KJ Charles (KJ チャールズ)さんのレビュー一覧

イングランドを想え 小説

KJ Charles (KJ チャールズ)  スカーレット・ベリ子 

ドラマチックでロマンチック!

モノクロームロマンス文庫やっぱりいいわあ。ハズレがないのは翻訳という手間をかけるから原作を厳選してるんだと思う。2014年の「ベストLGBTロマンス賞」受賞作だそうです。

舞台は1904年のイギリス。腐女子の皆さんはご存知ですよね?同性愛が犯罪とされていた時代背景です。切ないとか背徳感とかのレベル超えてます。性行為の現場を押さえられたら猥褻罪で懲役になってしまうのです。恐ろしい。

元軍…

6

イングランドを想え 小説

KJ Charles (KJ チャールズ)  スカーレット・ベリ子 

2人の印象が変わっていくところが魅力

怪我で軍を退いたカーティスと、詩人のダ・シルヴァが主役。

カーティスは当初、頭の固い人だと思ったし、ダ・シルヴァは話し方や内容から頭の良い人だと感じました。(実際、頭の回転の早い人とあります)

しかし、当然ながら当初の印象だけの人物たちではありません。
読み進めるうちに、それは少しずつ変化したり付け足されたりしていきます。
その変化が実に鮮やか。
特に、これはカーティス視点で書か…

4

イングランドを想え 小説

KJ Charles (KJ チャールズ)  スカーレット・ベリ子 

英国ものは難しい

「モノクローム・ロマンスにはずれなし」の法則は変わっていません。
二転三転する筋立ても、武骨な元軍人とモダンな皮肉屋でおまけにクィアな詩人というキャラクターも、犯罪のえげつなさとその解決の『天誅感(笑)』の男らしさも、グイグイ読める面白さですが……英国の物語って難しいなと思っちゃったんです。「私、階級社会の中での身分差についてちゃんと解ってないよね」って。

時は1904年。日露戦争が起きた…

8

イングランドを想え 小説

KJ Charles (KJ チャールズ)  スカーレット・ベリ子 

最後まで諦めない、即席バディの熱い戦いを!

めっちゃ面白かった!
20世紀初頭のロンドン郊外を舞台に、二人の男が出会い、目的は違えど利害の一致で行動を共にしていくストーリー。
ウィットに富んだ会話の数々、言葉の裏の裏まで読むような探り合いが面白くて、あっという間に引き込まれました。

2014年「ベストLGBTロマンス賞」受賞作。
主人公のアーチーは、H.R.ハガードの「ソロモン王の洞窟」に登場するカーティス卿の甥という設定で、本…

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