砂原糖子さんのレビュー一覧

スイーツキングダムの王様 小説

砂原糖子  二宮悦巳 

王道設定なのに新鮮、とにかく可愛い!

甘くて可愛いラブコメ、でも二人の過去はけっこうヘビー。
砂原作品はぶっとんだコメディもあれば、シリアスものもありますが、
この作品はそれらを6:4でミックスしたくらいのテイスト。

思わず噴き出して、にやにやして、でもちょっと泣けて、しっかりBL。
「あーBL読みたいなー」って時に、安心して読める良作だと思いました。

「世間知らずの御曹司」なんてBLの王道中の王道設定ですが、
今…

3

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

発作的に眠ってしまう少年と、不眠症の少年。

シリアスサイドの砂原作品。
テーマが重いので、萌えやBLらしい話が読みたい時にはオススメしません;

へらへらと軽くて腹が読めない攻、上木原。不眠症。
表情も言葉も少なく感情が読めない受、倉知。ナルコレプシー。

ちょっとサスペンス的な要素をベースに置きつつ話が展開していきますが、
たぶんメインテーマは二人が自分自身の気持ちにじりじりと向き合っていくところ。
真逆のようで似ている二…

2

ミスター・ロマンチストの恋 小説

砂原糖子  桜城やや 

大好物な設定&作家さん…なのに微妙。

砂原さんの作品大好きなのですが、これは、文章が…古い…。
読み終えてから、2001年(デビュー直後)の作品の新装版と知って納得しました。
そうと知らずに読み始めたので、これほんとに砂原さんの本…?と驚いてしまいました。

端々で妙に大げさな言い回しが目に付くというか、悪い意味でラノベ感が強いというか。
後の方は新装版書き下ろしなのでいつもの文体なんですが…その差が一目瞭然。
現在の砂原…

4

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

スピンオフ‼ ここまでくると哲学書のようなBL作品を読んでる感じ‼

「言ノ葉ノ花」のスピンオフという事で、どんな絡みをみせてくれるのか、読むまでとても楽しみでした。

内容は、他人の心の声が聞ける仮原×生真面目で裏表のない大学准教授・藤野の年下攻めのお話。

前作とは、設定は全て真逆。
仮原は年下攻めは一緒ですけど、先天的に心の声が聞こえていたという設定。
先天的に声が聞こえてきたということもあり、それが仮原には普通の事だったので、余村とは違って、人を…

5

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

ファンタジックなお話‼ でも…リアルで泣けます!

初読み作家さんです。
ずっと気になっていた作家さんなのと、あらすじにひかれて購入です。
とても評価の高い作品なので気になっていました。
読んでみて、評判通り泣けるいい作品でした。

内容は、電気販売員•長谷部×電気販売員契約社員•余村の年下攻めのお話。

ある日突然、人の心の声が聞こえるようになってしまった余村。 それが原因で、恋人と別れ、前の会社を辞め、エリートコースからも外れ、電…

9

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

タイトルが身に沁みる内容かも

互いに刑事で先輩後輩の仲、会えばいつも何かしらの言い合いをしている二人
先輩刑事の本名は無神経でずぼらな後輩刑事が苦手で気が合わない相手だと思っている。
逆に本名は神経質で綺麗好き、水と油みたいな二人なのですが、実は後輩の塚原は
密かに本名を慕っていて、片思いしているゲイだったりします。
そんな二人の関係が良い方向へ変わるきっかけが暴力団がらみの麻薬の摘発事件。

混乱の最中に逃げた一…

3

「恋愛できない仕事なんです」封入おまけペーパー 特典

言ノ葉もあります、ぎっちり二本立て

何だか今回のペーパーはむっちゃ太っ腹です!
A3サイズ二つ折り、裏表ギッシリ♪なんですよ。
何と、本編『恋愛できない仕事なんです』と『言ノ葉の花』の番外編の2本立て。
それぞれに”休日””和歌山””パンダ”を共通項目に、時間軸として、刑事カプが席を立ったその席に言ノ葉カプが座るというすれ違いリンクをしております(憎いねぇv)

【恋愛できない休日なんです】
本名と塚原、二人して非番の日…

5

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

刑事はつらいよ

まさに題名の通り、身も蓋もない職業だ!
ヤマが入ると帰れない、何日も泊りこみ、終わってもつかれて帰るだけ。
おかげで彼女が出来そうになってもすぐ別れたり、運よく結婚できても離婚に至ったり、そんな男達が仕事をする職場w
主人公達がそんな職場の刑事ですから、なかなかに二人きりの時間を甘く過ごすなんてことはできないわけですよ。
確かにお仕事がっつりではありますが、恋愛的には彼等はちょっと可哀相か…

8

rutile souvenir tresor 特典

1/21の青い輝き、「クラッシュド・ブルー」by 一穂ミチ

ルチルの冊子のタイトルは、毎回rutile souvenirに何か一言加えたものだが、
この一冊の一言は「宝物」。
その中から、一穂先生「藍より甘く」の番外編のみのレビューです。

               :

サラリーマンとして働く暁行は、急な代役で九州に出張に行く。
なんとか仕事はうまくいき、その後の取引先社長の家のガーデンパーティ、
庭に咲いた小さな青い花を見て遙を思い…

3

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

走馬灯のようにかけめぐる…

冒頭いきなり歓楽街のゴミ置き場で気を失って倒れているところをホームレスの老人にマネキンと間違われるシーンから始まるというこの物語。

タイトルのファンタスマゴリアは【走馬灯】のことだそうで、まさにくるくるまわる走馬灯のように過去と現代を行ったり来たりして物語は進んでいきます。
元人気子役として華々しい表舞台に立っていた束井は今は親の後をついで街金屋…。
そんな束井と幼馴染の永見が小学2年で…

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