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表題作好きって言いたい

内田真二,23歳,取引銀行の新米担当
有坂和泉,27歳,レストランオーナー

その他の収録作品

  • プラチナリング
  • あとがき

あらすじ

美人レストランオーナーと、口下手新米銀行員。
一目惚れから始まる年下攻ラブストーリー!!
安西リカ、待望のデビュー文庫!!

レストランオーナーの和泉(いずみ)は、取引銀行の新米担当者・内田に一目惚れをする。
相手はきっとゲイじゃない。
だから見ているだけで満足だったのに、彼は毎日ランチに通ってくるようになる。
そのくせ難しい顔であっという間に平らげるだけの内田に戸惑う和泉。
でもそれが緊張のせいだとわかり、口下手ながら誠実な彼にますます惹かれていく。
そして初めて外で待ち合わせて食事をした夜、二人は結ばれるけれど……?

作品情報

作品名
好きって言いたい
著者
安西リカ 
イラスト
おおや和美 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523304
4.1

(96)

(40)

萌々

(35)

(19)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
18
得点
398
評価数
96
平均
4.1 / 5
神率
41.7%

レビュー投稿数18

とても愛おしいお話です

大好きな安西リカ先生!これで先生の作品を制覇しました~
12月発売の新作は何も考えずに即予約です
一回も外れたことのない先生の作品の中でも、これはオススメしたい一冊です。
安西先生が作ってくれるテンポが不思議なぐらい絶妙で、軽すぎず重すぎす、すぐに話の世界に引き込まれてしまう。
この小説を手に駅で待ち合わせをしながら読んでいると、あまりにも面白い冒頭部分で笑い出してしまいました(笑)

*******以下ネタバレあり*********

事故で亡くした父親のレストランを継いだ平坂和泉(受け)は周囲にも知られているゲイです。本人は言ったつもりはないがなぜか周りにバレてしまうような素直な性格です。
見た目は派手な割に中身は平凡とよく言われ、尽くしてやりたいタイプで、男に惚れては「重い」と言われて長続きはしない。もう無駄な恋はしないと決めた和泉の前に現れたのは美形の新米銀行員・内田真二。
イケメン好きな和泉は彼に好意を持っているが、相手は見る限り無口で生真面目な人で、あまり期待していなかった。
あまり会話を交わせないまま終わってしまった初対面にも関わらず、その後、真二はなぜか毎日ランチを食べてきてくれた。取引先の店だから来てくれるのかなと思っていたら、相手の好意を気づいてしまう。
理想通りの恋が自然に繰り広げ、二人は晴れて恋人になった。
あらすじを読んだ時はこれは片思いものかなと思っていたら、その二人の両片想いは束の間に実り、早っと感心したんですが、水に流れるようなとても流暢な展開でした。
普通にしては早すぎる展開ですが、綿密な心理描写と軽快な雰囲気のおかげて全然不自然と思いませんでした。逆にもどかしさがなくて気持ちよくページを進めるという爽快感がすごい!さすが安西先生ですね。
一見クールで実はとても不器用な真二の初々しさがたまらないく可愛い!初Hの翌日に「順番が間違ってしまいました」とへこむのも、「付き合ってください!」と宣言するのもたまらないです!
今までこのような純粋な恋愛をしたことない和泉にとってはなおさら愛おしいでしょう。
恋人になって、真二からプレゼントのリングをもらえて、あまあまな毎日を過ごす和泉だが、どこか不安を抱く。
ストイックで真面目な真二は自分を過小評価するぎらいがあり、見た目を褒められるのは好きではないらしい。一方、和泉は恋人に尽くして愛情表現したいのにまた重いと言われたくないから色々臆病になりつつある。
そんな水面下の不安定が消えないまま、ふたりの前に現れたのは真二とそっくりの双子の兄・真一である。
ほぼ一緒の容姿に真逆の性格。真二を心底愛している和泉にとって真一はただ別人だが、今までの真二の彼女はことごとく真一にちょっかい出せれては乗り換えっているらしい。それが真二のコンプレックスの原因だと判明し、再び思いを伝えた二人の絆はますます深めた。
ここの双子の兄のキャラも面白いが、また兄に恋人を奪われたらたまらないという風に焦ってしまう真二がもっと面白いなあ…「和泉だけは渡さない」と言い張るのも、ヘタレでありながらカッコよかったです!和泉もこれでメロメロ~素直に自分を愛してくれる年下彼氏はいいよね
それからも度々真一にちょっかい出せれるが、お二人のガードが固いですね。
自分の言葉ではうまく表現できないかも知らないが、暖かくて、爽やかなお話でした。

4

すごく好きな作品です

一目惚れをテーマにしたというこの作品。
とにかく、二人が出会ってからすでに恋愛が始まっているような胸キュン感がずっとあります!
不器用な攻めの一生懸命な姿や、受けが素直に自分の感情を言えるようになるまでの過程。
その全てにドキドキしながら萌えました。
お気に入りの一冊です。

3

甘々

テーマは「ひとめぼれ」
そこから始まるとっても甘い、そしてすごく優しい恋のお話です。

安西先生の作品は、すごく甘くて可愛くて主人公たちが一生懸命で
読んでいて応援したくなるようなお話が多いですね。
このストーリーも、今までの経験からちょっと恋に慎重になってる受けと
一生懸命なんだけどぎこちなくて口下手な攻めの、
お互いに一目惚れから始まった、とっても優しいラブストーリーです。

年上の和泉はいろいろ恋もしてきたし、それなりに経験もあるんだけど
今回ばかりは今までとは違って、ちょっと必死。
それだけに、すごく慎重になって考えすぎてしまい
自分で勝手に理想をつくりへんな我慢をしたり自分を作ったりしてしまい
それがかえって笑いも涙も誘います。
取引先銀行の担当になった真二は、くそ真面目で誠実な人。
最初の頃は話が続かなったり、笑いのツボがまったく違ったり
普通の人ならあっという間に愛想を尽かされてしまいそうな真二だけど
和泉だったから、そんな真二の良さをきちんと受け止めて
「ただの一目惚れ」で終わらせなかったのだと思います。

途中、真二の双子の兄のちょっとした当て馬騒動はありましたが
揺らぐことのないお互いを信じる気持ちと、強い絆で結ばれた愛情が
二人をより強く結びつけた結果となりました。

真二が贈ったシルバーのリングも、和泉だからこんなに大切に
どんな高価なものにも代えがたいと理解してくれているのだと
物や金額ではなく、心や気持ちや信頼というものを
とっても大事に思える和泉だから、真二のことを信じて
想い続けられたんだと思いました。

不器用ながらも真っ直ぐに和泉への愛を貫く真二の誠実さが
このお話をより素敵なものにしています。
そして、その真二を全身で受け止めながら大切に愛を育もうとする和泉。
和泉のことを「和泉」となかなか呼び捨てにできず
「い・い・いずみ・・」とどもってしまうほど緊張しいで
かなり奥手そうに見えるのに、Hはなかなか大胆な真二も見どころです。

安西先生の作品、これからも読んでいきたいです。

3

読む癒し

大きな山場があるとかメリハリ云々の話ではないのだけど、地に足がついてる感じがすごく好き。
読んでてとにかく幸せな気持ちになれました。

「一目惚れ」がテーマとのことでお互いベタ惚れしてるもの同士なので、引っ掻き回し役の攻め兄が登場しても、ドーンと構えて読んでいられる。

本当は寂しがりやなのにそれを隠してスマートな大人を演じてしまっている自分自身の問題に気づいた受けが、全てを曝け出してさらにカプとしての絆が深まる描写も良かった。

登場時はそんなキャラだとは思わなかったけど、受けは能ある鷹は〜を地でいく感じなんですね。
あれこれ造詣が深いのに一切ひけらかさないところが好感度大。
さりげなくイイものを身につけて目が肥えているのに、攻めからのちゃっちいシルバーアクセを心底喜んで大切にしてる受けの姿が尊い!と思いました。

攻めは、生真面目で誠実で今でも充分イイ男。
だけど、趣味が良く教養深い受けと比べるとあと一歩……といった自分に歯噛みしてて、発奮してる姿がまたかわいい。

将来、めーっちゃくちゃカッコよくなっちゃうんだろうなぁ。

多幸感に溢れてて読む癒しって感じで良かったです。

3

幸せな気分になりました

読んでいる途中から読み終える時まで、幸せな気分でいられました。
大きな事件はないし、そんなにやな人は出ないし、日常的な、幸福感溢れるお話です。
個人的に波風のたたない幸せなお話が大好きなので、評価させて頂きました。

2

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