いとし、いとしという心

itoshi itoshi to iu kokoro

いとし、いとしという心
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×223
  • 萌19
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

151

レビュー数
21
得点
323
評価数
84
平均
3.9 / 5
神率
40.5%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
南田チュン 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
いとし、いとしという心
発売日
価格
¥900(税抜)  ¥972(税込)
ISBN
9784862636010

あらすじ

京都の格式ある名旅館「井筒屋」の若き当主が亡くなった。彼を密かに恋い慕っていた侑央は悲しみにくれる。一方、葬儀で帰省してきた当主の弟・千秋は、次男として当然経営を継ぐと思われていたが、旅館を売却すると言い周囲を驚かせる。かつて一途に兄を想う侑央の想いと秘めた欲望につけこみ、関係を持っていた千秋だが、今度こそその心ごと自分のものにするため、侑央にある提案を──。乱れる心と身体は誰のために…書き下ろしあり!
出版社より

表題作いとし、いとしという心

井筒千秋・京都の老舗旅館の次男・29歳
観月侑央(ゆきひろ)・隣家の幼なじみ・28歳

その他の収録作品

  • 夕化粧
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数21

京都なんです

もどかしいけど、もどかしいけどエロい。あまりにもどかしいので萌評価にしちゃおうかと思ったんですが、大変印象深い作品でもあったので、神にしました。

老舗旅館の次男・千秋と隣家の商店の一人息子・侑央のお話ですが、旅館の長男・荘一(故人)の存在を無視しては語れない、ややこしい関係になっております。
家人から大切に育てられ、期待され、仕事もでき、性格も申し分なかった荘一。
男は二人要らないと、明らかな区別をされて育ち、独力で生きてきた千秋。
小さい頃から荘一のことが好きで、恋い慕ってはいたものの、思いを打ち明けることもできずにいた侑央。
その侑央のことが千秋は好きで・・・

まず印象的だったのは、舞台が京都なので全編京都弁でお話が進んでいたところです。
正直申し上げて、関西系の親戚がいるわけでもない私にとって、京都弁のニュアンスまで推し量ることができないもどかしさはあったし、なかなか読みすすまなかった原因の一つでもあったんじゃないかと思うのですが、“京都”の雰囲気十二分に感じることができましたし、二人のまったりした会話の裏に潜む思惑やら戸惑いやらをよりいっそう感じられてよかったです。もし、これが標準語仕立てであったら、エロさも半減していたかもしれないと思いました。

もう一つが“着物”です。
荘一の葬儀の際の喪服から始まり、季節ごとの着物の数々とその着こなしや崩され方が華を添えています。
侑央は凛としてたおやかな色気を放ち、千秋のおしゃれは、大人の男をより際立たせているのです。

そして、(あとがきでかわいさんが言っている)“喪服未亡人”侑央が兄に片思いをしていることを知っている“狡くて、酷い男”(帯にでかでかと書かれているほどの…)千秋が、いかに侑央を絡めとっていくかが一番の読みどころだと思うのですが・・・

頭脳派の千秋なので、何につけ抜け目がなく、そこに持ってきてなかなか辛辣な言葉を吐くものだから、侑央ばかりが責められているように思えて、“弱っているところにつけこんだ”様なシチュエーションなのですが、
私としては千秋ほど努力家で辛抱強く、真面目でいいヤツはいないんじゃないかと思うわけです。
エッチシーンのほとんどは、千秋から無理強いされているような状況なのですが、彼が侑央を脅すような態度の裏に、糸を引くような甘さを感じ取れるのは私だけではないと思います。
この甘さこそが「いとし、いとしという心」なんだと思いますが、どうでしょう?だから悩むこと無いじゃない、甘えちゃえばいいじゃないって侑央に言いたくなっちゃいます。

いやー、読み応えがありました。

7

血の繋がりがあればこその嫌悪が共感

全編、京言葉で展開されています。
それがこの作中の人の内面の薄暗さや老舗の古い慣習にあっています。
かわいさんの作品では多いですが、受け攻めの両方からの視点で読むことができます。
この辺りもお気に入りな点です。


攻めの千秋は細面の整った容姿で、京都の高級旅館井筒屋当主・荘一の弟。
東京の大学へ進み、そのまま都内の大手銀行へ就職した29歳。

受けの侑央は紙専門の家業を手伝う、冴えた美貌の28歳。
千秋兄弟とは隣同士の幼馴染。
万事、控えめな性格で、昔から荘一へ叶わぬ想いを抱いていました。


話は荘一が早世し、千秋が東京から戻ってきたことから始まります。

長男の荘一への讃え方とは違い、まるで空気のように、目に見えないもののように扱われてきた千秋。
常に曖昧な笑みをたたえ、自身の置かれた立場やそれに対する憤りをすべてその下に追いやってきた千秋にとって、侑央だけは兄に渡せない譲れないたった一つのものでした。
もちろん荘一は侑央のことは幼馴染であり商売繋がりのある相手というもので、恋愛感情などというものは微塵もなかったとしても。
太陽と月のように、決して生きる世界が交われない兄弟の狭間に置かれていたのが、侑央でした。

千秋の井筒屋での処遇については、繰り返し書かれています。
自身のことでないのに、ひじょうに読み手を物悲しくさせるかわいさんの手法には脱帽です。
千秋が家族と井筒屋に対し、「可愛がられへんってことはそういうもんやで」というくだりは同調してしまいました。

高校時代の千秋と侑央の関係は侑央目線で書かれていますが、わたしは、荘一だと思っていていいと優しく手で侑央の目を塞いだ千秋の想いに切なくなりました。
この作品は完全にわたし、千秋目線で読んでしまっているようで(苦笑
切ないですが、読み応えがありますのでオススメです。

5

受けを手のひらで転がす攻め

京都はまったく詳しくないですが、はんなりとした攻め受けの京都弁のニュアンスは伝わってくるので、攻めを京都弁といえばあの方の声で…!と脳内変換しながら読みました。

物腰柔らかで腹黒な攻めと、大人しくてこう…押しに弱いと言いますか…そんな受け…
とても好きなカップリングでした…!
攻めがもうもう受け一筋で受けの小さな変化にもすぐ気付いて見逃さない所とか…
攻めの思い通りにはならないと受けが抵抗していても結局思い通りにされてしまうような…
攻めはまさに受けのことが愛しくて愛しくてたまらないのだと…

活字が少し苦手なので、本の厚みが結構あるな…と思ったんですが、京都の雰囲気がよく味わえたし思ったより読みやすかったです。
何よりメイン二人に魅力を感じたので!

2

2巻の前半→1巻→2巻の後半 の順に読むのがオススメ 二冊通しての感想

かわい有美子先生は作家買いしている作家さんです。今作は、リアルタイムで追いかけていたわけではなく、完結してから購入し、たまたま2巻の方が先に届いて1巻が届くまで待ちきれなかったので、レビュータイトルのような読み方をしてみましたが、結果的に大正解でした。

というのも、2巻の前半は、攻めと受けの高校時代のお話なので、幼馴染みとしての関係性(攻めは幼い頃から狙ってたわけですが受けにとっては)から1巻前半での危うい関係性に変化していく過程を詳しく書いてあり、ここから読んだことで1巻でのお互いの心情がつかみやすくなったと思います。

そもそも、今作を後まわしにしていた原因は、攻めの性格がよろしくない、いやいや受けの方が狡いよという感想を色んなサイトで時たま見かけたからでした。基本的にあまり歪んだ人は好きではないので、もしやこれはどちらも応援できないパターンなのでは・・と思い、今まで購入をスルーしていました。でも、高校時代を読んでから1巻を読むと、攻めの気持ちも受けの気持ちも理解でき、キャラとして嫌いになることはなかったです。

2巻の後半は、1巻の最後で少しだけ受けが攻めに振り向きかけた後の話になっているので、1巻の後に読むのをおすすめします。

また、情景描写がくどいという感想も時たま見かけましたが、情景描写の美しさはかわい先生の十八番(だと私は勝手に思っている)なので、むしろストーリーに彩りを添えている感じで私は好きでした。

1

風情があり、とても良かったです!

ちるちるユーザーの人のオススメで手に取りましたが、大正解でした。

まるでドラマを見ているかのように、京都の老舗の跡取り達が家業と古都の伝統を守りながらも、新しい時代の変革を入れつつ奮闘していく毎日が描かれていて、非常に味があり、楽しめました。古都の文化風俗や伝統を大事に思う気持ちや、関わってくる色々な職人さん達へのリスペクトも表明されたこだわりのある文章で、読んでいて気持ちよくなりました。人物設定やストーリーも練られているので、ドラマを見たかのように、読了後強く印象に残りました。

兄弟ものとしても共感できる部分が多かったです。老舗旅館の跡継ぎの長男と家庭内で格差をつけられて育った次男の千秋の捻くれっぷりがツボでした。家の諸事情に振り回されたり、千秋が想いを寄せる幼馴染の侑央も長男への想いの吹っ切れができずで、なかなか可哀想な役回りですが、めげずに計算高く既成事実を積み重ねていく千秋の逞しさが良かったです。純愛ストーリーと言いにくい話ですが、恋愛感情はドロドロ生々しい部分もセットになる事も多いので、これもアリかなーと。

子供時代や高校時代の三人のエピソードも楽しめました。しんみりした人生模様が味わえる一冊でした。それにしても、長男がああなってしまったのは、若くして跡を継いだ事について、想像以上の重責があったんだろうなーと考えると辛くなります。まさかの続巻もあるようで、続きが気になります。
京都弁オーバーな気もしますが、愛嬌かと。あとがきを読んで、「喪服未亡人萌え」がお題でこの作品が生まれたようで、BLも奥深いです。

1

本当に嫌いでした(笑)

 初めて読んだときに、攻めの千秋が、気の毒だと思いつつ、本当に好きになれないキャラクターでした(笑)
 しばらくしてまた手に取ってみると、実はそんなに彼のことを嫌ってはかわいそうだと思い直せるまでになりました。

 京都で高級旅館「井筒屋」を営む千秋の実家ですが、兄の荘一の死で状況が一変します。

 老舗の井筒屋にとってみれば、千秋が後継者になるのが一番ふさわしいのですが、幼き日のわだかまりから、千秋はなかなか了承しないのです。ただし、千秋は、荘一を慕っていて、大好きだった侑央が自分のものになるのなら、井筒屋を継いでもよいとの条件をつけてきます。井筒屋とは無縁だと言わんばかりの環境で育った千秋に、やっと追い風が吹き始めるのです。

 侑央は好きなのは荘さんであり、千秋ではないのです。千秋は雰囲気や声、仕草を似せることはできても荘さんではないのです。最後まで抵抗する侑央が本当にかわいそうでした。

 千秋にしてみれば、やっと自分のところに運が巡ってきたのです。もう誰も邪魔をするものは居ない状況で、ユキちゃんを確実に追い詰めていきます。「もう逃がさへんで、ユキ」という言葉、そして乱れた襦袢姿がもう何とも言えない気持ちになりました(笑)

 このお話の中で萌だったのは、今まで当て馬の立場にいた千秋の逆転劇、千秋、ユキちゃんの着物の挿絵でもあるのですが、私はユキちゃんそのものでした。荘さんが居ない今、だんだん千秋に傾いていく姿が悲しく、そして時に共感でした。求め合った二人ではないけれど、もどかしさとやるせなさ、そして好きという気持ちが痛いほど伝わってきた作品でした。

3

優しくて強い男×流され絆され受け

弱味につけこんで自分のものになれとは、どんだけ狡くて酷い男なのかと思って読みましたが、むしろ優しくて強い人だと思いました。
強引に体だけでも…とはいってもそうは鬼畜だったり痛いプレイはないので、長年の想いがついに溢れてしまったという愛情が感じられたので、私的には萌えプラスワンな評価です。

千秋は何の罪もないのに、ただ次男だというだけで家族中から蔑ろにされいないものとして育って来て、よくここまでまともな人間になったもものだと感心するくらいです。
まともどころか成績優秀で勤め先の銀行ではトップエリート、なのに兄亡き後代わりに家業を継ぐのが当たり前だと突きつける家族に、いっそ売り払ってしまえと言う千秋に同調しました。
そんなふうに立派にグレもせず成長できたのも、お隣に住む幼馴染の存在とその両親から人に対する思いやりや普通の家庭の優しい雰囲気や気遣いを与えられたおかげなのでしょうね。そういう唯一の安らぎだったり癒しだったりする相手に愛しいという感情が芽生えるのは当然なこと。

若くして亡くなった荘一は哀れには思っても、恵まれた境遇で愛情を独り占めして人の世の美しい面だけを見て生きたのだと思うと、悪意はなくとも人の感情を思いやれず無自覚に傷つける酷い男に思えます。
勿論そういうふうに育てた周りの責任ではありますが…。

京都の町並みや風雅な様子が細かく描写されゆったりまったりと進められます。
大きな事件や混乱もなく、荘一への淡い想いから千秋を受け入れていく侑央の変化が自然な流れで描かれています。
でも、最後までに完全に荘一への想いを昇華し千秋と恋人になれるというのではなくいい感じになりつつあるかなという終わり方なので今後が気になります。
というわけで、続編を続けて読みます。

イラストはあまり合っていないように思えました。
整いすぎて冷たく見えるという侑央や役者のようなイケメンぶりが感じらてず、実はカバー絵の感じからして好みじゃなさそうな話に思えて今まで読んでいなかったので、勿体無かったなと思ってます。

3

表紙から漂ってくる色気

京都老舗旅館跡継ぎ息子×京都老舗紙司跡継ぎ息子。
徹底的な攻の片思いで滾りました。
腹黒キツネ×強気兎とでもいいましょうか。
流されるかと思えば、容赦なく攻をひっぱたいてみたり、振り払ってみたり、そのくせ妙に色気があってエロかったりと、もうすごい何なのこの魔性の受。

内容全然甘くないのに、お腹いっぱいなんですけど!

続きがあるので、この巻ではまだ曖昧な関係のまま。
受はひたすら攻の死んだ兄を想い続けてるし……。
全然攻に靡かない受と、受に執着しまくる攻。この一歩通行具合が見事でヤキモキしてたまらなくもどかしい。
作品中の京都の空気感がたまらないです。

2

京都!

京都の地が舞台で、京都弁。
京都の独特の”和”の雰囲気・・
古風な日本の感じが一層ストーリーを深いものにしていたと思います。

今まで関西弁という作品は目にしたことがあったのですが、
この物語は登場人物全員が京都弁ということで印象深く、萌えましたw

ヤンデレ攻めを期待して購入したんですが・・・ヤンデレ攻めというより執着攻め?
幼稚園の頃からずっと思い続けるなんて中々できないですよ。

侑央も侑央で口数が少ないというか、自分の気持ちをはっきり言えばいいのにという場面がいくつかありましたね。

終わりかたもなんかすっきりしないというか・・

と思ったら、続編があるんですね。
読んでみようと思います!

1

「和」の雰囲気に一応“萌え”

う~ん、かわいさんの作品にしてはもの足らず。
ヤンデレ好きなんですが、なんだろう、いまいち伝わってくるのがぼや~~としている感じです。
京都弁のせいなのか、最後まで受けの気持ちがよくわからない……状態だったからなのか。
ヤンデレの側の目線が少なかったせいかもしれないですね。
これはヤンデレ攻めの千秋の目線でずっと追っていたならだいぶ違ったかも知れません。
千秋の過去の確執とか、切ない片思いとかの心情が書かれていると切なさに同化できたのかも知れませんが。
受けの鈍さの方が勝ってしまっている……

噂によると続編というか、過去編が出るらしいという話を小耳に挟んだので是非そちらに期待したいです。
もしそちらの話が読めるなら、そのあとこちらを読むとまた違った印象になるのではないかと。
千秋の家族はちょっと酷すぎるものね~~
死んだ長男を責めたくはないですが、きっとこの人も知らずに傷つけるタイプですね。

とにかく次回に期待したいです♪

4

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