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表題作恋心の在処

光樹,企業向け調査事務所を個人で営むイケメン
蒼太,母の再婚で光樹の家に居候する高校生

その他の収録作品

  • 狡い大人
  • あとがき

あらすじ

従兄の光樹と同居することになった蒼太。同居初日にHしてしまったらしいがお酒のせいで覚えていない。その後も関係を続けるが…。

作品情報

作品名
恋心の在処
著者
黒崎あつし 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344827950
1.6

(6)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
3
得点
5
評価数
6
平均
1.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

ことなかれ主義?

母の再婚で新しい家族が出来たのに、義父の奥底に眠る娘を心配する事に気が付き
家を出る事を決めて、歳の離れた従兄弟のマンションで同居する事になった受け様。
しかし同居初日にお酒を飲んで前後不覚になり、目覚めれば二日酔いで更に下半身の
あらぬ場所に痛みを覚え混乱するが、いつもと変わりない様子の大好きな従兄弟の様子に
夢かと思っていたが、徐々に酔って忘れた出来事を思い出し、抱き合ったのは事実と知る。

酔った勢いだと自分に言い聞かせ何事も無かったようにしようと決める受け様。
攻め様に何を聞く事も出来ないで、面倒事を避けるようにしていた受け様ですが
次の夜も攻め様の手にいかされ、何故こんな事をしているのか解らぬまま流される。
ことなかれ主義だと言う設定なんだけど、ことなかれ主義とは違うんじゃ?なんて
ツッコみながら読みましたね。

初めての夜から、何も聞かない聞けないままに従兄弟に抱かれ続けて1年、おいっ!て
思うような展開、幼い時に実父が亡くなって母子家庭で育ち、母親を悲しませたくなくて
それまでは悪ガキやんちゃだったのが、人の感情を察して、もめ事を起こさずいつも
笑顔でいるように努めいつしかそれが標準装備の受け様。
唯一甘えて愚痴を零せる相手が従兄弟の攻め様だったが同居と共に始まった関係の意味が
解らないままに日々が過ぎて行く中で、実は受け様は亡き父親を好きだった攻め様に
身代りで抱かれているのだと知らされる。

それでも直ぐに何かシリアスな展開にとか揉めるとかがある訳でもなくて、要するに
受け様は無自覚で幼い時から攻め様の事が好きで、成長と共に知らぬ間に恋になっていて
その事すら気が付かないで身体の関係だけ先に出来てしまった展開で初日の酔って忘れた
時間が全て解決してくれる内容でした。
ことなかれ主義な受け様がやっぱり攻め様だけには我儘を言って甘える、
結局は甘いカプのお話でした。

5

悪くは無いけど

黒崎あつしさん、好きな作家さんです。
作品としては、よくできているのですが、
(上から目線ですみません。)
主人公の2人があまり好みでは無かったのが、
楽しめなった理由です。

攻は、ズルイ大人なんですが、
そのズルさも楽しめる展開だったら良かったんですが、
単に、はっきりできない男に感じてしまい、
怒りを感じてしまいました。

蒼太は、年の離れた従兄弟の光樹と同居することになるのですが、
酔って記憶のない中で、関係を持ってしまったことを知る。
その晩から、光樹は、蒼太にやさしくしてくれ、関係を持ち続けることに。

蒼太は、育った環境から、強く自分の主張をしない性格なのですが、
光樹は、そんな蒼太を大切に感じています。

光樹は、蒼太が流されて自分と関係を持ってくれていると
思っていながらも、好きだと思っており、その関係を止めることが
できなくて。。。
2人のすれ違いのお話です。

健気な受は好きなんですが、攻が好きになれませんでした。

3

この攻のどこに魅力が!?

黒崎さん、最近の作品はどれもいまひとつなんですが、それでも(半ば惰性でも)結果的に作家買いに近い状態だったんです。決してキライな作家さんじゃないんですよ。

それでもこれ読んでさすがにもう買うのやめようかと思いました。あまりにも酷すぎて呆れてしまった。

とにかくこれのどこがどうラブストーリーなんだろう。

身体先行ではあるんですが、それに対する葛藤や何やらもあるのかないのかよくわからんな~と思ってたら、いきなり1年経ってました。これ1行で済ませることなんですか?

お互いに納得ずくかそうでないかは別問題として、とりあえずセフレ関係と現状認識して進むというわけでもなく、あまりにもなし崩し過ぎて呆然。ストーリーに入り込む隙もありませんでした。

1年以上同居して継続的にHしていながらそこに『(意味のある)言葉』は何もなかったのか!?
なんというか『切ないすれ違い』というより単に『アホな勘違い・行き違い』って感じでした。

表題作は蒼太(受)視点なので仕方がないとも思いますが、蒼太自身やそのまわりの状況はともかく、光樹(攻)のキャラクターがまったく見えない。必然的に一切魅力も感じられません。

それに、蒼太も健気というより卑屈過ぎて鬱陶しくてイライラしました。
作中(主に蒼太自身が)蒼太を指した『事なかれ』という言葉がしつこく繰り返されていますが、事なかれで全部片付けていいのか?ちょっと違う気がするんですけどね。

何よりも、光樹の小狡さ・卑怯さが我慢の限界を越えて無理でした。帯に本文抜粋で『大人は狡いもんなんだ』とありましたがそんなものじゃないだろう、これは。
『大人の』狡さって言えるのは(実年齢の問題じゃなく)大人だけなんだよ!テメエのどこがどう『大人』だ、都合のいい部分だけ大人のふりすんな!とハラ立ちました。

もうひとつ、蒼太が家を出る要因になった義父の言葉ですが、ラストでキレーに纏めたつもりなんだろうけどそれなら『用心』という単語はそもそもおかしいんじゃないの?
普段ならこんなのたとえ引っ掛かってもスルーしますが(実際面白かったらこれくらいどうってことない)、もう悉くつまらないので細かいところまで気になってしまいました。

ひたすら読むのが苦痛でした。なんでこんなの読まされるんだとうんざりしながら根性で読了。これがラブストーリーならこんなのどうでもいいよ。
冒頭にも書きましたが、もう黒崎さん(の新作)読みたくないという気になりました。

イラストがよかったので『中立』にしたい気持ちはあるんですが、これはもう『しゅみじゃない』しかあり得ません。一応は作家買いするくらいの作家さんなだけに、ただもう残念でした。

4

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