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前作でやっとスタートラインに立ったかな
と思われる修司と理人でしたが
今作で少しは関係が進むのかな?と期待して読み始めましたが。。。
理人は相変わらず壁を作ってて
ある一線より内側に修司を、というか他人を入れようとしないし
修司も、イロコイというより
“美味しい”という感覚を理解出来ないと言う理人に
心から「美味しい」と言わせようと必死になっているだけみたいだし。。。
なかなか一筋縄ではいかないようです。
しかし!
そんな彼らを引っ掻き回す「美女」、修司の元カノ・サラの登場で
理人の感情に変化が!!
理人の態度はどう見ても「嫉妬」なんですが。。。自覚なし。。。
修司の方は、そんな理人を可愛いと思っちゃって
やっと自分の気持ちがどういう種類のものなのか自覚するんですが。。。
それでも、理人の方も
料理に対する気持ちや、『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』への思いに
少しずつ変化が現れて来ていたのに。。。
あんな衝撃の展開が待っていたとは!
理人にとってはすべての原動力だったことが崩れていったわけで
痛々しくて見ていられませんでした。
修司も同じ気持ちだったはずなのに。。。
今作では、ここで続いてしまって
理人が修司の取った行動を本当はどう感じていたのかわからないのですが
せっかくここまで積み上げてきた2人の関係が
ややこしくなってしまった事は間違いなさそう。。。
美女と野獣と紳士に翻弄されてボロボロになっている理人ですが
読者はそんな彼らに翻弄されまくりで心が悲鳴を上げそうです。
早く先を読まなければ!
文豪の本を読むと、その繊細で緻密な表現に『自分には作家は到底無理だ』と思わされますが、高遠先生の作品を読む際も毎回こう思わされます。
文章がキラキラ輝いていて、すごく切ない。
短い言葉一つ一つに感動させられて、本当に文字通り胸が痛くなります。
このシリーズは、3冊とも素晴らしいんですが、中でもこの2冊目が好きでした。
特にジビエの調理シーン。
理人とは違い、私は割りと食事に対して嫌悪感は持っていないけれど、それでも『食べるのが面倒だから、ゼリーだけでいいや』って思う時もあるので、「命の味」という言葉に改めて食に対する想いを強めました。
この作品は、私のように食事を面倒とか苦痛に感じ始めた方にこそ是非読んで貰いたい作品だと思います。
そして、この調理シーンに続く、修司が理人への恋に落ちるシーン。
高遠先生の、こういう理屈ではなく気づいたら落ちてしまったという書き方は凄く上手です。
まるで実際に目の前で展開されているかのように鮮やかに書かれてあり、この場面は読んでいてずっと胸が痛かったです。
最後、無理矢理の場面もあるので、苦手な方は苦手かもしれませんが、全体的にはそれを越えるくらい優しい作品だと思います。
食事を摂るということは、生きるということ。
当たり前ですが、そんな大切なことに気づかせてくれる作品です。
待ちに待った2巻!
きっとメインカップルは今回ラブラブに……と,期待に胸を高鳴らせて本を開いたのですが!
理人の心は相変わらず泣いているし、修司は暴走。
お互いに意識はしているものの、言葉が足りなくて。上手くいきません。
良い雰囲気になっても、また後戻り。
一歩進んで二歩下がるような修司と理人の関係に、
最後までハラハラ・ドキドキさせられました。
紳士(叶部長)が穏やかな食わせ者で、今後二人にどう絡んでくるのかも気になります。
そして今回は『ここで終わりなの?!続きはいつなの!?』と、
読者にはかなり酷なところで終っています(笑)
予定では次(3巻)で完結らしいのですが、どのような結末になるのか。
全く予想がつきません。
とにかく少しでも早く、3巻を出版して頂きたいです。
コメントいただいたのにお返事が遅くなりました。
サラさんは今後も出てきてかき回してくれるのでしょうか?
足長おじさんはいい人のままでいてくれるのでしょうか?
4月を待つことにします。ありがとうございました。
美女は理人、野獣は久我、紳士は叶、ですよねやはり(笑)
理人が卒倒する場面を見て、「お姫さまだ~v」と妙に浮かれてしまった私。
理人はお城を失ってさまよう姫、久我はさしずめ荒野かサバンナを統べる王…。(あくまで個人的妄想です)
理人はゴルドに置き去りにされてからずっと、途方に暮れてさまよい待ち続ける子供なんですね。
彼の深い孤独や、縋っていたわずかな希望が打ち砕かれるのを見るのは、とても辛かった。
ゴルドが欲しかった本当の理由は、多分、父を今でもそこで待ち続けてる、待ち続けたい理人がいたからだろう。
壊れてしまったあとに、新しく何かが生まれるという希望もあるけれど。
一般的な話ですけど、深い深い傷を癒やすのは、優しく包み込むことでしょうか、荒々しく攫われることでしょうか。
次がまちきれないー。
久我は反省し続けてるんでしょうか(笑)
理人をまるでウサギのようにさばいてしまいました。
次が終わりの予定らしいので、久我だってやってくれるでしょう!
だが、久我の元恋人も、まだまだなんかやらかしそうで嵐の予感。
まちきれないと言えばイチの話は別に一冊になるらしい。
こっちも楽しみ~。
デカくて寡黙な攻大好き。
前回理人の過去がほんの僅かに明らかになったのですが、
今回はもう、理人の過去の痛い部分がさらに明らかになります。
理人がひどく可哀相な2巻でした。
美女はサラ、野獣はもちろん久我、紳士は叶…であってます??
この3人が理人の心をかき乱してくれます。
サラは久我の元カノであり、フランスのレストラン評論編集長。
久我に度々会いに来るだけでなく、久我を引き抜きにかかったりと
理人の心は揺れまくり。
久我にいたっては相変わらず理人の心の中にズケズケと入ってきては
彼の一番痛いところをグサっと刺してきます。
しかし理人の過去を知った久我は以前のような喧嘩腰ではなく
優しさも入り混じった複雑な態度で理人に接してくるので
理人はさらに動揺するのです。
そして叶。
今回理人を一番乱したのはこの叶と、「あしながおじさん」の正体でしょう。
叶は紳士面して腹の奥では何を考えているのかわからない人なんですよねー
一番タチが悪いように思います。
そして「あしながおじさん」。
彼の正体を知った理人は混乱に陥ります。
レストランを、父を、憎み続けていたように思える理人ですが
実は誰よりも孤独を感じており、いつも見守っていてくれる「あしながおじさん」に父を重ねてみていました。
しかし――
まさにここは理人が崩れ落ちてしまいそうでした。
理人の今まで築き上げてきたものが、ガラガラと音を立てて崩壊するようなカンジでした。
ずっと蓋をしていた過去。みじめな自分と向き合いたくなかったから。
そして、自分の孤独を感じたくなかったから。
一番見返したかったのは、過去のみじめな自分だから――
その過去が今、自分の目の前に差し出されたのです。
…ちょっとこれは……理人、可哀相すぎます。
誕生日に呟いた「生きてて嬉しかったことなんて一度もなかった」という台詞も胸に突き刺さります…
そして久我の暴走も…
わからなくもないのですが、確かにアレは「絶対に言ってはいけない言葉」でしたよね。
次巻でどうなってしまうのか、気になって仕方ないです。
久我といえば、今回理人への想いを自覚したのですが
この恋に落ちた瞬間がめちゃくちゃ可愛いんですよ。
女にモテるわバイセクシャルだわで、恋愛経験は豊富だと思うんです、彼。
しかしこんな純粋な恋は今回もしかして初めてなのでは…?!と思うくらいの純情っぷり。
いつもの俺様な態度とのギャップがまた惹かれます!!
今回彼の告白ともとれる「いつか絶対美味いメシ食わせてやる」が胸にクリーンヒットいたしました!!
ステキすぎるよ、久我!!
さぁ次回でレストランも最終章!
亀裂の入ってしまった理人と久我の仲は、無事修復できるのでしょうか?!
というか、3巻の帯のセリフ…
今のこの二人からは想像もできない言葉なんですが…w
そんな二人を見守りたいと思います!