらったタケシ。ユウがウリもやっていることを知り、憧れの彼を思い切っ…
秋を思わせる深いオレンジが印象的な表紙。 いつも忘れてしまうのですが、『ラバーズ、ソウルズ』(2002・松文館)は作者最初のコミックスなのですね。ちなみに初出は同人誌(2000)です。こちらの本は上記コミックスに「VANITY(表題作のその後-2001・同人誌-)」と「*Sleeping beauty*(表題作のふたりが出逢ったころのある日・今作描き下ろし)」を加え完全版として出されたものです。…
杉原理生 宮本佳野
大好きな作家さんです。作品の世界観、ストーリー、キャラクター、言葉の選択や組み合わせが格別に個性的というわけじゃないのだけれど、作家さんの感性そのものに惹かれます。ものの感じ方とその扱い方がとても繊細で、それがきちんと伝わってくる丁寧な物語を描かれている印象です。個人的にボンヤリとBLに求めている、言葉で表しにくい正体不明のキモを表現してくださっている作家さんの一人でもあります。 雑誌に掲…
同人誌『HYDRA』の番外編。 表紙は竜です、電話の相手は平良ですね。 ここでは、ハイドラ最終話エピローグ直前のある日が描かれています。このとき、竜とヒトミが最後に会ったあの日から6年が経っているようです。本編では、今までのヒトミの気持ちを把握している平良が、大阪にいる竜の電話番号を調べ連絡を取って「そろそろリセットしてもいいんじゃねえ?」とふたり(竜とヒトミ)の再会をセッティングしており…
※以下、内容をだらだらと書いています。 こちらも同人誌『HYDRA』の番外編。ハイドラ最終話、エピローグ少し前のお話だと思われます。すでに社会人(24歳)になっている平良とヒトミのサイドストーリーでもあります(ラストシーンで皆26歳だからエピローグの約2年前かな)。このふたりは、やはりこの時も言葉では表せない関係なんだなぁ。ちなみにこの頃、竜は大阪に。 最初の場面@カフェ。タイトルどお…
同人誌『HYDRA』の番外編で、ここでのカップルは「平良×ヒトミ」。Hシーン描写は控えめなものが多い宮本佳野作品ですが、こちらの内容はタイトルどおりにポルノグラフィック。あとがきでは「描きたいと思ったエロの50%ぐらい…」とおっしゃっています、十分エロいと思うんですけどね。 ふたりが大学2年になったばかり、20歳のころ。 場所は例の畳の部屋@平良の実家。 「へっくしょん!」というヒト…
こにしそる
こんな三人関係ありえない、とは思うのですが、でも面白かったです。 全員が全員と体の関係があるという三角関係です。3Pではありません。 互いに互いが全員好きなのが伝わってきて、明るいような、せつないような…節操がない、という意味では確かに苦手な方もいそうな作品だと思います。 主人公の亮は越してきたアパートで、隣室の誠と南野がセフレの関係であると知ってしまいます。自分もゲイじゃないかと長年悩…
「手をつないで、空を」に出てきた編集者、八木沢が主人公のお話。 シリーズと書かれていますが、スピンオフという感じでしょうか。 これ単品でも読めるお話です。 手をつないで~での八木沢があまりに不憫だと思っていたので、幸せになるところが見られてよかった。 でも明かされる八木沢の過去がDV、レイプ、心臓疾患…と知れば知るほど重く、作者さん曰く彼は不幸体質なんだそうですが、見ていてもかわいそう…