雀影さんのレビュー一覧

ナイトクルーズ 0.5 コミック

紺野けい子 

りっちゃんの秘密

「Love me thru the night」の翌朝話
律とヒロが初めてセックスした翌朝、実際に受け入れることの大変さをわかっていなかったヒロのダメージを、律がいろいろと気遣ってあげているのが何ともリアル。
商業誌の作品だと、ここまではあんまり描かれない。

そして東京に戻った律は、正社員に誘われていて、そこには能勢もきていた、、、

って、能勢って誰?

この本、たまたま店頭で…

2

俎上の鯉は二度跳ねる コミック

水城せとな 

確かに読み応えあった

買ってきて、ずっと放置していたこの作品、
ようやく読みました。

恋愛を描いた作品としては、確かに読み応えあったし、作品としての出来は極上だと思う。
一般マンガまですべてを含めた「今年の収穫」的な「今年度ベスト」的なものになるような、すごくいい作品だと思う。
それは間違いないけど、この作品はBLじゃないでしょう
っていうか、私の思う「ファンタジーとしてのBL」の範疇の作品じゃない。

8

好き式友情術 コミック

門地かおり 

絵はそれほど変わっていない

デビュー作のビブロス版コミックス。
リブレで新装版は出ていないようなので、古書でゲット。

表題作は、かわいらしくてじれったい幼なじみもの。
18歳の優柔不断な万能感
キスしかしていないけれど、このグズグズ感に、ほっこり萌える。
カバー絵では半裸な二人だが、平らだけがよこしまな気持ちでいるだけの、単なる部活の着替えシーン。
本編中では、お話の季節が秋から冬とあって、着衣率200%位?…

1

部長の恋 コミック

九州男児 

性欲の深淵

今になって思うと、課長シリーズが、なんとお気楽なギャグだった事よ

部長シリーズになって帰ってきたら、性欲の深淵について考察する、とんでもギャグになっていました。

I.O.離島支部部長となって赴任してきた大宝氏
そこは、離島であるが故に、閉鎖的でゆがんだ世界。
その歪んだ性道徳を語ることで、性の深淵に真っ向から立ち向かう、壮大なストーリー!!!
って、大げさな、、、
でも、それが…

2

恋の片道切符 コミック

高井戸あけみ 

リンクしているようで、していないようで

ご近所や、職場での出会いを集めた短編集。
自覚的なゲイ(攻め)に、己の性を自覚させられちゃう「受け」くんたちのお話。

「Micky House」「からすとうさぎちゃん」「ピュア」は、黒髪のスタントマン「カラス」こと章が登場、場所も相手もそれぞれ違うが、章は年下のいたいけな子供に、いけないことを教えるのが好き。

「ヴィーナス」
怪我をした先輩に、急遽頼まれた先輩の店は、男の子のデリバ…

3

蜂蜜の味 コミック

児島かつら 

普通に生きて、恋愛して

紺野けい子さんとか木下けい子さん系統の、厚めの唇が何ともセクシーな絵柄。
ごつ目の手指とか、骨格のしっかりした腕とか、肩とか、あと顎がしっかりしているからかな、柔らかな絵なのに、とっても男男したちょっと、珍しい魅力の絵。

お話も、高校生とか、大学生とか、サラリーマンとか、普通の日常の中の恋愛話で、激しい出来事とかはないけど、登場人物達が作品の中で、しっかり生きている感じが好ましい。

1

ポラリスベル コミック

テラシマ 

東京漫画社さんらしい

BLと思って、意気込んで読むと、ちょっと肩すかしな感もなきにしもあらずな…
元カノが恋愛関係にがっつり絡む上に、H方面の描写はほとんど出てこない、
はたしてコレがBLかって言われると、BOYがオッサンにLOVEするんだから、少女マンガじゃないのは確かだわねってかんじで。
でも、雰囲気的には、ララあたりにあっても違和感なさそうな、切なほのぼの系?

星と絡めたストーリーや、キャラの表情とか…

2

ヒショケン! コミック

角田緑 

男である意味

秘書なのか、恋人なのか、秘書兼恋人なのか
仕事と私情の間で悩むのは、男だからこそ?

会社勤めの経験がない鍋島は、秘書の使い方がわからない。
秘書の仕事に、人一倍誇りを持っている斉藤は、自分を使ってくれない鍋島に不満を募らせている。
でも、不満や不安は、仕事の所為だけ?

斉藤は生真面目で、仕事と私情は分けてしか考えられない。
自分の秘書の仕事にプライドがあるだけに、例え鍋島を好き…

2

好きになったら10まで数えろ コミック

高井戸あけみ 

懐かしい彼が登場

この加賀見君は、あの加賀見君なのかな?

特段の説明的な物はないけれど、たぶん、「プリンスチャーミング」の主要キャラの一人だった「加賀見」が主人公。
鍵を無くしてアパートの部屋に入れなくなった加賀見、そこへ隣人の水尾が帰ってきて…
無自覚だった水尾が目覚めるまでのお話。
水尾の行動の説明役で「35度~」の、超虚弱体質な彼も登場。

表題作の他に短編3本とオマケマンガ。
課長さんの意…

2

愛の深さは膝くらい コミック

依田沙江美 

やればいいってものじゃない

先生と生徒物だけど、この、「小悪魔高校生」がリアルに高1っていうか、15,6の子どもっぽくて可愛い。
昴の子供の論理と、ウブな子供の昴を、好きになってもいいのか迷う、一通り遊び尽くした大人の石倉先生のすれ違い。
高校1年生は、やっぱりこの位、コドモでいいし、
大人はやっぱり、このくらい振り回されているといい、

大人になるのなんて、ゆうっくりでいいのさ。

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