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150/178(合計:1775件)
佐々木禎子 実相寺紫子
茶鬼
実相寺さんの美麗な表紙に魅かれて購入した本書、この主人公・華炎(ワイム)の女王様ぶりに、下僕になることを決めました! なんといっても冒頭に「お前を辱めたい」と言って、彼の犬であるパクのスーツをナイフで切り裂き、足を舐めさせ、上に乗り腰を振り、あげく精液まみれの服を再び着させて、そのまま帰れと♪ そしてパクに「あなたの精液の匂いが好き、香水なみに全身に振りかけて、この匂いがもし商品化されたら…
妃川螢 水貴はすの
科捜研と刑事っていうと、いおかいつきさんの「リロード」がありましたが、全く違って、事件にも愛憎を絡めしっかりと読ませるガツンと男、な感じにしあがっていて好印象の作品でした。 警視庁に科学捜査班ができることになり、準備として科捜研から御室という元大学の准教授までしていた男がやってきます。 刑事課の班長代理の部下の信頼熱い男・緒ヶ瀬が御室と組むことになります。 独身女性が連続して殺害される事…
しみず水都 香坂あきほ
「月は執愛の闇に濡れ」のスピンオフで、本家の兄のお話になります。 逃れられない運命を厭う主人公が、それを一緒に背負わされた従者を解放してやりたいと苦しむ姿がしっとりと描かれています。 新月がやってくると体に変調をきたして苦しむ秀士は10歳になった時、側に仕える者として、父に付いている弁護士の真原の弟・透が付くことになります。 朔久原の家というのが、男子にだけ特別な力が備わって生まれ、…
谷崎泉 稲荷家房之介
この本は谷崎さんの初めてのファンタジーだそうで、また挿絵の稲荷屋さんも初めてのファンタジーということでお初づくしの本です。 ファンタジーというよりおとぎ話のような作品でしたが、どても夢にあふれていてフワフワした感じのするお話。 それがまた、稲荷屋さんの絵がとても素敵でぴったりマッチしていて絵本で読んでもいいかな、と思うくらいに文章も絵もよかったのです。 疾風(はやて)の国の第五王位継承権…
高岡ミズミ みずかねりょう
高岡さんの作品はいつも重いものしか読んだことがなかったので、割とライトな作りのものは初めての体験でした。 作品は推理サスペンス風の進行ながら、登場人物達が割と軽めな設定なので読みやすく、推理部分もきっちりと書かれていて好印象を与えます。 坂巻は刑事をやめて、元検事の友人・加納と一緒に探偵事務所を開いています。 仕事で7年前に行方不明になった当時15歳の息子の行方を調べてほしいという依頼が…
椎崎夕 高星麻子
「壁際のキス」ラストに至るまではいつも追いつめられているから”壁際”なんだな、っていうそんな押しの強い年下攻めと、押される年上。 作家さんは「いつもより華やかに、別荘で二人きり」というシチュ目標があったらしいですが、まぁ、華やかっていえばそういう業界も出てきますがいかんせん主人公が地味で(苦笑) まだ26歳設定なのに、やけにおっさん臭い真面目で固い地味受けが結構好みでしたww 主人公の哲…
牧山とも 杉原チャコ
ネタバレ
「きみに飼われたい」なる題名ですが、ちょっと内容は違うかな? 恋の相手が獣医さんですからそうならないでもないですが、雰囲気としては鈍感男と人間通訳機(?)みたいな。 そんな男が相手なんで一緒にいないと不安でしようがないって甘甘なお話です。 書店で働く人気の店員・礼人は、幼なじみで中学の頃から好きって意識してきた獣医の一真に絶賛片思い中。 一真は口数も少なければ表情も乏しく、感情を顔に出…
中原一也 新藤まゆり
秋口から中原作品立て続けの刊行ですが、意外にもChara文庫は初登場だったのですね。 ということでお得意のオヤジものなんですが、キャラが先月リブレから出た「雀荘恋愛事情」とかぶっていて、トーンもドタバタもの。 実に惜しいことに惰性な感じがして、この作品はちょっと~な評価でした。 ある事情で教職を辞めなくてはならなくなった若名に舞い込んだ臨時の就職先が定時制高校の教師。 登校するとそこに…
高遠琉加 麻生海
「愛と混乱のレストラン」パティシエ・一のお話待ってました! 本編でチョロっとほのめかされていた少年院に入っていた話。 先生との同居の理由。 そしてその先生とはどういう関係なのか。 実に10年近い年月をかけてゆっくりとゆっくりと綴られた本作品、もう胸が痛くて締め付けられて。 無口で地味な二人だけに、その深さはウルっとくることしばしばでした。 一の家族の、特に母親との関係が彼の性格をつ…
遠野春日 木下けい子
本の絵は木下けい子さん、帯には六車君と由利先生と平蔵、そして「六車くんも応援中~」なる文字が・・・ 『由利先生シリーズ』大好きとしては見逃せません! 遠野さんが由利先生シリーズのファンなことから、その時代と出版業界を背景にして出来上がったこの作品、もちろん特別ゲストで六車くんも出演。 自分が美貌であることを承知していて、家柄もよく、何の苦労もなく人気作家になった櫻井若様が天の邪鬼なことか…