茶鬼さんのレビュー一覧

いつかきっと恋になる 小説

秋山みち花  緒田涼歌 

撃沈しました(涙)

そうなんですよ、いや、そうだったんですよ。。。
この作家さんの本で好きなのは過去2冊。
ついそれを期待して本来といいますか、多く書いてらっしゃる割と健気な受けちゃんモノの存在に地雷を踏んで爆発してしまうことを!

母親を亡くし、後見人を亡くしひとりぼっちになった美咲は、後見人が入るはずだった救助小屋の管理を、学校が始まるまでということで愛犬の救助犬ヴォルフと一緒にしているのだが、ある日、普…

3

初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

厩9分の純朴青年

題名を「ドレナージュ」と勘違いしてなんでマッサージなんだよと、よく見たら「ドレッサージュ」でした(大汗、、)
今年はオリンピックイヤーですが、あのホケツ選手の出る乗馬の競技種目ですね!
ものすごくノーブルで、シルクハット(?)にジャケットにタイに白のスパッツに長靴で、背筋の伸びた美しい姿勢、まさに人馬一体の演技にTV観戦していてため息がでたものです。
さて、個人的興奮は置いておいて、このお話…

3

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

ちん拓!?・・・喜劇の舞台を見ているようでした。

アクの強いぶっとび展開の典雅節のほうが好きな自分には、それが薄まってるディアプラの文庫は実は今ひとつパンチが弱く感じてしまう。
学生で例えるなら(?)進学校で異彩を放つ成績は中くらいだけど個性が強い生徒、みたいな立ち位置?
しかしながら、割とこの作家さんの特徴のスれてない主人公、もしくはすごく庶民的な主人公、という点は笑いを導き出す元になってはいると思います。
今回のお話は、まるで舞台の脚本…

3

片恋シュガー 小説

草川かおり  壱也 

七色仮面の作者さん

この作者の草川かおりさん、一昨年のデビュー作品から読ませていただいていますが、最初が遊郭でしっとり切なさ満載の重めの作風で描かれて、それからちょっと痛い切ないもを含めながら段々ライトな作品が見られてきたのですが、今度のビープリ作品は、そのレーベルにぴったりな(?)とってもライトで可愛くて、思わず、えっ!?この作家さん?って思うくらいカラーが違っていてびっくりしました。
実にいろんな引き出しをもっ…

2

ラ・テンペスタ 小説

水原とほる  葛西リカコ 

狂犬には天からの啓示なのか?(w)

実家のヤクザの影響の少ない離れた地の京都で大学生活を送る主人公のもとへ、抗争の影響があるかもしれないと、護衛にやってきた元刑事のヤクザ。
「お前は俺のものだ」と強引に体を奪われ・・・
なんて、あらすじなんかを見てしまうとあ~あ、、いつのもよくあるパターンね。。。
なんて思ってしまうかもしれない。
確かにそういう部分はあるんですが、今作に実はちょっと魅力を感じたのです。
それは攻めとなる男…

6

羨望と恋 小説

火崎勇  葛西リカコ 

ひょっとして、これってコメディ?

火崎さんがホワイトハート!?
先月はHollyだったし、新たなレーベルへの進出が目に付きます。
しかし、やっぱり火崎作品は火崎作品。
相変わらず淡々と、謎を秘めながら展開してラストにそれが明かされる。
片側視点で進行し、番外にてもう一方視点にて補完がされるという、いつもの作りも全く変わっていませんでした。
しかし・・・

そして今回のお話は、古い家に縛られて自我を出すことを抑えられ、…

6

恋惑う外交官の動揺 小説

バーバラ片桐  海老原由里 

貸し借りなしの慰めて

外務省のキャリアなんですけど、アクション満載でまるで警察みたい。
テンポはかなり良く、軽妙に進んでいく。
主人公二人の姿は、何だか往年のコンビの探偵ものを連想させるような雰囲気も感じる。
結構、シリアスもありだけど重くなりすぎないように愉快なやりとりもあったりして、その作りはうまいな~と思うけど、印象に残るかというと・・・
実際この本を読んだのは4月だが、うっすらとあらすじは覚えていたが、…

0

左隣にいるひと 小説

可南さらさ  木下けい子 

ヘタレわんこの尻をひっぱたくw

周囲から「金魚のフン」とまで言われたほど仲のよかった二人が、急に疎遠になって周囲から喧嘩してまだ仲直りしていないのか?と言われて、
それから5年後、当時の気まずさはまるでなかったかのような再会を果たし、
相手は本当は好きだったんだと告白し、
主人公は、なんだ、そんなことだったのかと、ヘタレる相手をまるで叱咤するように、ぐいぐいと前向きに”友達”から”恋人”の関係をスタートさせようとする。

2

きみがすきなんだ 小説

栗城偲  サマミヤアカザ 

キャラクターだけでは好きになれない

あえて厳し目でいきます。
すっごく申し訳ないけど中身がなかったです。
ただ小学生の頃からずっと隣の5歳年上のお兄さんが好きで、20歳になってやっと恋人の位置に立てたというお話。
主人公はこの年上のお兄さんなわけですが、彼の良さが全くわかりません。
キャラクターの魅力のバランスが非常に悪いのです。
主人公たちだけをクローズアップした作り方は構わないのですが、作者さんが多分雑誌掲載だったとい…

5

火曜日の狂夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

ドジっこ細野がきになってwww

タイムワープものの連作は1作目より2作目とSF具合が増して行きましたが、とうとう真打(w)主人公たちがタイムワープしてそこでの世界で生活するお話になりました。
冒頭、主人公であるバイオリニストの充が人とぶつかりそれから共演者の大智と練習をした帰り事故に遭い、気がつくとまたその練習の場面に戻っていてと、それを数回繰り返すシーンに、ある時間操作モノのハリウッド映画を思い出しましたw
そして、スリッ…

6
PAGE TOP