心に深い闇をもった男の過去とは? 心の救いを描いたヒューマンラブストーリー。

夜をわたる月の船

夜をわたる月の船
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×217
  • 萌33
  • 中立13
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
44
得点
405
評価数
116
平均
3.7 / 5
神率
38.8%
著者
木原音瀬 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
日高ショーコ 
媒体
小説
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly Novels
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784883863761

あらすじ

ある日、河瀬は上司の柴岡に人事異動をたてにセックスを強要された。
どうしても企画部に異動したい河瀬は、たった一度きりで自分の望みが叶うならと、男と寝ることに同意するが…。

表題作夜をわたる月の船

商品企画課主任・河瀬史、30歳
北海道支社長・柴岡、48歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数44

思考への攻撃の恐怖

「じゃあ、本当の話をしようか」

めっ
っっちゃ面白かった!すごかった…!!
「ラブセメタリー」を読んでからであれば更に怖さが増すと思います。今作は恐怖や人の奥底がよりリアルに緻密。主人公河瀬への問いかけはそのまま読者にゾクゾクと刺さりまくり、読んでいてその臨場感と作品の濃厚さに泣けました。

木原さんの作品はほぼ外れなく面白いのですが、今回はことさら畏敬の念を抱かずにはいられません。
多くの作品で彼女は、社会的に取り残された者、平凡に社会生活を送る者、みすぼらしい中年、エリートやマイノリティや障害者を、BLを保ちつつ立体感をもった生々しさで描きます。
固定観念や一般的なイメージから抜け出したその人達の豊かな風合いが彼女の作品の魅力の一つです。40代アルバイトの谷地さんも、前科3犯の百田も、腕はいいけど性格最悪の谷脇も、神様の新も。
それは小説だけでなく日常での他人を見る目への問いかけでもあります。

柴岡の心中や人生は、多くの人にとって気持ち悪い、理解し難い、可愛そうや悲劇という感情を伴うであろうものなのですが、木原さんはそんな色を付けずに描いていると思いました。作中に出てくるように、彼らにとってはそれが普通であるからなのですが。
彼女の文章にその立場の人達への誠実さと真剣さ、眼鏡の透明さが表れていて、あぁこういう人だからこの人の本はどれも面白いし、クズ中のクズでも愛しくて笑えるんだよなぁ、と思いました。そして書かれるサインも丁寧。
だから「ラブセメタリー」も、あれだけ深刻で闇深く胸糞悪い題材と内容でも、自分の甘さにどれだけ責められているような気持ちになっても、それだけではない空気と後味が残るのです。今作とキーワードが少しリンクしているため、しつこいほど作品名を出し長々偉そうに語ってしまいました。

このお話のキーワードは「普通」「擬態」「本当と嘘」
「心の中に闇なんてないんだよ。自分は自分でしかありえない。」という台詞が素晴らしいです。そして自分とは全く違った生き方考え方をしてきた男が何を言い出すか分からない。
柴岡が本当の事を話そうとする時の緊張感と恐怖、そして飄々と嘘をつかれ混乱して、どんどん河瀬は巻き込まれて悪い方へ向かっていく。
話が進めば進むほど主人公の河瀬の生死に関係なくなっていくのにこのスリルは凄いです。それだけ思考への直撃は恐怖を禁じ得ません。

最初の異動願い取引云々は「そんな会社辞めちゃえよー!」だとか思うしお話の強引さも目立ちました。その“取引”はBLなら通常、『それでも快感が…』とか言いそうな所、今回は気持ち悪さと恐怖に覆われているのが強烈にリアルで、その後延々と続く罪の意識は全く地獄で圧巻でした。

散々おどろおどろしい展開で読み応えが半端なく、「これはBLじゃない!一般だ!」と大海原を感じた途端に、魔性が現れます(笑)
中年の色っぽさと滑稽さを描かせたら木原さんは一等です。
河瀬が聞きたい時だけ話す事を許可するのも、すぐ死のうとするのもシュールなロボット(そしておじさん…)みたいで可笑しい。あんなに有能な上司で支社長だった男なのに。
食欲が死欲に替わった3大欲求のみで生きる柴岡、そこから情がわくのは少々体が良い気もしなくもないですが、それが柴岡の本質の一つなのだとすれば河瀬が認められたのはこのお話の救いですし、こちらも認めないといけません。

自分が触れられたようにしか触れられない不器用さ、諦めとやり切れなさどうしようもなさ、最後まで救いがあるようで気休めかもしれない。本当に人は複雑で容易くて且つなかなか変えられなくて、心の底から愛が欲しい生き物だなぁと思いました。
生きることに対して私もさほど熱望も絶望もないので、柴岡があの後生きる気持ちを持てるのか思いつきませんが、彼も今までの考え方以外を河瀬から得られるといいですよね。そうすれば次第と整理整頓されていくかと。

2

良かったーーーー

一気に読んでしまいました。

魔性のおじさま受け……。
彼の本性が分からずなかなかに惑わされました。

平気な顔してそれっぽい嘘吐くわわざと怒らせるようなことまで言って非常にややこしい男性なのですが、どうにもこうにもリアルな人間らしい欠陥のようなものが愛おしく見えて仕方ないんですよね…。

こういう男性に会えるから木原先生作品はやめられないんだ。
ずっとしがみつかせてほしい。

おじさん受け苦手だったはずがいつしか魅力を知り堪能できるようになりました。
これも先生のおかげ。

1

月のように鮮やかに

食品会社で営業の仕事に嫌気がさしていた河瀬は、上司・柴岡に企画部に異動したいと相談します。柴岡は見返りに体の関係を強要し、河瀬は一度だけと応じますが、企画部に異動したのは別な人間。怒った河瀬は夜道で柴岡を殴り、柴岡は車にはねられ大けがを負います。数か月後、河瀬は企画部に異動。柴岡が約束を守っていたことを知り、自分の未熟さと羞恥心に打ちのめされます。
6年後、河瀬は新商品のテストのため訪れた北海道支社で、柴岡と再会。柴岡の完璧な仕事ぶりとは裏腹な異常な面を目の当たりにします。暴走運転、汚れ切った家、言葉で煽り自分を崖から突き落とさせようとするなど、柴岡は河瀬を翻弄します。
その後、東京に来た柴岡はこともなげに死ぬつもりだと言い、放っておけず河瀬は柴岡を自宅に連れ帰ります。柴岡は自殺を阻まれたストレスなのか目が見えなくなり、手を焼いた河瀬は精神科医の叔父に相談。偶然にも柴岡の自殺した母親は叔父の元患者で、母子は夫婦として暮らしていたことが分かります。柴岡のこれまでの行動に垣間見える河瀬への好意。母との壮絶な関係。柴岡を死なせたくなくて、河瀬は柴岡と体を重ねてしまいます。体だけの関係でも、次第に柴岡を可愛いと思う河瀬。しかし、好きだと告げた翌日、柴岡は突然視力を取り戻し北海道に返ってしまいます。河瀬は後を追いかけますが…。

河瀬が柴岡に一歩二歩と踏み込んでいくうちに、気持ちが嫌悪、同情、愛情へと変化していく描写に引き付けられました。特に、柴岡の言動に苛ついた河瀬が喋るなと命じて体を重ねるうちに、柴岡の素の面を知っていくころが、とても面白いと感じました。言葉で擬態していた柴岡。本当は甘えたがりで、素直で、恥ずかしがり屋で、そんなところに河瀬は惹かれていったのでしょう。

行為の最中、柴岡が「君の右手が一番好きだ」という場面が、とても好きです。昔、初めて一緒に夕食を食べた帰り、暗がりで立ち止まった柴岡の手を河瀬が引いてやったことがありました。このとき柴岡は河瀬を好きになったのだなあと深く納得し、嘘つきな男が胸の奥に何年も恋心を隠していたことに、すごく切なくなりました。

河瀬に好きだと言われて柴岡の視力が戻ったのは、愛する人に愛されたことがなく、逃げ出したくなったからなのだろうと思いました。
柴岡が海に入って死のうとした後、河瀬に最初の時「好きだ」と言わなかったのは「何も言わない方が、君もすぐ忘れると思ったんだ」と話す場面があります。柴岡はどうしようもなく不器用なのでしょう。

心に闇を抱えていても、人は救いを求めずにはいられないのかもしれません。柴岡が最後に救われて、本当によかったと思いました。タイトルの中の「月の船」は、柴岡にとっての河瀬のことなのでしょうね。暗いトーンの物語だからこそ、最後の救いが月のように鮮やかに印象に残りました。

3

生きて!!と思う

オヤジ受けは初めてだったけれど、はじめてがこの作品で、もうすっかりその魅力に引き込まれてしまった。オヤジ受けだからというか、オヤジであることと受の持つ事情が相まってというか。とにかく圧倒的存在感の受と、比較的普通な攻がどうなるのか、読み始めたら手が止められませんでした。
受になる柴岡は、見た感じは普通のおじさんで良い上司であったけど、その中身がとんでもなかった。不安定で嘘つきでいくら手を伸ばしても届かない。心の中の闇、過去は想像以上に壮絶。
最初、攻の河瀬は異動をしたいならと柴岡に体を求められそれはもう嫌っていたけど、別れてまた再会して少しずつ気持ちが変わってくる。
柴岡の心に巣くう母親が大きすぎて、その人生を母に支配されてるような、そんな柴岡を河瀬が救い上げる。静かなのに強烈な印象を残すお話でした。
個人的な萌の話ですが、目が見えるようになる前のやりとりやイラストに描かれた二人の姿がとっっっても萌えた。そしてなにより、全編を通して不思議な柴岡という存在にどきどにはらはらさせられてるうちに彼の魅力にどっぷりはまってしまいました。

4

ちょっと重いかも…でも、それがイイ!!*。ヾ(。>v<。)ノ゙*。

日高ショーコ先生の素敵なイラストと、美しいタイトルに惹かれて手に取りました (⌒-⌒*)v

読み終えてまず思ったことは、ハピエンで良かったなあと言う事 ( *´艸`) 決してバッドエンドが嫌というわけではありませんし、「救いのない終わり」と言うのもありだと思うのです。

でもこの小説の柴岡(受)は心に深刻な闇を抱えています。年は40代後半。このまま放っておけば必ずや自殺あるいは孤独死するのは間違いなく、それではあまりにも悲しすぎます。だからラスト近くになって、ようやく柴岡(受)を理解し始めた河瀬(攻)が、柴岡(受)の頑なな心を突き崩そうとぶつかっていく姿が頼もしく、嬉しい気持ちになりました。

実は物語の序盤・中盤とも、河瀬(攻)が柴岡(受)を大層気持ち悪がっているため、この二人が最終的には恋人同士になることなど有り得ないのではないかと懸念しておりました。また終盤では柴岡(受)の自殺願望が強すぎて、河瀬(攻)が自身の気持ちの変化に気づく前に、柴岡(受)がこの世を去ってしまうのではないかと冷や冷やしました。

読後は収まるところに収まったとホッとしながらも目尻に涙が浮かび、柴岡(受)の境遇や自殺願望に至った経緯などを思いやっては、いつまでも鼻をグズグズいわせておりました。甘々のハピエンも好きですが、本書のようにしっとりと余韻のある終わり方も大好きです 人*´ー`*)スキスキ♪

本書は全編通して河瀬(攻)視点でした。よって柴岡(受)が何を考え、何を欲し、何をしようとしているのか皆目分かりません。柴岡(受)の行動も言動も謎ならば、なぜ死にたいと思うのかも謎です。受けの心の行方すべてがミステリアスで、そこが面白く夢中になって読みました。

通勤電車内で読むのが常ですが、幾度か下車駅を通過しそうになり、慌てて降車するということを繰り返しました。それほど私にとっては興味をかき立てられる作品でした。オジサマ受けが地雷というのでなければ、いえ地雷であっても是非多くの方々に読んで頂きたい作品です。

まあ、それにしても!河瀬(攻)があれ程までに柴岡(受)を嫌い、「気持ち悪い」を連発するのには驚かされました。確かに河瀬(攻)の気持ちは分かるのです。人事異動を楯にセックスを強要されたのですから。でも単に「嫌い」とか「嫌な奴」くらいなら、その後の展開で恋愛として十分成り立つと思うのです。が、そこまで気持ち悪がられると、BLとして成立するのだろうかと心配になりました (・・;)

でも柴岡(受)はナイスミドルで見た目は若いのです。そして「嫌よ嫌よも好きのうち」と言う言葉があるように、河瀬(攻)は柴岡(受)を嫌悪し殺したいとまで思いながら、無視することが出来ません。無関心ではいられない、つまりは関心があると言う事。これって大きな意味での「好き」の一部分。惚れた腫れたで結ばれた後、徐々に相手の悪いところを知り嫌悪感を抱くカップルよりも、最悪な部分を知りつつも好きになる方が、長続きすると聞いたことがあります。

もしも河瀬(攻)が柴岡(受)を嫌いなまま、何の接点もなく遠く離れ離れのままだったなら、そこで終わりになっていたことでしょう。でも一時は離れ離れになった二人が6年後には再会を果たすのです。そして、偶然な成り行きとは言え何度も接触していくうちに、嫌いが好きに変化していく。その様は読んでいて楽しい展開でした。

まず再会して驚いたのが、柴岡(受)の髪の毛の色。染めるのが面倒だからと真っ白なまま。次に凍り付いたのが運転の速度。高速道路でもないのに120キロ超えで走ろうとするのですから。そして唖然としたのは汚部屋。柴岡(受)のきっちりと清潔そうな外見からは想像出来ない散らかりよう。これらは皆、柴岡(受)の心の底からの「救って欲しい」という訴えだったのかなあ、と全てを読み終えた今は感じています。

魔性系オジサマの柴岡(受)は、河瀬(攻)を傷つけるような酷い言葉ばかり吐くし、ホント可愛くない。それなのにラスト近く、だんだん可愛いと思えてくるようになるのです。河瀬(攻)の言葉に顔を赤くしてみたり、恥ずかしがったりと、柴岡(受)が意外な一面を見せるせいかもしれません ギャップ萌ぇ――――(p〃д〃q)――――!!

河瀬(攻)はあらゆる面で翻弄されっぱなしでしたが、最後はようやく主導権を握ります。どうか河瀬(攻)が柴岡(受)を甘やかし、心の闇の部分を忘れるお手伝いを一生かかってして下さいますように、と祈るような気持ちで最終のページを捲りました。もっともっと小説の続きを読みたいと放心状態になりながらも、物語の終わりを飾る日高ショーコ先生の挿絵イラストが素晴らしく美しく、あたかも二人のその後の未来の姿が見えるようで救われました (ノд・。)

10

普通のオヤジ受けではありません。

何回も読んでいるので初心でレビュー出来なくなっているのですが・・・。
一番初めに読んだ時は終盤号泣した記憶があります。目が腫れるほどに(恥)
先が気になって②ちゃんと読んでいるようで読んでいないような・・・そんな感じだったのか、読み返してなるほどなあと思うこともありました。
今回再読して、やっぱり涙が出ました。

雨の中、柴岡が1人で出て行ったのを後から河瀬が追いかけて引き戻すあたり。
ソファーまで河瀬を探しにいって居なかった時の柴岡。
「君の匂いがするから」「犬のように紐で引っ張られたくない」
最後の目が見えてるのに目隠しするといつもの柴岡になるところ。
言い出したらキリがないですが。

お話の中で何度も置かれている立場が(精神面でも)逆転している?!のに最終的には河瀬が追いかける方に!
想い合った後に別れがくるこの感じ。木原節炸裂ですね(勝手に言ってます(笑))

あとエチシーンがあんまりエグくないと言いますか、セクシーではあるんですが、サラッと読めてしまうのも木原さんならではなのかな?とも思います。
この作品は木原さんの中でもエチ回数かなり多い方では?!

最後に「月の船を拾いに」というセリフがあるんですが、タイトルの中にある言葉が出てくるとなぜか「タイトルきたーーーー」ってちょっとテンションあがるんです(笑)
初回はあまり思いませんでしたが今回はきたーーーってなりました(笑)

初めから最後まで重めで暗いお話ですが私にはこれが最高なのです。

10

尋常ならざる緊張感

怖い〜怖い〜!これはBLなの?ホラーではないのですか?
一切の事前知識なく読んでしまいました。

仕事ができて話のわかる素敵上司、柴岡。何度か食事などして自分が「お気に入り」の部下のような気がして、微かに優越感を感じていた河瀬だが…
唐突に!希望部署への異動をエサにセックスを強要され。選択肢がないような強迫観念に駆られて、セックスする。挿れる側だけど、紛れも無くこれはレイプ。誰にも相談できず、の性的暴行の被害者です。
しかも、約束の異動が叶えられず柴岡の異動だけが決まり、送別会の夜、後を追いかけて殴りかかる!よろけた柴岡が車に轢かれる!河瀬は逃げる!
この辺りの、河瀬の強迫観念に急き立てられるような異常心理というか、切迫感の描写が怖い怖い。
河瀬の感じる恐怖感以上に怖いのが、何事も無く北海道支社長になった柴岡。
家は超汚部屋で、この男のとっちらかった内面がうかがえる。上っ面は清潔だけど、誰にも本心を明かさない底知れなさ。これぞホラー。
この男は内面が壊れています。そこに否応無く巻き込まれてしまった河瀬の受難劇。
途中で柴岡がどうしてこんな風になってしまったのか分かってしまいましたが、余計に業の深さや異常性が際立って、その上河瀬の逃げ場もどんどん無くなって、この話一体どうなんの?という不安感が高まっていく。
死にたがる柴岡と、見捨てられずに構ってしまう河瀬。のらりくらりする柴岡のキモチ悪さ。
その上、なんで河瀬が柴岡を抱くようになってしまうのか。常識的見地からは何も正解は見えてきません。ひととひととの不可解な結びつき、内側に閉じている以上、外からは計り知れない関係性。
この密室内でのセックス三昧の描写も、凄まじくホラー(というより不条理)で、でも目を離せない。
ラスト、それでもまだ死にたがる柴岡の、心に浮かぶ光景は月の船…綺麗なものに導かれて救われたい、という叫び……
自分が助けてあげられる、と思う河瀬は「共依存」の檻の中にはまり込んでしまったのでしょうか?……
未来を予想できないこの二人の行き先は、一体どこなのでしょう。

4

ふばば

ゆきえ様
本当に、抉ってますよね…人との結びつきの影の側面というか、こういう作品を読んだという事実にすら震える気持ちがします。

ゆきえ

私も、この深い人間愛ドラマに、とても心をつかまれました!BL以前に、人と人の関係性をえぐった感じがたまりません。

ぜんぜん理解できない受けも攻めも。

ミドル受大好きだけど、受けの芝岡さんが痛すぎ。
イタイの通り越してクソすぎて………そう、なんか可愛いんだけどクソでした。
河瀬君は、巻き込まれすぎ。
死にたがる芝岡さんも、それが気になってしょうがなくなっちゃった河瀬君もよくわからん。でも、可愛い芝岡に気づいちゃった河瀬ブラボーっっ!ハピエになるってわかってなきゃ読めないよ、このカップリングは。
河瀬君は芝岡さんを気にし過ぎてそのままも〜、頼むからそのまも〜ぉ、まっすぐ行けばいってほしいと思う。

2

お、重っ……。

心底【WELL】を読んだ後にこれ読まなくて良かったと思いました。
そうじゃないと、この暗闇ループの衝撃に耐えられなかった。
そこはかとなくダークな展開で、ちょっと読むのが途中耐えられなくなり、完読するのに3日を要しました。
それでも挫折できないというか……挫折させてくれないっていうか。
結局、怖いもの見たさで最後まで読んでしまいました。

後味の悪さは木原作品の中でも屈指だと思います。
一応はハッピーエンドなんでしょうが、後半急ぎすぎた感があり、まったく主人公達に感情移入できませんでした。
河瀬が柴岡に惹かれていく過程も、柴岡が河瀬を好きになった理由も、なんだかどのあたりもいまいちピンとこず、ちょっと無理あるんじゃないかなーと違和感が。

何かがカチっと嵌れば神評価になったのではないかと思うんですが、何かが嵌らず、その何かが自分でもよく分からないので上手く言えないのですが、数年してから再読するとまた違った評価が出来るかもしれません。

2

オヤジ受けの最高峰

小説でのオヤジ受けの最高峰だと思ってます。なお、コミックでは未散ソノオ様の「KOH-BOKU」です。どちらの作品も、年齢より若く見えるとか、無自覚色気があるとかでなく、外見は普通で仕事のできるオヤジという点が、より私の中でポイントが高いです。日高ショーコ様の描く柴岡がカッコイイようでも老けたオヤジであり、オヤジ好きにはたまりません。

河瀬史(攻め)の目線でストーリーは進んでいきますが、柴岡(受け)が頑なで腹が立つくらいです。河瀬史は、自分が手を離すと死んでしまう男を相手にした一般的な人間がとる態度であり、その言動に違和感は感じませんでした。少しずつ明らかになる柴岡の過去、そして柴岡が河瀬史に求めたものとは…。

柴岡にイラついていたはずなのに、読み終えてからもう一度、今度は柴岡の目線に立って読み直したくなる作品です。オヤジ好きにはお勧めです!

5

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