茶鬼さんのレビュー一覧

少年縄化粧 コミック

小野塚カホリ 

作品を味わいたいなら単独単行本をおすすめします

旧版の「美少年」と「美剣士」を同時に収録した文庫版です。
本編レビューはそれぞれの作品に入れてあるのであまり触れないかもしれません。

まず本としてですが、それぞれの単行本の時は大きさもあり、その作品のインパクトがとても強烈で自分はそれぞれに「神」評価をしました。
全く同じ作品ですから本来なら「神」と同じ評価をしたいところですが、文庫となってうれしいとか、そういったものはやはりないのです。…

6

あさってのジジョウ コミック

京山あつき 

怒りという感情というものについて

題名の『あさってのジジョウ』うまいネーミングだなぁ、とひとしお。
ボクサーの平津という男が主人公で冒頭でいきなり「あしたのジョー」なんか歌ってサンドバッグを叩いてましたから、それのヒッカケもあるんですね(笑)
今回のこの作品、一読した時再読した時、また読んだ時、
その都度に今度はこっち方面で、今度はこっち方面で、そういった登場人物の気持ちを色々な方向で読み取りながら全体を見た時に、ああ~いい…

13

三度目の痛み コミック

乙里玲太朗 

何かインパクトがほしいのです!

乙里作品、絵は整った端正なラインで描かれとても丁寧なのですが、なんか今一つな気がしておりまして、いつもはジュネピアスからの単行本が、今回麗人からということで今までのピアスとちょっと違うのかな?と少し期待をして手に取りました。
・・・しばらく寝かせてみたんですがね、やっぱりうう~ん。
キャラ萌えとかシチュ萌えとか、やっぱり何か来るものがなくて、これってやはり相性なんでしょうかね?

しかし、…

4

光降る朝、初めてきみと コミック

深井結己 

安定のラブ甘ストーリー

全編ラブ甘のとても優しいお話で構成された1冊。
切なかったり、ドラマティックだったり、ちょっと意地悪だったりと、そういう部分が少ないために少しインパクトとしては物足りないかな?と思わなくもないが、いつもの深井作品という安定感は十分にあり、安心して読むことができます。

表題は、本当は大好きだった幼馴染が家の事情で夜逃げしていなくなり、そしてある日突然子供をつれて漫画家になって帰ってくる。

5

君も人生棒に振ってみないか? 東京心中(3) コミック

トウテムポール 

興奮した!感動した!

「東京心中第三弾」と書いてありますが4冊目ですからね、お間違いなく♪
さて、このシリーズとうとう「神」をつけます!!!
何がいいのか、何がおもしろいのか、これはぜひぜひに1作目から読んでください!としか言いようがないのですが(笑)
涙あり(?)笑いあり、シリアスあり、ギャグあり、バイオレンスあり(?)ぜ~んぶがつめこまれたおもちゃ箱みたいな放送業界を舞台にした
矢野さん大好きなバカワンコ年…

10

今日は早く帰ろう コミック

よしづかまやこ 

このかわいい生き物はっ!!

デビューコミックはDrapから「僕は君をどうにかしたい」でもっさりひげおっさん受けが、そのサブカル調の絵柄が超はまった作家さんの2冊目。
Citronで目にしたときは、今度はショタなのかー!?とめちゃ萌え萌えしたのを記憶しております。
と、今回は彼女と別れたフリーター男性と、父親は単身赴任で家におらず母親は病気入院して一人がさみしい中学3年生という組み合わせ。
一話一話進展していくその姿に、…

6

gateau Vol.15 コミック

gateauが夏変わるのか?

上質の紙を使い、書籍扱い、そしてピンナップにもできる美麗なカバーをつけて毎月発行されるこのgateauだが、実際のところ
今回なら7本の収録で千円近くもする値段。
連載はあるとはいえ、毎号載っているものもあれば突然の休載も少なくはなく作家目当て買いの本となっていると思われるこの本には致命的になっているのではないだろうか?
コミック単行本では一迅社は、独自の作家発掘や作品発表で目のはなせない出…

3

三上くんのおもちゃ(表題作 イジめられる方にも問題がある) コミック

カシオ 

三上くんはエロジャイアン!?

カシオさんの10年からの作品が掲載されたピアス作品。やっと単行本化で嬉しい♪
結構エロエロでかみゆまむ作品の雰囲気もあるのですが、そこはやはり何故か何となくカシオ作品らしさが出て、切なかったり痛さがあったりエロかったり。
そこの奥に隠された感情は読者には丸見えなので安心できるのです。
ただ、不器用すぎて三上くんが暴走するので、玉緒が可哀想!って思うシーンもあったりするかもしれない。
基本、…

5

こっち向いて笑って コミック

市川けい 

この結末に満足しています。そしてこれからを期待♪

『スロースターター』でゆっくりした高校生の恋愛を描いて胸を撃ち抜かれてしまった作家さん、市川けいさんの2作目単行本。
実はCitronにて全話既読であります。
いちばん最初の始まりはインパクトありました。
ろくに話もしたことのない、愛想の悪いバイト先の後輩・筧がいきなり「俺、アンタのこと好きなんですよ。」
言われた方・浅野は「なんで俺が?」ろくに話したこともなければ何も相手のことも知らない…

2

ヒマなのでハジメテみます。 コミック

左京亜也 

左京作品の何がすばらしいのかという部分がより明確になった作品

この表題の前振りにあたる【ヒマなので屋上にいます】は別冊マーガレットに掲載された作品なんですって!
そこはかとない、どうみても腐臭しかしない幼馴染の様子がムフフな雰囲気で展開されるんですが、
以前少女漫画のbl展開作品を読んだことがあって、やけに主人公がキラキラして描かれているのが特徴的だな~と思ったのですが、これも希がやけにキラキラに描かれてませんか?
そして、左京さんといえば圧倒的な画力…

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