茶鬼さんのレビュー一覧

君に触れたら 小説

松幸かほ  小椋ムク 

♪好きだったのよあなた胸の奥でずっと~もうすぐ私きっとあなたを振り向かせる~♪

長いタイトルですみません!このお話を読みはじめて「まちぶせ」の歌詞が頭を流れはじめました(汗)
「待つわ」みたいに暗くありませんw「まちぶせ」みたいに意外にも積極的なのです。

中学一年の時、上級生に襲われた所を助けてくれた高等部の上級生。
だけど、彼にはずっと恋人がいて。。。
ずっとずっと彼を好ききだった主人公は、学生時代から付き合っていた彼氏と彼が別れたのを知り、彼の経営するバーへ、…

5

愛の呼ぶほうへ 小説

水原とほる  鈴倉温 

自己犠牲の姿と未来

プランタン初登場の水原とほるさんですが、レーベルがどこに移ろうとやはり水原作品は水原作品でした。
相手の為に、相手を思い、理不尽さえもあえて受け入れる健気な主人公が、酷い目にあわされ、それは切なさややりきれなさも呼びますが、主人公達が幼馴染だったという設定もあり、
きっと彼の自己犠牲も厭わない真摯な想いに相手がうごかされないはずはない、という期待通りに、ある意味先が思った通りに運ぶので痛さは感…

6

空の涙、獣の蜜 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

もふもふな神様二人

けも耳もふもふモノですっ♪
今回は単発でシリーズものでないので手にしてみましたvイラストも稲荷屋さんだし♪
贄と神獣2人のお話は、元が同人作品に書下ろしを入れて作られた1冊というだけに、もうっ!!はっきりいってエロシーンのテンコ盛りです。
獣姦、3P、凌辱強姦、輪姦と、贄という存在がその為に存在するから仕方ないとはいえ、多少そこに切なさはあるものの、あくまでその存在意義が貫きとおされている部…

6

駆け引きはバーにて 小説

義月粧子  サマミヤアカザ 

まさにタイトルのままの如くです

義月さんといえば”酷い攻め”という面が最近ちょくちょく登場しておりますが、今回もまあ、酷いっていいえば酷いかも?
だけど、主人公(受け)がとても頭の良い男前な人物であったために、その攻めの酷さは年下ゆえの傲慢さとか、とどのつまり無意識の嫉妬の行為にも見えて、胸が苦しく締めつけられるような酷さは余り感じませんでした。
そんな点で、すごく大人な話しに出来あがっていたんじゃないかな?
そして、この…

5

茜色デイズ 小説

夏乃穂足  本間アキラ 

両片思いの恋愛音痴

この作者さんの前作が、ブツ切れ文章なのが目について内容についていけずに低評価になってしまった為、今回はどうだろう?と、確認のため手に取りました。
前作、評価は低かったけど要素は悪くなかったんですよね。
今回見たところ、前作よりは「だ」「た」の終わりのぶつ切り感は改善されているようで(それでもまだセンテンスは短め)、内容的には王道でしたが、かなり読みやすく楽しめました。
また、イラストが本間ア…

3

愛がない 小説

成瀬かの  三尾じゅん太 

自分勝手ととまどいと、見事なまでのすれ違いw

あれ?今までと随分形式が違うぞ!
過去を回想するようなそれぞれのモノローグが交互で登場したと思うと、各章に区切り攻め視点で展開され、そしてエピローグに受けのモノローグ。
作者さんがデビュー前にWEBで発表していたものに、短編がついて出版社へ応募した作品に更に書下ろし短編をつけて構成された一冊になるそうです。
今回もなかなかに楽しませてもらいましたが、
またまたイラストが三尾じゅん太さん~♪…

5

大谷教授の二度目の恋 小説

初津輪  三尾じゅん太 

どっちが年上?(爆)

作者さんデビューから2冊目の作品です。
何か慨視感のある題名だな~と思いつつ、最初に読み始めた時、内容もあれ?
そうです。chi-coさんの「王様の恋愛美学」に何気に似ている?
ものすごく似てるってわけではなくて、ニアな感じでそこはかとなく。
音楽でいえば、乃木坂とAKBの「あいたかった」くらいの違いはありますので(??)
それにあちらは両方色の違う天然だったけど、こっちは年上が天然のん…

5

悪魔と 小説

李丘那岐  角田緑 

やさしい悪魔

ひょっとして作者さん初めての人外モノでしょうか?
悪魔モノって結構あるのですが、概してカプになるべき相手には意外にも優しい?
それ以外には容赦なかったりするんですが、それでも何となく神様と対等な立場だけあって、力にも余裕があるせいかやっぱりイイ人だw
そして、何となく酔狂な雰囲気がするw
「我は~」なんて不遜なモノ言いするのですが、今回これまた相手が淡々とした人物だったので、思わずもう少し…

3

金のフォークに銀の匙 小説

かわい有美子  麻生海 

大人のための寓話

表紙にフォークとスプーンを持った主人公達がいますが、小人さんじゃありませんw
でもね、お話は後書きに作者さんが触れられているように確かに寓話なんです。
グリムというよりはイソップかな?それともアンデルセン童話のほうかな?
そこそこ裕福な家に生まれながら、突然の境遇の逆転により苦労した主人公の攻めが、世を拗ねるまではいかないですが、冷徹でシビアなリアリストになってしまい
それが人を疑うことを…

5

ファントムレター 小説

砂原糖子  広乃香子 

大人と子供と♪

色々な事情を抱えた大人の関係があり、そして、手紙を通して子供の関係があり、
そんな”手紙”という一つの接点をもって、過去を語り現在から未来に繋げる。
なかなかに斬新な手法で、目を引かれました。
大人になってしまった為にいろいろなしがらみを抱えてままならない部分を、子供の純粋な心と目で、目覚めさせる。
情に訴えるだけでない何かがそこにはあって、思いもかけず子供の一途な心に胸を打たれてみたりも…

4
PAGE TOP