高遠琉加さんのレビュー一覧

観賞用愛人 小説

高遠琉加  北畠あけ乃 

雪に閉ざされた別荘で繰り広げられる静謐な愛

主人公の加藤瑛は学教授・音無悠一に拉致され、
雪深い別荘に監禁されます。
加藤の身体の自由を奪う鎖は、グランドピアノに繋がれています。
ピアノに鎖で繋がれた美貌の青年とは、なんとも淫靡で耽美。

そしてそんな青年に手を出さず、ただ見ているだけの音無。
淡々とした口調や冷静な態度が、逆に怖いです。
他人に正常な関心を抱けない音無に恐怖を感じつつも、
彼の歪みや心の闇に興味を持ち、惹か…

3

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

可愛らしいドタバタラブストーリー

自分のせいで怪我をした親友・不破の仕事を手伝うことになった鮎川。
その仕事の手伝いとは官能小説の口述筆記です。
不破は売れっ子の官能小説家なんですね。

初心で奥手な鮎川は、不破の口から溢れ出るエロな世界にクラクラです。
しかもそんな不破の言葉を聞いていると、
忘れた振りをしてきたある出来事を思い出し、鮎川は混乱します。

鮎川のグルグルっぷり。官能小説の口述筆記をしたせいで、

2

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

は・はやく・ぞくへんを・・・

タイムリーに読めばシチュエーションもバッチリの時期だったんでしょうが、積読しちゃったのでクリスマスはとっくに過ぎてしまいました。
前巻のあらすじをほとんど忘れていると言う体たらく・・・なのに、ありがたいことにそれ程説明くさくない程度補足されていて、大体思い出せました。

レストラン経営はどうにか軌道に乗ってきたものの、シェフ・久我とディレクトール・理人の関係はギクシャクしたまま。
ジビエ料…

2

この胸をどうしよう 小説

高遠琉加  笹生コーイチ 

ツボ

幼馴染みモノが大好物なんですが、ツボにきました。
もうとっくの昔に両思いなのに、しかも今は一つ屋根の下で同居生活してるのに、ストイックに自分の気持ちをおさえてる二人の姿に萌えポイントをギュウギュウ押されてキュンキュンしました。
プチ下克上でもあります。
かっこよくて何でもできるモデルの耀一と、人付き合いが苦手な架、耀一が架を守っているかに見えて、実は…みたいな。
高遠琉加さんの描く心理描写、かなり…

4

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

愛と混乱のレストラン

フレンチレストランの再建を任された主人公は、若手有名シェフの引き抜きを試みる。
ル・ジャルダン・デ・レーヴ=夢の庭の復活は果たして…?
って感じかな!
高級レストランの従業員たちの話~
気になるキャラが多い…
まさか寡黙なパティシエがおじさん狙いだとは思わなくてすげーショックでしたが;
ちょっと好きだったのに…!!
まだこの話は続きます。
来月とかに確か出る…はず。
シャレード、…

2

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

遊び人が隠した純情

セフレが数人・本命は面倒だから作らない。
後腐れのないつきあいが一番。そんな遊び人沖屋が。
実は過去の辛い恋を引きずって、本気の恋に飛び込めない臆病者。
この「実は……」な、ギャップに弱い私は、沖屋にメロメロです。

年下の男の将来を考えて、自分の気持ちをセーブし、
距離を置こうとする沖屋が健気過ぎて泣けます。

そしてデキる年上の恋人と肩を並べたくて、テンパる隆之。
沖屋もたい…

2

ホテル・ラヴィアンローズ 小説

高遠琉加  北上れん 

じんわりとして、泣ける

収録されている三作品全てに、
過ぎ去ってしまった美しい時間に対する愛惜の念を感じました。

どれだけこの時に留まりたいと思っていても、
時間の流れは止められません。
後悔や、忘れられない恋。
どうしようもない思いが交差する様子に、胸を衝かれます。

個人的にお話としては「赤」が一番、好きなのですが。
少し泣いてしまったのが「青」「薔薇色の人生」。
特に「青」は、いつか旅の終わり…

4

ホテル・ラヴィアンローズ 小説

高遠琉加  北上れん 

じんわり

中篇が三つ収録されてますが、一作目の「青の部屋」の話がめちゃくちゃ良かったです。
読みながら息苦しかった。
どこにも行き場のない高校生二人の逃避行。いつか終わることが決定されているなかで、脆くて儚い時間を二人で過ごしている姿に、ホロリ。
軽いどんでん返しも良かったです。
高遠さんの描く世界は、私にはなぜかセピア色に感じる。青い部屋の話も、赤い部屋の話も、私の脳裏ではすべてセピアだった。郷愁を誘うよ…

4

溺れる戀 小説

高遠琉加  今市子 

タイタニックだ

和製タイタニックBL風味、って感じでしょうか。
時は大正時代。
前半の学生時代のエピソードは神でした。高遠さんの静かな筆致で、ギュッと胸を絞られるようなセピア色のシーンが連面と続いていく。
雨のなかでのキスが最高。さらっと書かれたたった二行のキスシーンを、舐めるように読んだ。くどくど描かないこの焦らすような書き方、大好き。
前半の神っぷりに対し、後半の船上エピソードではちょっと失速したように感じま…

1

世界の果てで待っていて 小説

高遠琉加  雪舟薫 

繊細な大人のドラマ

激しい濡れ場や愛の言葉が無くても、
溢れんばかりの思いは語ることができると教えてくれる良質な作品。
雪舟薫さんの挿絵も小説の雰囲気とバッチリで、素敵でした。

一度だけの甘い記憶を、あえて忘れたふりをしている二人。
過去と現在が交錯する中、人の情が絡み合い、
なんともいえない芳醇な雰囲気を醸し出しています。
BLというより、JUNEを感じさせる作品ではないかと思いました。

情報…

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