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一穂ミチ 金ひかる
雀影
この本の発売時期は、まさに新入学真っ盛りの4月。 実にタイムリー。 大学入学したての時に印象的な出会いをして、 普通に、友人としてつきあい始めて、 そして夏休みが終わるまでの、ほんの半年間ほどのお話。 そう、このお話の出会いが「大学」って所がポイント。 これが、中学や高校だと、そもそも恋愛って物の存在に気付くまでに時間がかかってこじれちゃうだろうし、社会人だと、青臭すぎる。 …
あむり
一穂さん、大好きな作家さんです。 だからこそ、期待しすぎてしまったように思います。 一穂さんらしい、繊細の世界観で、 2人が心の距離を縮めていく様子にじわじわ沁み渡るものでした。 しかし、 いつもは綺麗にかんじる文字に、あざとさを感じてしまいました。 内容については、 大学に入った2人が、友人から心を通じ合わせていく様子で、 「何かが起こる」わけではありませんが、 だからこそ…
今城けい 金ひかる
茶鬼
ネタバレ
作者の今城けいさん、自分的にシャレードは過去2冊はずしてきているので余り期待はしてなかったのですが、理系のリーマンにはとても興味があるので手に取った一冊。 ただ入り方とか楠田雅紀さんの「恋人はバカ~理系彼氏のしつけ方」と若干にていなくもない。 理系作品といえば研究開発バカでお固くて真面目で融通がきかなくて鈍感で(ひ、ひどい!)空気が読めなくて人を怒らせたり、身なりにも気を使わなかったり、そして…
凪良ゆう 金ひかる
東雲月虹
ああ…。これほどまでにゆっくり進む恋のお話、 不思議とじれったくなりませんでしたし 普段エロ好きなのでもしかしたら物足りないかも…?なんてのが 杞憂に終わりました!! 切ないぞ!!! いつもの凪良さんの、ただひたすら苦しいような、 どこに救いが待っているのだろうかという不安なものが無くて、 でもきっちりきゅんとさせられて くすっと笑えるエピソードも盛り込んでくれていました! (個…
ポルカ
人づきあいが苦手で研究に没頭しがちな瀬戸と社交的で仕事もできる益原のカップルです。 クレーム処理のために営業の益原と取引先へ向かうことになった瀬戸は口下手な自分と対照的な益原に苦手意識を持ってしまい、うまく会話することができません。 しかし、取引先で再会した元恋人の充輝に復縁を迫られるもうまく断れずに困っていたところを助けてくれたのは益原でした。 益原は強引に瀬戸を自宅に住まわせ、充輝には自分が…
予想を超えるキュン度でした。 友達親子みたいな家庭(でもそれだけじゃない)で育った塁は 素直でなんでもわりとすぐ行動に移せて 誰とでもすぐ仲良くなれるタイプ。 あっけらかんと見せておいて、その実すごくあれこれ考えるのが好ましい。 そのせいで脈絡もない言動になるのがまた愛おしい。 一方の槙志は、寂しい幼少期を送ったせいで 自分で何でもやれるし決して我を通さず 相手の言動を先読…
marun
大学生同士のありふれた友情が次第に変化して、これも青春の一コマなんだろうと思える ようなどこかほのぼのとした作品で、アップテンポでは無いけれど穏やかに胸に入る そんなストーリー展開でした。 ただ、ほのぼのした大学生同士のやり取りなのですが、攻め様には受け様に言えない事が 一つあって、それが攻め様が心理学専攻をするキッカケだったのだと思える内容。 出会いは大学の入学式後でしょうか、攻め…
江名
こういう一穂さんの小説が読みたかったです。 比較的ごく普通の男の子が、一穂さんの言葉で生き生きと魅力的に描かれている本。 誰かがひどく傷ついたり、 辛すぎる過去を抱えていたり、 特殊な状況を描いていたりという訳ではあまりないと思うので(主観)、 物足りないという人もいそうな気がしますが、 一穂さんの文章をじっくり味わうには、自分にはこれくらいがちょうど良かったです。 明る…
クリボウ
キラッキラしているな、若人たち! 口絵の青空に負けていません。 大学という新しい生活の入口での照れやソワソワした雰囲気がイマドキの男の子らしい語り口で小気味よく話が進みます。 入学式で『ヒカリ』と間違えて呼びかけられて以来、仲のいい友だちとして日々を重ねる槙志(攻)と塁(受)。 夏休み、里帰りに同行した塁はよく知っているつもりだった槙志の知らない姿を見て少し複雑な気持ちに。 そんな気持ちが…
一枚の写真を思わせる風景と印象的ワンシーンの一瞬をとらえた描写から始まる冒頭。 自分を「ヒカリ」と呼んだ同級生となる青年との出会い。 物おじしないで懐に飛び込むのが上手い楽天的で自由な主人公・塁と、気遣いのできるどことなく遠慮を感じる槙志が友人から恋人になる話なのであるが、 槙志が語りたがらない「ヒカリ」について、それにまつわる槙志の人柄というのが、展開の要点になっている。 槙志は「ヒ…