崎谷はるひさんのレビュー一覧

絵になる大人になれなくても 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

切なさの中に甘さがある小説

 電子機器メーカーの営業である坂上真弓は、バイトとして現れた井原峻之に驚く。
 坂上は井原と高校時代に親しくており、坂上は井原のことを「親友」だと思っていた。
 けれど、井原は坂上の前から何も言わずに姿を消し、坂上はそのことをずっと忘れられずにいたのだ。

 そんなある日、井原と二人きりになると
「あのころから俺のこと、好きだったろ……」
 と言われ

 という話でした。
 突然…

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くちびるに蝶の骨 3 ~バタフライ・ルージュ~ コミック

崎谷はるひ  冬乃郁也 

ちょっと消化不良気味ではあったけど

 どんな結末が待っているんだろうとワクワクしていましたが、思ったよりあっさりしていたかな、という印象でした。2人とも悪にはなりきれない常識人なんですよね。千晶が死にかけてからやっと回復した後の口論のシーンでは、お互いが言うことにまったく共感できないわけではないのだけど、どっちもどっちだったんじゃ、という思いも拭えず。将嗣は尤もらしい言い分で千晶を責めるけれど、いやいや千晶が今まで傷付いてきたのはさ…

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くちびるに蝶の骨 2 ~バタフライ・ルージュ~ コミック

冬乃郁也  崎谷はるひ 

将嗣は千晶とどこに向かいたいのか

 あまり進展はなかった巻でしたが、将嗣が千晶に他にはない並々ならぬ執着を寄せていることは確信できた巻でした。正直、学生時代の2人のやりとりを思い返してみても、千晶の何がそこまで将嗣を惹き付けたのかはまだ理解しきれていませんが、最終巻で少しでもそれが本人の口から語られると嬉しいですね。従順ではあるけれど、けっして端から流されたりはしない、芯の強さを感じさせるところが将嗣の目についたんでしょうかね。監…

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くちびるに蝶の骨 1 ~バタフライ・ルージュ~ コミック

冬乃郁也  崎谷はるひ 

将嗣の心を知りたくなる

 こういうタイプの攻めは久々に見たのですが、たまにはこれくらい毒気の強いのもいいなぁと思いました。受け以外の女性とも致してますし、不都合なことがあると体に言うことを聞かせようとするので、正直好き嫌いはかなり分かれると思いますが、私は嫌いじゃないですね。彼にも何か鬱屈した思いがあるのか、続編が気になります。

 千晶のツン加減についても、学生時代の方はあまり可愛さを感じられませんでしたが、今はい…

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吐息はやさしく支配する 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

前作は読んだ方がいい

シリーズ全て未読です。

前作「爪先にあまく満ちている」は読んでおくべきだったなと思います。來可の話が結構出てくるので、読んでおかないと ん?って状態で話が進みます。

美人・遊んでる・年上受け、それなりに遊んでるけどちょっと鈍感な攻めと設定は好みでしたが、前作読んでなかったのでなんかイマイチわからないところもあり、評価が難しいです。

が、和以かわいいし、お話としても面白いので、前作…

3

世界のすべてを包む恋 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

かわいい!

知らなかったらデビュー作とは思わないんじゃないか?というぐらいクオリティーが高かったです。初々しさが残る感じはありますが、あっさりした読み応えの素敵なお話でした。
キャラクターも高校生&お互い初めてなので、全体的に初々しい印象です。

キャラクターについてですが、年上・強がる寂しがりやと受けがかなり好みな設定でなかなか萌えました。攻めも余裕ない感じでかわいくていいですね。

甘々…

2

恋愛証明書 小説

崎谷はるひ  街子マドカ 

濃厚

十数年振りの再読。
初読当時とはやはり読後の印象がガラッと変わりました。
今読むと、これは評価が分かれる作品だよなあと。
崎谷先生といえば!な、健気受け・キャラクターの濃い女性・濃厚なエロスが詰まっています。

遼一が働くカフェに訪れる、美しい母と美丈夫な父と愛らしい息子…と、理想を絵に描いたような皆川親子。
ゲイであり、片親家庭で育った経験からか「優しいお父さん」っぽさのある男性に魅…

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勘弁してくれ 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

エロが濃厚…

年上受け・美人が好きな私にとっては性癖ど真ん中で大変お腹いっぱいになりました。ごちそうさまです。

元々こちらでお姐様に「攻めを思ってする自慰シーンがあるよ!」ということでこの作品を教えていただいたのですが、該当シーンもかわいくてよかったです。

執着攻めあんまり好きじゃないんですが、これは平気でした。受け様に対しては甘々でかわいい弟分だからかな…?

濃厚エロが読みたい気分の時に引っ…

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くびすじに蝶の夢 ~バタフライ・エフェクト~ コミック

冬乃郁也  崎谷はるひ 

特にこれと言って…

バタフライシリーズ待望の最新刊と言うことでワクワが抑えられなかったのですが期待しすぎたせいかちょっと、あれ?って気分でした。と言うのも、今回は誰かをクローズアップして深くお話を進めていくのではなく、これまでバタフライシリーズに出てきたすべてのカップルの後日譚的な作りなのです。それぞれのお話の特別小冊子を纏めました!って感じかな。ファンにしてみたら、その後のみんなの日常が垣間見れて嬉しいのですがこれ…

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溺れてみてよ 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

結構好き

好きな作品を並べてみると「これは崎谷はるひ先生...あ、これも崎谷はるひ先生のだ」となることがあります。

そんな大好きな崎谷はるひ先生の御本。

攻めの佐藤くん、ナチュラルな魅力のあるいい男です。眉目秀麗な社長とか、頭の切れる上司とか、絵に描いたようなスパダリではないのですが、公務員で受けがピンチになると必ず助けに来てくれる...そんな人です。

受けの伊吹くんはダンサー兼ユーチュー…

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