いつき朔夜さんのレビュー一覧

初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

おお今回は馬術か

この作家さんの舞台設定のうまさ、着眼点のよさにいつも感心します。
エピソードを積み重ねてリアリティのあるお話に仕立ててくれる作風も
健在で安心して読める作家さんの一人です。
今回の舞台は大学の馬術部。
実家が酪農をやっているという純朴でまっすぐな一年生と、
病院の跡取り息子というある意味サラブレッドに生まれついて
少しばかり偽悪的な仮面をつけている医学部三年生のお話です。
特別な血統…

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初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

偽悪?ツンデレ攻め様が見初めた相手は田舎者

大学生同士のラブで、農学部の純朴田舎育ちで、馬術部に入っている受け様と
医学部で外部の馬術クラブに入っている攻め様との馬が取り持つラブストーリー。

受け様は大学1年生で、家が酪農をやっているのもあり、動物と触れ合うのが好きな
田舎臭さの抜けない青年、そしてそんなイケてない自分に少々自身がない。
それは人との関わりでのそうで、周りの雰囲気を読めない、逆に言えば裏表のない
素直な受け様な…

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初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

厩9分の純朴青年

題名を「ドレナージュ」と勘違いしてなんでマッサージなんだよと、よく見たら「ドレッサージュ」でした(大汗、、)
今年はオリンピックイヤーですが、あのホケツ選手の出る乗馬の競技種目ですね!
ものすごくノーブルで、シルクハット(?)にジャケットにタイに白のスパッツに長靴で、背筋の伸びた美しい姿勢、まさに人馬一体の演技にTV観戦していてため息がでたものです。
さて、個人的興奮は置いておいて、このお話…

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おまえにUターン 小説

いつき朔夜  印東サク  

同級生の再会ラブ

同級生の再会ものです。
社長一人(攻め)社員一人(受け)アルバイト数人の小さな防災会社で働くようになった二人。
いつき朔夜さんのお仕事関係の描写はいつも通り、とてもいい。地に足がついていて、気持ちいいんですよねぇ。受けの父親と攻めが最後のほうで交わした会話には、目頭が熱くなりました。
ただ、ライバルの大きな会社のオッサンのキャラ造形ややりとりには、首を傾げたくなる箇所がいくつもありました。いつき朔…

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征服者は貴公子に跪く 小説

いつき朔夜  金ひかる 

なんか結構かわいい。

日本人×外人で外人が主人公です。

先祖代々の居城を手離さなくてはならなくなったパウル。
そんな城を買い取ったのは日本人の牟田で。
牟田はそこを古城ホテルとして利用しようとして。
出て行こうとしたパウルに「あなたも込みで買ったのですよ」と言って…。

こういう煽りだとやっぱりパウルが牟田に虐げられるというか、慰み者にされるというかそういう展開を想像しそうですよね?
けれど、このお話…

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GIトライアングル 小説

いつき朔夜  ホームラン・拳 

久しぶりのいつきさん

なぜかこの本、飛ばしてたんですヨネ・・・なんでだろ?

あらすじを読んで、コンテニュー?みたいなコメディチックな話かな?と思ったんだケド、そうでもナカッタです。

いつきさんの作品の中では、やっぱり他を読んでからだったせいか、も少し書きこんで欲しいかなーと思う部分がないでもない。
心理描写もだけど、お母さんの疑惑はダイジョウブだったのかなとか、亮太との関係とか。
Hシーンも正直もの足り…

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溺れる人魚 小説

いつき朔夜  北上れん 

ゲームの筈が本気に

鍼灸師・桂〔攻〕と、大学の水泳特待生なんだけれど原因不明の足の痛みから今はスイミングスクールで指導を含めたバイトをしている眞生〔受〕
そのスイミングスクールに桂が来たところから彼らの出会いが始まります。

眞生視点と、桂視点と両方の視点を含めて書かれているんですが、この桂視点の部分が面白いんですね。
彼はバイなんですが、何故バイかというと女を落すのは簡単だし後が面倒だというので男に手を出し…

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おまえにUターン 小説

いつき朔夜  印東サク  

10年愛

帯『十年かけてわかった、ここが自分の居場所。』

防災会社の息子・弘夢〔攻〕と消防署勤めの父を持つ光晴〔受〕は学生時代からの「ツレ」同士。
光晴は良い大学を出て一度は東京で大手会社に就職をしたもののその会社に馴染めずに、実家のある地元に戻ってきます。
そして丁度父親が病になり、代わりに防災会社の社長となった弘夢に請われて正社員は光晴一人とバイト2人の小さな防災会社マルエイ防災の社員となるの…

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おまえにUターン 小説

いつき朔夜  印東サク  

お仕事がっつり

いつきさんの地方&工業系お仕事がっつりモノはいいですね~♪
一見お仕事ガッツリものってそれが特殊職だったりすると頭がついていかなかったりするんだけど、全然その仕事を知らなくても、彼等の真剣に取り組む姿とか、今回は業界のしがらみなんかも出てきてそれが二人の関係を築いていくのに、当たり前のように自然に絡んでいる点が全然嫌味じゃない。
某作家さんみたいに、ウンチクみたいにこれはこうであれでと事こまか…

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つながりたい 小説

いつき朔夜  石原理 

いつきさんひさびさの九州弁小説

『午前五時のシンデレラ』以来、ひさびさに九州弁を話す登場人物たちでした。また九州弁の郷土小説を書いて欲しいなァと思ってたので、すごく嬉しいです。
いいですねぇ、方言萌え。
関西弁の話はよく読むけど、関西人としてはそこに萌えるのは難しく、やっぱその他の地域の方言モノが読みたいのですよ!九州弁最高です。

ストーリーは高校生同士の爽やか青春モノです。
ごく普通の高校生活に、いつきさんらしいエッセンスが…

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