長曽根モヒートさんのレビュー一覧

水槽のカダベル 小説

長曽根モヒート  立石涼 

ダークで歪で美しいサスペンス

読む人を選ぶ作品かもしれない。テーマである連続殺人がガチすぎる上に、BLにもしっかり絡んでくるので。でもだからこそ得られる緊迫感やゾクゾク感が興奮に繋がり、夢中で読んでしまった。静謐な空気を感じさせてくれる文章も好き。

注意事項としては、まず序盤からグロい死体描写がある。そして(あらすじでネタバレされている通りの)このカップリングである以上、明るいハピエンを夢見ながら読むことはできない。

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水槽のカダベル 小説

長曽根モヒート  立石涼 

闇のお姐さま方に読んでいただきたい

とにかくネタバレせずに読んで欲しい。
描かれているのが愛とか恋とかじゃなくって、歪な人間の生き様なんですが、熱帯魚とかの比喩表現がとても秀逸で文芸作品として評価したくなる作品です。
読んでて理解できない二人だけど、深く刺さるものがあるのは作者さんの表現力の賜物だと思う。

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愛をお食べ、怪物 小説

長曽根モヒート  hato 

孤独な者同士の物語

画家を目指す大学生・日向と、
異国の青年ベルトランドの物語。
人外ものになります。

『水槽のカダベル』を読んだときも思いましたが、長曽根先生の作品はシリアスで人間の狂気的な部分が書かれているにも関わらず、読後は悪くないんですよね。

今回も日向の勘違いで終わると思ったことが事実だったと分かり、その一線越えちゃうんだ…ってちょっとびっくりしました。

どんなに望んでも誰かに求めても…

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愛をお食べ、怪物 小説

長曽根モヒート  hato 

絵と血の交差する愛の絆

ベル×日向


耽美を胸に秘めた2人が、
孤独な中で絡まり合う悲哀に満ちた
異形の愛を奏でていく。
その美しさにため息が出てしまうほどです。


日向は、
19歳の芸大生で、
身長が百七十センチにも満たない美人。
父親は世界的に有名な現代アートの画家で、
兄の才能に対してコンプレックスを感じている。
家庭も絵の才能で価値を判断するという厳しい環境で育ったから、
両親か…

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