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まずは、あらためて自分がいかに歳の差(年上攻め)大好きかを思い知りました。
いい歳した大人の男が、天然の可愛い男の子に振り回されるのって、いいですね♪
諒一は、説教たれて威張りながら世話を焼いて甘やかすという、斬新な攻めです。
翠の土偶のような泣き顔を見てからずっと、家に通い続けて好意を示しているのに、激しく鈍い翠からは奇特で親切な人としか思われてなくて、大変不憫でした。受け視点なのに、攻めの気持ちの方がよくわかるって、不思議です。
思えば最初から、おまえ一人くらい養ってやると、プロポーズめいたことを言っているのに、翠には全く伝わってませんでしたね。鈍すぎる翠には、はっきり好きだと言わないと伝わらないのです。
思い余って、強引にキスを奪ったあとの、「まな板を洗え」には笑いました。照れ隠しかも知れないけど、こんなときに言うこと~?
諒一がいちいちお父さんみたいなので、生活感ありまくりで、そこも面白かったです。
諒一が粘り強く頑張ってようやく気持ちが通じたあとの、「おまえが自分を大事にしないなら、俺がする」って、帯にある言葉なんですが、すごく素敵なプロポーズだと思いました。
翠は家族を事故で失くしたことで辛い思いを抱えて生きてきたけど、これからは大きすぎる諒一の愛に包まれて、幸せになって欲しいです。
ちらりとネットの評判を見たところ、贖罪意識を持つ受け主人公って、この作者さんの小説にはよく出て来るみたいですね。
過去に罪を感じる主人公――萌えるけど、読んでてかわいそうだったな。
最初の出会いがとにかく最悪で、たぶん自分が読んできた中で最も険悪な出会いだと思いますw
泣きすぎて目が腫れすぎて土偶状態とか、切なすぎるし。
攻めも受けも、性格設定がすっごく重厚なのが心に残りました。
受けは内向的かと思いきや積極的だったり、すっごく明るくなったと思ったら急に落ち込んだり(いろいろ伏線はあるわけですが)。
攻めは高飛車でいばりんぼで、だけどいざというときは異常に優しくて、「好き」みたいな言葉が絶対に言えそうにないシャイな格好良さがあって。
美大生の受けが主人公なだけはあって、梅見(ちょっと違うけどw)の時の写実的で情感のこもった――恋心丸見えの描写が、すっごく素敵でした。
終盤に過去を告白して姉に詰め寄られる?シーンとかも好きですね。
あらすじとして意識しちゃうと、なんかヘビーな(重苦しい)雰囲気を一瞬感じちゃうんですが、攻めが異常に優しくて甘々なこともあり、結構ところどころにくすっと笑っちゃう描写もあったりします。
読後感はほんわかと、爽快でした^^
濡れ場が予想以上に濃厚なのは少しびっくりw
あと、受けはもともとゲイだって書いている人が結構多いのですが、このお話の場合はちょっと違うんじゃないかな。
好きだと感じたのは同性だけ、という趣旨の記述が一瞬だけ出て来るんですけど、前後の文脈からしても、主人公の反応から見ても、諒一が初めてのちゃんとした恋、だと思うんですよね。
恋をすることさえ恐れていたっていうか。
だから、この小説に限って言えば、攻め受け両方ノンケだと思います。
うーん受けはノンケというより、「無性愛者」に近かったんじゃないかな。
トラウマも作用していると思うけど。
風景描写もきれいで、とてもロマンチックなのでおすすめです。
初めて読んだ作家さんでしたが、とてもよかったです。
レストランでの諒一の態度には、なんて大人気ないんだ!と、イラッとしましたけど…その後はそんなこともなく、心穏やかに(笑)読み進めることができました。
まぁ、多少大人気ない言動はあるんですが、レストランでの言動以外は翠を想うが故のことですから許容範囲です。
可愛いと思ったのは、時間を忘れて梅花空木をスケッチしていた翠に諒一が餌付けをする場面。翠は自分で食べると言ったのに、両手を塞がせてまで自分で食べさせたがった諒一さん可愛すぎでしょ(笑)
過去に囚われて人に甘えることが出来ない翠でしたが、諒一はそこのところをとても上手に甘えさせてました。
トラウマは簡単には克服できないだろうけど、諒一がそばにいてうまく甘やかしてくれてるから、いつか自分は幸せになっていいんだと思えるようになるといいですね。
大きな事件があるわけではないけど、じっくり読ませてくれるお話だったと思います。
私はとても好きです。
あと、若葉が産んだ赤ちゃんの名前は出てこなかったけれど、もしかしたらあの子の名前だったりするのかな?
翠、すっごい叔父バカになりそうですね(笑)
個人的には思わず涙してしまうツボがあったり、受け様のアンバランスな心が
妙に切なく哀しかったり、そうかと思えば狂気に近いような陶酔でもって、
一心に絵を書く姿に惹きつけられたり、思わず攻め様視点で読み込んでしまった。
簡単に言えばトラウマものなんだと思うけど、この手のトラウマは受けた時期が
幼い子供だと払拭するのはなかなか無理なんだろうなぁ、なんて感じる。
だからこそ、年の離れたオッサンに包み込まれるような愛情が1番なんだろうと感じる。
内容的には、幼い時期に両親と妹を事故で無くし、その原因が自分にあると思い込み
性格的に、いつも自分の思いを飲み込んでいつの間にか全てに於いて無気力な感じに
自分でも気が付かないうちになっている受け様。
その受け様のたった一人の姉結婚する事になり、その相手の兄である攻め様と出会い
攻め様に大人の包容力で甘やかされ、いなされるうちに次第に年相応の感情を外に
出す事が出来るようになり、同時にいつの間にか攻め様に対して好きだと言う感情を
芽生えさせ、でも亡くなった妹の事を考えると自分は幸せになれないとも思う。
子供かと思えば大人びていたり、明るいかと思えば空虚だったりとかなり不安定な
受け様なのですが、攻め様はそのアンバランスで不安定で、不細工になるほど泣いた
受け様の顔に胸キュンしちゃうようなちょっと悪趣味な攻め様です。
それに、攻め様はやっぱり年の離れた弟の面倒を見ていたので庇護欲いっぱいの
心配性のオッサンなのですが、歳の離れた受け様に振り回される事になりますが、
それすら喜んでるような雰囲気もあり、更にHになるとオヤジっぽいねちっこい感じが
ヒシヒシと伝わってくるのです。
切ないだけでなく、ほのぼのした感じも甘い感じもあり、かなりバランスのとれた
作品のような気がします。
個人的にはオヤジのねちっこい感じが萌えました(笑)
こういう世話好きキャラ好きです。
お互いが過去に両親を亡くして、兄弟(姉弟)だけで頑張ってきてる。
そしてその2人の弟と姉が婚約。
初顔合わせの時にちょっとした喧嘩になるんだけれど
諒一が相手の性格を勝手に決め付けた台詞ばかりで
凄く嫌なキャラだと思ってたんですが
後々のストーリーを読んでいくと結構世話好きのいい人だった。
そして翠の方も過去両親の死になにやら重い罪悪感を持ってるみたいで…
そこからは読むの楽しくなって
翠の世話をする諒一が本当にお母さんポジション
まぁ翠は絵に夢中になると周りが見えなくなるから
諒一みたいな人が側に居れば安心。
過去の罪悪感も打ち明けて
すぐには無理だろうけど少しは楽になったんじゃないかな。
とにかく翠は諒一に面倒みられてればいんです!!