茶鬼さんのレビュー一覧

蜜約捜査 小説

華藤えれな  周防佑未 

ネタばらし厳禁

この本は色々言及しづらいです(汗)
なんといっても、攻めの素性に言及してしまうとウッカリ大きなネタバレになってしまうから。
さて、何から伝えよう?

警視庁鑑識課で警察犬を扱う仕事をしている主人公・里津には5年前中国マフィア絡みで重傷を負い植物状態になっている元刑事の兄がいます。
里津の願いはこの兄をこんな目にあわせた犯人を検挙すること。
追跡調査や危険物探知、麻薬捜査など、あらゆる面…

5

不埒なファシネイション 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

だんだんマキが嫌いになる(涙)

不埒シリーズ基本的には好きなんです。
だけど、「パラダイムシフト」でマキが超ネガティブに傾いて、それは過去がひどすぎるからだよ、という下地があるにせよ他人が動きすぎる実に他力本願な姿にイラつきを覚え、
「インセンティブ」で恋人がいるにもかかわらず何かと日比谷を頼る姿(それが和典の誤解を生む原因だけど)にまたイラっとさせられ、
もうこのままじゃマキは嫌いなキャラ決定だよ、、と思ったところへトド…

4

銀狐の想い人 小説

夏乃穂足  雨澄ノカ 

ファンタジーなんだけどファンタジー色が薄い不思議

夏乃さんの外ファンタジー2冊目。
この作家さんの特徴は、やけに背景にリアルがあってファンタジーなのにあまりファンタジーを感じさせない不思議があります。
人外も当たり前のように存在しているし、だれも恐れはしない。
そういう設定なんだよ、と言ってしまえば元も子もないが、ファンタジーで夢を見たい人には肩すかしかもしれないし、現代とファンタジーの新しい融合というとらえ方も?
多分にこれも両極分かれ…

1

二度目の恋なら 小説

高岡ミズミ  竹美家らら 

本当は重いのにサラっと。。。

ミズミさんの久々の書き下ろし作品。
イラストが竹美家さんなので実は超地雷!
好きな方には申し訳ないが、どうしても少年少女小説の挿絵の雰囲気がまとわりついて好きでないのです(大泣)
学生時代の回想イラストはまだ大丈夫なんですが、大人な主人公表現が苦手で苦手で・・・おかげでこの本に手を出すのにどれだけ苦労したか(汗・ミズミさんだから読みたい!でも・・・という葛藤)
さて、それを抜きにしてちゃん…

3

ラブ・ブラッド -テンペストの悲劇- 小説

五百香ノエル  楡野ユキ 

憎しみと嫉妬の元に悪がある

「ファンタジーラノベのエロゲ風味で脳内アニメ化」と評した1作目の続編。
主人公の運命の相手である騎士達がやってきたことで(1巻の終わりで日本に向かう姿が描かれてましたね)前の巻にはなかった恋愛要素が若干出てまいりましたが・・・
もういちど、この本の人によっては地雷となるべき点を挙げておきましょう
・主人公が12歳で成長のとまった両性具有で、その要素は女性器部分が強い。
・主人公自身も吸血鬼…

4

聖夜 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  ヨネダコウ 

北から始まりそして南へ、30年愛

この本の中には[名前のない色]と[聖夜]の2本が収録されているのだが、全部読み終わってみて、ある共通点を見てしまった。
それぞれに、片方が恋人としていた人が妻帯の既婚者であったこと。
それにより、[名前のない色]でのミサ先生は苦しんでトラウマとなる既婚者のずるい姿。
[聖夜]では相手に真摯に向き合う既婚者の姿があり、それにより、20年愛となる部分もあるのだが、それはとてもよい人間関係を築いた…

8

箱庭のチェリー 小説

夏生タミコ  みずかねりょう 

ウブい年上との不器用恋愛

作家さんのデビュー作品だそうです♪
この作品、表題は二人がきちんと恋人になれた生徒の卒業後の二人のお話になっており、その前の恋人になるまでのきっかけのお話が【ガラスの向こうは鮮やかだった】というお話になっております。
確かに、この本のタイトルにした題名は全部読み終えてみればそれは先生のことでもあり、生徒のことでもあるかな?
と思われ、タイトルに持ってきたのは間違いではないと思います。
色々…

4

お前とだけはつきあえません。 小説

櫛野ゆい  桜城やや 

これぞ学園モノBL

とタイトル通り思うほどに思った作品。
ストーリーやキャラをまず置いておいて作風に触れると、お手本のような王道な文章と展開、優等生のよくできたモノのような印象を受けます。
冒頭に人物の外観描写、出会い、隠された謎のチラ見せ、気持ちの動き、ヤマ、円団。
セリフのやり取りが多く、モノローグや解説めいた文章が少ない。
そんな点でもとても非常~にわかりやすいです。
櫛野さん、リブレでしか書いてない…

1

うさんくさい男 小説

松雪奈々  街子マドカ 

ひょっとしてツンデレ勝負?

超ブラコン兄・連が弟を思うあまりミイラ取りがミイラになって仁科という男と恋人になるまでのお話の続き。
今回の目指すところは、脱ブラコン?それともより硬い結びつき?
何かズルいな~と思ったのはフェアのSSカードのショートを作中にほのめかし、そんな事があったんだよなエピソードとして盛り込んで、似たようなシチュが繰り返されること。
多分、弟に恋人ができたことで少しはブラコンも軽くなり、
そしてラ…

3

泣きっ面にキス 小説

野原滋  森原八鹿 

父であり、母であり、兄であり、そして恋人

最悪の出会いをした主人公と、姉の婚約者の兄。
意地張って強がってる主人公が見せた本音の顔にヤられてしまったその兄が、かいがいしく面倒を見て餌付けして、主人公が初めて得たその気持ちを絵にぶつけながら彼によって抱えていたモノを吐き出し克服して、明るい未来を得るお話。
題名はまさにそうですね♪
話の展開は主人公視点なのに、何故か題名は攻め視点w

きっと恋愛的には、年上には「放っておけない存在…

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