茶鬼さんのレビュー一覧

蝶落~雲居の巫女~ 小説

沙野風結子  高階佑 

触手登場、シャーマン男巫女の不思議な話

沙野さん曰く「神々のあそび パートⅡ」だそうです。
前作もエロエロの巫女ものでしたが、今作もエロモード全開で沙野さんのパワーが感じられます。
しかし、神様が触手持ちだったとは・・・予想はされましたが意外な結末に、結構楽しめた一冊です。

笙は巫女として、その弟・悟は神官として、島の雲居神社に住んでいます。
月二回あるというご神託の日に、それを受ける者たちに、いいように体を触られる笙。

4

この胸の秘めごと 小説

結城一美  ヤマダサクラコ 

3Pでない双子ものですが、何かすごく、すごくよかったのです。

神に近い萌えか、神にするか、ものすごーく迷ったんですが、胸のキュンキュンの回数がタダものではなく頻繁に訪れてしまったので・・・
帯に「誰もみたことのない、100%善意の恋愛詐欺!」とありますが、確かにそうかもしれません。
双子ものなんですが、片われの蓮がすごーく切なくて、イイ人で、惚れました。
きっと「花丸ブラックレーベル」だったら3Pにもっていくところでしょうけど、ブラックではないので、ち…

3

プライドの報酬 小説

榊花月  田倉トヲル 

ゆっくりと階段を上って、やっと景色が見えたかな?という感じです

この作家さん、評価が難しいところです。
でも前作よりは、まだいいかな?
とにかく淡々と主人公の過去の邂逅と、彼を取り巻く人々とのやり取りが延々と続いて、一体どこで愛が現れるのー?
というくらい、ゆっくり、ゆっくり、やっと目の前に景色が開けた!というところで終わりに持っていってるやり方、良いのか悪いのか、ドラマ性に欠けるといえば、そうなんですが、、、、う~ん、難しい!

主人公の砂南は、過…

0

妖しの剣 小説

剛しいら  槇えびし 

妖刀登場の戦国ものですよ。

舞台は戦国まっただ中、何やら信州らしき国が舞台で、何気にあれかな~?というのを匂わせる登場人物達。
戦いのシーンも斬っては捨て、斬っては捨て、などと時代小説らしく登場いたしますので、かなり楽しめます。
戦国萌えの皆さま、必読ですよ。
槇えびしさんの、キレイな線の白黒美麗イラストが雰囲気にピッタリ合って読み応えも充分です。

生まれた時に陰陽博士により「色難と殺しの気、魔に魅入られる」と占…

2

香港情人夜話 小説

甲山恋子  羽田共見 

日常は子供、仕事はヤリ手で一目おかれ、夜は娼婦、と理想的な受け様です

香港組織の情人モノと聞けば、もちろんエロエロよね!ということで見事期待に答えてくれた主人公の受け様”珠龍”
AV女優なみの喘ぎに、全裸待ち受けなど、男前な乱れっぷりですが、組織の交渉役としての仕事も立派にこなし、麗人の如くの容姿で親衛隊もできるほどの、仕事人としても男前であります。

「飛龍」のボス・ロバートの情人として、また組織の交渉役として高級会員制クラブ「胡蝶」の支配人として働く珠龍に…

2

言葉にしてはいけない 小説

櫛野ゆい  北上れん 

年下ワンコ嫁攻めは無口なの。

前作も本物と人間のワンコが登場しましたが、今回もまたまた登場です。
しかし、今回はちょっと無口な男前でした。

姉が交通事故で亡くなって、その悲しみから抜け出せない姉の恋人池上を好きな弟の志乃。
池上が自傷行為をするのを止めようとして、最後まではしないのですが快楽を与えて眠らせるのがすっかり習慣になって早3年。
池上の姉を思う気持ちに踏み入ってはいけないと、好きだという気持ちは言葉にでき…

0

闇を喰らう獣 小説

中原一也  石原理 

性格の違う双子のような兄弟の二組カプが楽しめて、おいしさも二倍!

片やクールビューティーな兄と男前で鋭利なヤクザ。
片や兄にコンプレックスを抱くヤンデレ風弟と野獣のような刑事。
この4人が絡んでものすごく楽しめる一冊に出来上がって、読後感もとっても満足です!

桐生慎はバーテンダー、ヤクザの綾瀬に一目ぼれされ、散々口説かれて。
でも自分は男には興味がないと散々突っぱねるけど、ゲイであると公言している弟の烈が綾瀬と仲良くしているのを見て放っておけなくて、…

2

美貌の誘惑 小説

遠野春日  ライトグラフII 

スパイ任務に失敗しても玉の輿が待っていた。

アラブものは積極的に読む方ではないのですが、イラストがライトグラフⅡ(小笠原宇紀)さんなのを見て、エロエロに違いない!と確信いたしまして~
はい、エロエロで甘甘のちょっとスリルありのラブラブストーリーでしたよ。
アラブといっても、北欧とのハーフで舞台はアメリカでしたので、ただ、とんでもない金持ちでした。
ひょっとしたら、これもBL版ハーレクインになるのかな?

国の重要な機密が隠された児…

1

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

擬態おじさんに最後まで翻弄されまくりました。

木原氏の新刊が出ると知り待ち遠しく思っておりましたが、表紙の絵に”え?老人、手首包帯って自殺未遂?”とかあれこれ想像がふくらんでおりました。
そして読んだ感想は・・・やられました!!
壊れた男・・・柴岡・・・何だよー、愛おしいじゃないか、本当は捨てておきたいのに!!気分は河瀬になってしまっていました。

部署移動をエサに体の関係を強要した柴岡。
頭がキレて、能力もあり、人当たりもよく人気…

6

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

男なのに喪服の未亡人みたいな色気が!

男にも未亡人萌えというのがあるのなら、これはそれが一番似合う登場人物です。
何より、舞台が京都で老舗旅館に紙処、京都弁のはんなりした空気が一層それを引き立てて、しっとりと進むお話にとてもマッチしていました。

老舗旅館の若旦那・荘一が亡くなった葬儀のシーンから始まります。
隣の侑央は、荘一がずっと好きだったのです。
そこへ東京から帰ってきた次男の千秋。
旅館の跡継ぎを引き受けるという条…

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